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mugimaru_desu9のレビュー・評価・感想

安全地帯
10

音楽のプロも舌を巻くバンド・安全地帯とは

音楽のプロたちが口をそろえて絶賛するバンドがある。それが安全地帯だ。1973年に結成。その後1982年にメジャーデビューした、昭和を代表するロックバンドである。代表曲である「ワインレッドの心」は1983年にリリースされ、70万枚を超える大ヒットとなった。
ほとんどのベテランミュージシャンが時が経つにつれ話題にあがらなくなる中で、安全地帯は今でもBSで冠番組を持ち、音楽特番でも頻繁に見かける。地上波のテレビ番組で時折見かける「音楽のプロが認める本当にすごいミュージシャン」といった趣旨の番組では常に上位に食い込んでいる。
その理由はボーカル玉置浩二の圧倒的歌唱力である。音程の取り方、リズムといった基本的な能力の高さもさることながら、やはり特筆すべき点は表現力だ。玉置浩二は基本的に原曲をかなり崩して歌うことが多い。その崩し方でその歌の世界観を作り出している。
ほとんどのミュージシャンは歌の世界観を様々なテクニックを用いることで表現するが、玉置浩二はほとんどテクニックを用いることなく、自分の感情や感性だけを頼りに、原曲の形に縛られることなく柔軟な発想をもとに世界観を表現していく。
これができることが音楽のプロらが舌を巻くまさしく「天才」としての実力である。その実力にEXILEのATSUSHIもスポット的に歌唱の指導をお願いしていたというのは、安全地帯ファンの間でも有名な話だ。

もちろん安全地帯は玉置浩二頼りのワンマンバンドではない。ベースの矢作渉、ギターの武沢豊、ドラムの田中裕二、キーボードの六土開正らが支えるバックミュージックは安全地帯デビュー前に、あの井上陽水のバックバンドとして抜擢され、全国ツアーに帯同していた。

昭和、平成、令和と生き抜いていきた安全地帯。時代とともに変化する楽曲と表現力こそが、長きにわたり日本中のファンを感動させている秘訣だろう。

夜と霧
9

ナチス・ドイツの「夜と霧」作戦に霊感を受けながら、ユダヤ人迫害の過程を描いたドキュメンタリ映画『夜と霧』

『夜と霧』は1955年のフランスのドキュメンタリー短編映画で、監督はアラン・レネ。この映画はナチス・ドイツの強制収容所の解放の10年後に製作されました。映画のタイトルは、ナチス・ドイツによって遂行された誘拐と殺害の作戦「夜と霧」に由来しています。ドキュメンタリーの舞台は、占領下のポーランドに建設されたアウシュヴィッツとマイダネクの放棄された敷地で、収容者の生活の様子が物語られます。映画『夜と霧』はマウトハウゼン-グーゼン強制収容所の生存者である脚本家ジーン・ケイロールとのコラボで製作されました。サントラ音楽の作曲はハンス・アイスラー。
レネは元来この映画の製作には消極的で、オファーを断り続けましたが、ケイロールが脚本を執筆する契約を結ぶと一転して監督を引き受けます。撮影は1955年を通して行われました。撮影時点での収容所跡地の廃墟と当時のフィルムを繋ぎ合わせて作品は仕上げられました。作品の主題が故に、ルネとケイロールは映画の製作とその公開が困難を極めることを痛感しています。というのも、フランス側の検閲がフランス人警察官が暴行を働く場面の削除を求め、また在仏ドイツ大使館がカンヌ映画祭での同作の上映を阻止しようとしたからです。『夜と霧』は今日でも極めて高い評価を得ています。1990年にはフランス全土でテレビ放映されて、人々に「戦争の恐ろしさ」を想起させることになりました。

燃えよ剣
4

俳優陣は頑張っているけど、何時もと同じです。

原田眞人監督作品。同じ『日本の一番長い日』『関ケ原』と同じテイスト、男の闘いと極限状態を描いた男臭い映画。いつものように登場人物が早口で場面展開が急なので非常に分かりづらい、先に原作本を読んでから鑑賞するのをお勧めします。
本作は邦画としては戦闘シーンもダイナミックで予算もかなりかけてます。
海外マーケットもにらんでか英語表記や外国人との会話もあります。
前作と同じで、ほどほどの大作でいつも期待して映画館まで足を運びますが、いつも何か物足りない。
クライマックスの感動が薄いのかな。有名小説が原作になる事が多いがラストまで原作の通りする必要もないように思います。
ただ良かった点は主人公の土方歳三役の岡田准一を始め役者陣がものすごく頑張ってます。
ダイナミックな殺陣や早口だが臨場感たっぷりの台詞と迫真の演技を魅せてくれます。
他に沖田総司役で山田涼介も出てジャニーズ忖度とかなんやかんや文句を言う人もいてますが、役作りなどはしっかりしてます。その役者人の奮闘をあまり活かしきっていないように思います。
本作も始めはいい作品にできそうだったのに、後半まとまりに欠け非情に残念な作品です。
監督が次回も同じような時代劇を創りそうなので、もう原田監督の独りよがりの作品は周りスタッフから言ってもらって見直すべきでなのではないかと思います。