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kagerena1

kagerena1のレビュー・評価・感想

魔界転生
9

ダークなロマンを感じる作品

窪塚洋介さん主演のこの映画、とても楽しく拝見しました。
佐藤浩市さんが柳生十兵衛を演じていて、とてもしっくりきていました。
天草四郎より柳生十兵衛の方を主軸として話が進んでいたので途中でどちらが主人公か分からなくなりましたが、天草四郎の背景を元に作られたのであれば、もっと魔界人として妖力を発揮しても良いのでは?と思いました。
日本史では江戸幕府が天下統一を目指していた頃、キリスト教禁止と重い重税の為に天草四郎らが島原の乱を起こしました。
この天草四郎の背景にはキリスタン達に象徴として祭り上げられ、反乱の首謀者として徳川に首を切られてしまう。
神童とされてしまった為になんとも悲しい末路を送ったようです。
そういった歴史上の由縁を元にとても面白い映画だと思います。
柳生十兵衛対宮本武蔵や、家康など想像でも見てみたい対決がワクワクしました。
結果としては柳生十兵衛が徳川の守護として天草を破るのですが、島原の乱では女も子供も無残にも虐殺されてしまったので、まるきり徳川幕府が良い政治をしていたかとも言い切れなかったと思います。
まぁ、徳川の時代がなければ今の世も無いんですけどね。
魔界というオカルトチックな映画ではありますが、非常にダークな意味でのロマンがあります。
面白かったです。

猫絵十兵衛 御伽草紙
9

やすらぎと感動

ラインマンガで無料に読めます。広告として出てきたことをきっかけに読み始めました。主人公の十兵衛はねずみ除けの猫絵を売っており、相棒のニタという猫と暮らしています。ニタは猫又で人に化けたり十兵衛の猫絵にさらなるパワーを入れ込んだりすることが出来ます。この猫絵と、二人の周りの住民たちと猫の絆や縁が絡み合って描かれており、読み終わると心が温まります。飼い主のために自分を犠牲にする猫の話は涙がでました。人が何気なく行うことを猫目線で描くというのがまた新鮮で面白いです。年末の大掃除で家から追い払われた猫たちが集まって寒さをどうしのぐか知恵をしぼりながら考える話は考えたこともない角度の内容だったので本当に面白かったです。また、捨てられてしまった猫がずっと飼い主を待ち続けるという話はだんだんやせ細っていく猫にいたたまれなくなりました。その姿を見た猫嫌いの登場人物がけなげに思えてきてだんだん猫のお世話をするようになるのですが、最後はすこし笑える展開になり、幸せな気持ちにしてくれました。描かれている猫1匹ずつどこか違い、模様や表情は様々ですが飼い主を大事に思う気持ちは全員一緒で、猫を飼いたくなりました。1話完結でよみやすいので、猫好きの方は特に読んでほしいです。

ヨルシカ / Yorushika
8

ヨルシカの魅力

透明感のある歌声と圧倒的な歌唱力。若い世代を中心に人気を博しているのがヨルシカだ。MVがお洒落で曲調も綺麗な雰囲気が特徴的。女性シンガーsuisと、コンポ―サーのn-bunaによる男女二人組のバンドである。15歳の頃から音楽を作り始めたn-bunaは、2012年にニコニコ動画に楽曲を初投稿。毎年のように同人アルバムを発売するなど、精力的に活動していた。2016年に初開催したワンマンライブにsuisがゲスト出演したことがきっかけで、2017年にバンドとして活動を開始した。注目されたきっかけは、2019年4月に発売された初アルバム『だから僕は音楽を辞めた』だ。オリコン初登場5位を記録したことで、2019年の6月に本格的にメジャーデビューを果たした。2020年8月に発売された『ただ君に晴れ』は、YouTubeにて1億3000万回以上再生を突破している。心に染みわたるこの楽曲は多くの世代から支持され、suisの透明感歌声が際立っている。人気が出てきたことで、タイアップも増加した。『心に穴が開いた』が帝京平成大学のCM、新海誠監督による大成建設TVCMのタイアップソングに『春泥棒』、ニュースのエンディングテーマに『風を食う』等、テレビでも聞く機会が大幅に増え、ヨルシカを知らない人でも一度は曲を聞いたことがあるだろう。幅広い世代に受け入れられるであろう歌声と楽曲。これからの活動に益々目が離せない。