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koeshin34のレビュー・評価・感想

CHARA
8

感受性豊かな独自の世界

恋する切ない気持ちを散文詩のような歌詞に乗せて歌うシンガーソングライターCHARA。彼女の音楽はソウルなどのブラックミュージックを基調としながら、ときにはオルタナティブロックやダンスミュージックの要素を取り入れて、そのときどきのCHARAワールドを表現してきました。

ピアノの調律師を志していた経緯がある程で、音感が良いのはその為でしょうか。歌唱においても音程がしっかりしていて、音を外すことは滅多にありません。 音感だけに留まらず、感性が敏感で豊かなことが伺え、アートワークやファッションにもCHARAのこだわりが見られます。そんな感受性の鋭い彼女は繊細な心を持っており、アーティストならではの苦悩もあるようですが、周りの理解のある仲間達に支えられているようです。

俳優の浅野忠信との結婚と離婚が話題になりましたが、別れのつらさを写真と詩のような言葉で綴った著書の中には、自身が音楽家であること、そのアイデンティティーを大切にする姿勢が見つけられます。そのときの想いが示すように、いつまでもクリエイティブであり続け、音楽を作り続けるCHARAのエネルギーは期待を裏切らないクオリティーを維持しています。

呪術廻戦 / Jujutsu Kaisen
8

「呪い」を主体とした大人気少年漫画『呪術廻戦』

様々なメディアで取り上げられている『呪術廻戦』ですが、『鬼滅の刃』にもどっぷりハマっていたミーハーな私は、もちろん見事にハマってしまいました。「何故そんなに人気なんだろう」と自分なりに考えてみたのですが、「呪いを呪いで倒す」といったダークファンタジー的な世界観がウケているのかなと思います。
主人公自体に後ろめたい過去はなく、元気で明るい“ザ・少年誌の主人公”なのですが、ひょんなことから呪いの王である「宿儺」の指を食べてしまったことで己の体内に呪いを取り込むことになり、いきなり死刑宣告をされる…というところから物語がスタートします。読者に「主人公が死んでしまう結末があるのか!?」と思わせるような、他の作品とは一風変わった始まり方だと思います。
『鬼滅の刃』もかなり重い雰囲気からのスタートだったので、最近は“いきなり主人公が窮地に立たされて、死のイメージがまとわり付く”といった、暗い要素が満載なものが好まれる傾向にありそうです。そういった暗い要素は、「なんとかならないものか…!」と、先の展開に良い結果を求めるため、どんどんその世界観に引き込まれていくのではないのかと思っています。
マイナスからのスタートという設定自体は割と王道な気もしますが、「少年誌としてはちょっとやりすぎじゃない?」くらいの悲しい展開はとっても新鮮です!
読み進めている最中なのですが、未だに明るい兆しが見えてきません…。ですが、最後にはどうなるのか、主人公は処刑されてしまうのか!?大注目の作品です。