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h_tksのレビュー・評価・感想

よつばと! / Yotsuba&!
10

漫画「よつばと!」について

「よつばと!」は作者あずまきよひこにより2003年3月から月刊コミック電撃大王にて連載されている漫画である。わかりやすい作画、言葉遣いのためか、日本のみならず世界中にもファンが多く、27か国の国と地域で発行されている。世代を超えて愛されているロングセラーコミックである。
主人公の「よつば」は元気で明るい自由奔放な5歳の女の子。よつばの「とーちゃん」との二人暮らしの話を中心に描かれている。よつば、とーちゃん、お友達やご近所さん達との日常を描いたほのぼのとしたハートフルな漫画となっている。
いつもパワフルで何事にも全力なよつばには全ての出来事が驚きと発見でいっぱい。大人には当たり前の日常でもよつばにとってはキラキラとしたおもしろ楽しい出来事に見えている。とーちゃんとのやりとりも面白いのはもちろん、とても可愛く愛らしく描かれている。老若男女問わず全ての世代の心に留まる漫画だと、胸を張ってお伝えできる一冊となっている。
また、1巻の帯のキャッチコピーでは「いつでも今日が、いちばんたのしい日」と記されており、読み終わった際にはとてもしっくりとくる言葉だと感じるだろう。表紙や帯も毎回可愛らしく、内容はもちろん、手に取った際の第一印象も良い印象だ。

007/ゴールデンアイ / GoldenEye
8

主演ピアースブロスナンが若い!

イギリス諜報部員ジェームズ・ボンドの活躍を描く007シリーズの17作目です。
ニンテンドー64のゲームでこの映画を知った方も多いのではないでしょうか?
さて、この映画、元同僚の復讐、電子機器を使用不能にする強奪された衛星兵器、ヤヌスという謎の犯罪組織、とストーリーもスケールが大きくすばらしく良いのですが、まずお勧めしたいのは主演の若き日のピアースブロスナンが最高にスマートでかっこいいというところです。
良くも悪くも前作まではどことなくアクションや映像にも古くささがありましたが、今作ではピアースブロスナンが軽やかな身のこなしやハイテク機器を駆使してスタイリッシュなアクションをみせてくれます。
今作を象徴する戦車で壁をぶち抜き市街地を爆走する爽快感抜群のシーンでは「いやwやりすぎw…スパイとは…?でもかっこ良いから、まぁ良いか!」と妙に納得させるかっこよさがあります(この映画のシリーズの常として視聴するときには細かいことはあまり考えないほうが楽しめるというのがありますw)。
また、その他の見どころとして2名のヒロインが非常にお綺麗で、特に敵側の「危険な女」ゼニア・オナトップの狂気に満ちた雰囲気等がたまらなく素敵でした。
なので今作を初めて視聴するという方には「アクション、キャストの演技に注目してまず楽しんで、ストーリーは2回目の視聴でじっくりと深掘りを」とお勧めしたいです。

Five Feet Apart / ファイブ・フィート・アパート
10

泣きたい人へ

嚢胞性線維症という病気を持つ主人公のステラと同じ病気を持つウィルが恋に落ちていく物語。
しかし、この嚢胞性線維症という病気は同じ病気で他人から感染してしまうと、症状が悪化し、寿命が短くなってしまいます。
なので、ステラとウィルは180cm以上の離れなければならずキスはもちろん肌に触れることさえもできません。
ステラは真面目でしっかり治療をしていますが、一方、ウィルは治療を受けても治らないと思い込み治療を受けていませんでした。
ウィルは真面目に治療する代わりにステラに絵のモデルをやってという約束をしました。
そして、ウィルはステラのおかげで真面目に治療するようになりました。しかし、ウィルはこの病気の深刻さに気づきステラを避けるようになります。
ステラの恋心はやまずウィルにある提案をします。
180cm以上絶対に離れて話そうと言いウィルは賛成しました。そして、二人は初めてデートし絆を深め合っていきます。
ウィルの誕生日をステラやステラの親友のポー、ウィルの友達のおかげで素晴らしいサプライズになり、嬉しそうなウィル。
しかし、翌日、ステラの親友のポーが亡くなってしまい、ステラは悲しみで心が乱されていまいます。
ステラとウィルは病院から出て急接近してしまいます。最後は切なく悲しいクライマックスです。

