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hi_257のレビュー・評価・感想

ブルーロック / Blue Lock
10

コミックスだけでなくアニメも最高のサッカー漫画!

高校サッカー界から日本代表に革命を起こすストライカーを育成する過程を描く話題作です。
高校生がサッカー漬けの日々を送る監獄「ブルーロック」に飛び込み、人生をかけて最高のストライカーを目指します。

サッカーの技術にかかわる記述も多いですが、特筆すべきは思考にまつわる記述の充実です。
高校サッカーを舞台とした作品では異質ではないかと思います。
自分の武器と課題を見つめ、目の前の壁を乗り越えるために必要なものは何なのか、どのようにそれを習得するかを思考し、実践していく過程が詳細かつハイテンポに描かれていきます。
自分の長所と短所を分析し、課題を克服していく思考法はサッカーのみならず、ビジネスにもつながるのではないかとすら思うほど作りこまれています。
かといって、展開が静かなわけではなくサッカーシーンは豪快かつスピーディで退屈しません。
次々現れるライバルと新たな舞台が物語を彩ってくれます。

ビジネス的な思考なく、ただのサッカー漫画としても十分すぎるほど面白いです。
登場人物が多く、それぞれのキャラも非常に立っているため推しキャラを見つけやすいと思います。
また、高校生が主人公ですが、恋愛や文化祭などの青春要素はないので、「青春はいいからガンガン話進めてくれよ!」と思われるタイプの方には特にもってこいです!

アニメ版はサッカーシーンのスピード感に若干欠ける場面もありますが、より一層キャラクターが際立ってもっと好きになれるのではないかと思います。
映画や2期も決まっており、漫画は漫画、アニメはアニメで楽しめる最高の作品です!

フラットライナーズ
4

あんまり怖くも新しくもない

臨死体験実験をした医学生らが怖い目にあうというホラー映画です。なんか昔の映画のリメイクらしいのですが、昔の映画は知りません。本作だけを見ればあんまりおもしろくありませんでした。死んだとき、どういう世界が見えるのかとかはみんなが気になることだとは思いますが、そこで描かれることは、よくオカルト系の掲示板とかで書かれることと大差ないし、あんまり目新しさもありませんでした。前と違って、映像技術も上がってきたのですから、もっとすごい映像が撮れたのではないかならと思います。それに、医学シーンも、ERとか医療ドラマを見てきた身からするとそんなにすごくもないし、だいたい、ホラー部分が少なすぎます。一人しか仲間が死なないって、そんなホラーがあるでしょうか。サザーランドが訳ありげに出てるのに、意味ないし、それに、実験に参加した人が悩ませる現象はなんなのかの謎が簡単に解けすぎだと思います。幽霊かもとか、死神かもとか悩んだり、もっと医学的に調査したり、何かしら見せ方はあったと思うのに、結局あっさりわかって、見てる方の予想通りの話だし、あやまりゃいいのかとか、そんな簡単に罪悪感が消える人間が医者になるのもどうなんだろうと思います。

最遊記シリーズ / Saiyuki series
8

古いと侮るなかれ。絵のレベルは漫画界屈指。

1997年から月刊Gファンタジーで連載され、今もまだ完結していない「最遊記」。私はこれを、全年齢の方々に向けてお勧めしたいです!
最遊記の良いところ1.「絵が尋常じゃなく美しく、主人公である三蔵一行がとにかくかっこいい」
→仲が別にいいとは言えない美形男子4人組が、妖怪の暴走を止めるために西へ旅をするお話です。しかし、彼らがかっこいいのは見た目だけの話じゃなくて、それぞれの人間性がとても良いんです!
4人それぞれが悲しい過去を持っていて、自分の中で様々な葛藤をしつつも、「自分のために生きる」ということに精一杯、力のある限り向き合う姿がすごくかっこいい。
お話のクオリティは子どもから大人まで楽しめるものだと思います。
最遊記のいいところ2.「どんどん進化する峰倉先生のイラスト」
→漫画家・峰倉かずやさん(女性)が描く男性は、とてつもなくかっこいいです。男性の体に何かしらのフェティシズムを持っている方は必見。血管が入り乱れる腕、セクシーな凹凸のある鎖骨、厚いがバランスのとれた胸板、逆三角形な上半身の、美しい腰のライン…「抱かれたい!」と思わずにはいられない男性を描くのが峰倉先生。
男性的な絵を持った新しい沼を探している女性は、ぜひご覧ください!

十二人の死にたい子どもたち
8

意外と心温まる作品!

タイトルからはかなり暗い雰囲気の映画を想像されると思います。私もそう思って映画を観はじめましたし、実際に前半部分はとても暗い印象を受けました。でも、最終的にはとてもほっこりした感じで映画が終わり、気持ちが温まる良い作品でした。映画は、「死にたい」と考えている12人の少年少女たちが、廃墟と化した病院に集まるところから始まります。それぞれに「死にたい」と考える理由があり、映画が進むにつれてだんだんとそれが明らかになっていきました。「こんな理由で死にたいと思う…?」と、思わざるを得ないような矛盾している点も少しありましたが、そんなにあれこれ気にしないで観る分にはとても楽しめる作品でした。映画の中のほとんどのシーンが何もない暗い部屋で撮影されていて、シリアスなムードで会話が繰り広げられるだけという感じでした。その雰囲気が、映画というより舞台や演劇を観ているようでとても新鮮でおもしろく感じました。人の生と死を語るにはちょっと薄っぺらいかなと感じる点もややあり、実際にそのように口コミをされている方も多いようですが、個人的には総合的にとても良い作品だと思いました。生きること、死ぬことについて改めて考えさせられ、命を大切にしないといけないなと実感しました。

Dr.STONE / ドクターストーン
10

新たなアニメの世界

最高。面白い。題名からして、どんな内容なのかわからなかったけれど、読んでいくうちに面白くて次から次へと読みたくなる。
現代の高校生が空が光った後に全身か石化してしまう。世界中の人間が石化している中、主人公・千空は常に意識を保ち、遙か未来に石化から解き放たれる。千空は天才科学少年だったので、あらゆる材料で実験していき、なぜ自分が石化から解き放たれたかを突き止める。そして、友人の大樹を石化から復活させることに成功する。更に、大樹が告白しようとしていた杠(ゆずりは)も復活させることができた。
そして、ライオンの群れに対抗するため最強の高校生・獅子王司を復活させるが、司は大人のいない世界を築くために石化した人類を次々と破壊していく。
千空たちは破壊を止めようと科学で対抗していくが、千空は司に殺されてしまう。しかし、首の石化が残っていたため、石化の解除による効果で生き返った。
司にはこのまま死んだと思わせて、千空は新たな人類を求めて旅にでる。新たな人類とともに科学で電気を発明したり、そこから磁石ができたりと、自然からあらゆるものができることを教えてくれる漫画である。
アニメ化もされ、現代のあらゆる便利なものが、元をたどれば自然の中にあるもので作られていたことを知ることができる、とても深くて面白い内容となっている。科学が面白いということを、見るだけで体験できる作品だ。