momomo6274@momomo6274

momomo6274
momomo6274
@momomo6274
6 Articles
4 Reviews
0 Contributions
0 Likes
momomo6274

momomo6274のレビュー・評価・感想

キングダム ハーツ / Kingdom Hearts / KH / キングダム ハーツ ファイナル ミックス / Kingdom Hearts Final Mix / KH FM
8

キングダム ハーツの楽しみ方

『キングダム ハーツ』最大の魅力は、ディズニーの世界を冒険できることです。しかしそれ以外にも楽しみ方はたくさんあります。ここでは、私が思う『キングダム ハーツ』の楽しみ方を紹介します。

まずは物語。ディズニーという絶対的な物語がある中で、『キングダム ハーツ』の世界とキャラクターが負けずに個性をしっかり出しています。無理矢理にディズニーを入れ込むのではなく、『キングダム ハーツ』の世界に必要な要素のあるディズニーの世界を溶かしている感じです。ディズニーのゲームではなく、『キングダム ハーツ』をプレイしていると実感できます。ファンの中には物語の謎を考察して盛り上がる人たちもいます。
次にやりごたえのあるバトル。アクションバトルですが難易度を選択することができるので、苦手な人でも楽しめます。得意な人は難易度を最高難易度にして隠しボスに挑戦すると歯応えがありますし、ご褒美に隠しムービーもあるのでおすすめです。バトルは新作が出るたびに爽快感や派手さが増しているので、毎回楽しみにしています。そして楽しんでバトルができるので、レベル上げも作業感なくすることができます。また装備品にも色々なものがあるので、自分のスタイルに合わせてカスタマイズしていくのが楽しいです。
最後は音楽です。ファンの中には、聞くだけでシーンを思い出して泣いてしまうというくらい印象に残るものばかり。それぞれのステージやキャラクターを思い出してしまう音楽は、コントローラーを動かす手を止めて聞きたいものばかりです。
私にとってこのゲームの魅力は物語とバトルと音楽でしたが、あなたが思う『キングダム ハーツ』の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。

ちいかわ / なんか小さくてかわいいやつ
10

優しくてかわいい日常と、垣間見える不穏……大人もハマるアニメ『ちいかわ』の魅力!

様々なグッズ展開や企業コラボなど、躍進が止まらない大人気アニメ『ちいかわ』。「街を歩けばちいかわに会える」と言っても大げさではないほど、その人気はうなぎのぼりである。
「ちいかわ」とは「なんか小さくてかわいいやつ」の略。メインキャラのちいかわとその友達のハチワレ、うさぎを中心に、面白おかしくてほっこりする日常が描かれる。

作者・ナガノさんが紡ぐちいかわたちの物語は、かわいくて癒される見た目のキャラクターが魅力だ。しかしさすがはナガノさんと言うべきか、ちいかわたちが暮らす日常には現代人に「こんな風に過ごしたい」と思わせる面がある反面、ちょっぴり不穏でダークな影も潜んでいる。

例えば、作中には「擬態型」と呼ばれる生物が登場する。擬態型は一見友好的な態度でちいかわたちに接触するが、何かのタイミングで突如凶暴な本性を現し、ちいかわたちを襲う。このような擬態型は通常「鎧さん」という人型のキャラによって始末されるが、ちいかわたちにはなすすべのない脅威である。
ほかにも「呪いの杖」や「キメラ」など、ほのぼのアニメとは程遠いような、物騒な要素が『ちいかわ』にはたくさん登場する。そのような脅威にちいかわたちが力を合わせ立ち向かっていく姿が、観ているものの心を揺さぶるのだ。

一見すると幸せに満ちた世界にも、実は暗い影が潜んでいる。そのようなままならぬ世界観が現実とマッチし、だからこそ私たちは『ちいかわ』に魅了されるのかもしれない。

沼すぎてもはや恋
8

ツンデレ転校生とオタガールの恋物語

過去の失恋によって、恋愛よりも推しに生きると決めた女子高生「桐野」。推しにとても似ている「狼谷くん」が転校生としてやってくる。
フードに黒マスクで綺麗な顔を隠して、転校初日から女子に「女子は近づくな!」とにらみを利かす狼谷くん。ある時、人とぶつかった桐野は覗き込むと、顔を真っ赤にした狼谷くんがいた。

狼谷は「女子全般にこういう反応になるんだ」とポロッと口にしてしまった。「可愛すぎる!」となった桐野は「推していいですか?」とファンになる宣言をした。
クラスメイトと話したそうな彼に、桐野はさりげなく協力をすることにする。ちょっとずつ仲良くなっていく2人。男子とは少し仲良くできるようになったが、女子には変わらず威嚇するような態度な彼。
少し優越感を感じてしまった桐野は、ファン失格だと感じて友達に「殴ってくれ!」とありえないことを言う。その場所に居合わせた狼谷は、庇うように桐野の手を取って走った。
当然顔は真っ赤だったが、それでも連れ出した狼谷は桐野に対して「心配した」と口にした。ほんとに少しずつ距離が近づいていく2人。どんどん狼谷の沼に落ちていく桐野は、彼に何かできることはないかと考える。狼谷が女子に慣れるように桐野はある提案をするのだった。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
10

クラシックと映像美で魅せる複雑な人間模様

中学三年生のピアニスト有馬公生と、同級生のヴァイオリニスト宮園かをりが、音楽や周りの人間と関わる中で自分自身が抱える問題と向き合い、高め合い、惹かれ合っていくお話です。
主人公である公生がとても気の毒に思えました。母親なりに自身の命が長くないことを悟っての厳しい指導だったのでしょうが、母親に対して抱いていた複雑な愛憎と向き合う前に死別してしまい、苦しんでいる様子は胸が締め付けられました。
すでに病に伏せていた母親に対して、「お前なんか死んじゃえばいいんだ」と思わず言ってしまったこと。自身の悔恨が母親の記憶をどんどん暗く苦しいものにしてしまい、いつも傍らに母親の暗い影を見ているところは、何らかのトラウマを抱える人は感情移入してしまうのではないでしょうか。
公生は母親の死後、自分が演奏するピアノの音が聞こえなくなり、ピアニストとしての道は途絶えていました。そんな中、ある日突然現れた無名のヴァイオリニストかをりと出会い、明るく強引な彼女に振り回されながら、再び演奏の舞台に引き上げられます。かをり自身もまた、胸に秘めた想いを抱えてヴァイオリンを奏でていました。
初めはかをりに引っ張られるだけだった公生ですが、ピアニストとしても男としても、どんどん強く逞しくなっていきます。
互いに影響し合い、支え合い、作中何度も出てくる舞台上での演奏シーンは、どれも見ていて胸が熱くなります。
音楽と映像がとても美しい、切ない、素晴らしい作品です。