Kraftwerk / クラフトワーク
10

テクノの神様

『クラフトワーク』はドイツ出身のテクノポップバンドで、電子音楽の先駆けと言われています。前衛的な音楽からはじまり、徐々にポップ化していき、そしてシンセサイザーを使用したスタイルを確立していきます。出世作『アウトバーン』では一定のリズムを淡々と刻み、それまでグルーヴさせることが当たり前だった概念を覆します。ここから世間的にも注目され、テクノポップの元祖となりました。扱うテーマをアイコン化し、自身たちもロボットの様な出で立ちや振る舞いをすることでコンセプトが明確になっていき、日本のテクノポップバンドである『イエローマジックオーケストラ』等にも多大な影響を与えることになります。またテクノロジーの発展に比例するように、最新機器を導入することにも余念がありませんでした。シーケンサーを導入し、サンプリングの活用のみならずステージ上ではパソコンを操作しながらライブを敢行するなどイメージ戦略も抜かりがなく、日本の『電気グルーヴ』や『サカナクション』といった後世のアーティストのお手本ともなっています。ちなみに『アウトバーン』以前に三枚のアルバムを発表していますが、アーティストの意思により、非公式という扱いになっています。ですが、テクノポップの先駆けとしては重要であり、中古レコードショップなどでも見かけることがあるのでぜひ手に取っていただきたいと思います。

L'Arc~en~Ciel / L'Arc〜en〜Ciel / ラルク アン シエル / L'Arc-en-Ciel
10

L'Arc〜en〜Cielというバンドについて

『L'Arc〜en〜Ciel』は日本を代表する、いわばモンスターロックバンドといっても過言ではないくらいの大きなバンドです。
代表曲『HONEY』、『READY STEADY GO』などは大多数の人が聴いたことがあるのではないでしょうか。
そんな彼らですが、精力的な活動を続けていた全盛期と比べ、近年は非常にゆったりとした活動をしています。
その活動ペースは1年に一回あるかないか。
そんな活動ペースだとファンは減ってしまうのではないか、と考えてしまいますよね。
ですが、そこは流石L'Arc〜en〜Cielといったところでしょうか。
減るどころかむしろ、その勢いは増すばかりなのです。
そんな彼らの活動を、今後も見守っていきたいと思います。

go!go!vanillas / ゴーゴーバニラズ / バニラズ
9

go!go!vanillasの、さわやかなバンドサウンド

go!go!vanillasという4人組のバンドがいます。メンバーは若いですが、所謂いま流行の邦ロックとはちょっと違った雰囲気の音楽で、ファンを増やしています。
公式サイトのプロフィールには「新生代ロックンロール・バンド」とあります。その通り、「ロック」というより、きちんと「ロックンロール」の精神を持っている音楽性を感じます。ロックの中にポップやカントリーのテイストが織り込まれており、現代っぽいキラキラ感よりは、いい意味で少し古くさいサウンドに仕上がっています。
尖った激しさや、感情を押し付けてくるような熱っぽさがなく、さわやかですっと入ってくるような音楽性。粒がそろってしっとり聞けるバンドサウンド、やわらかさの中に芯があるボーカル、詰め込まれずに届けられる歌詞。派手さは少ないですが、幅広い年代、どんなジャンルを好む人にも聞きやすいバンドだと思います。
昔ながらのロックンロールを生かした古くささと、奇をてらった感じの無さは特徴ですが、そこはバンドの化学反応の作用が彼らにも働き、唯一無二の楽曲、存在として成立しています。懐かしいながら新しい音楽に仕上がっています。
ミュージックビデオのおもしろさも秀逸です。ぜひ映像と合わせて、たのしんで欲しいバンドです。

煙と蜜
10

「煙と蜜」の魅力

漫画誌ハルタからでたこのマンガは大正時代の名古屋を舞台にしていて、とある一組の許嫁たちを中心に大正を生きる人々を描いた作品です。
尋常小学校六年生の花塚姫子には陸軍少佐の土屋文治という十八歳年上の許嫁がいます。
姫子は祖父、病気療養中の母、姉のように慕う四人の女中たちと暮らしながら日々許嫁の文治にふさわしい女性になろうとしています。
文治はそんな姫子の様子をゆっくり穏やかに見守り、時に姫子を助けたりします。
そんな二人がそれぞれの思いを持ちながら大正という時代で生きていく様子を、このマンガは丁寧に心情の流れを動かし、急ぎすぎないテンポで描いています。
とにかくこの二人の距離感が絶妙で姫子の努力する姿は愛らしいですし、そんな姫子に話しかける文治は大人の男性としての魅力が姫子と読者の胸に刺さります。
二人の周りにいる人々も個性的な人たちばかりで、年の差がありすぎる二人に色んな形で関わりマンガの個性を引き立たせています。
少女漫画の初々しいラブストーリーのように読者をキュンとさせますが、大正という時代の個性もきちんと描いているのでラブストーリー以外の一面も見られます。
ぜひ一読してみてはいかがでしょうか?

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
10

タイトルなし

<全てのキャラの魅力がすごい>
この作品、全ての人物に見せ場があり、物語があります。例えば初めは小汚い悪党だった人物が、あくまで自分のためだといって主人公を助け出すシーンがあります。また、敵であり人外であるはずのホムンクルスにも人間味を感じます。しかもそれでも全く違和感が無いのが驚きです。家族愛、仲間に関するストーリー、名言の数々、心打たれること間違いなしです。

<完璧なストーリー>
多くの漫画は途中で矛盾が生まれてしまったり中だるみがあったりしますが、この漫画はありません。前半で少しずつ配置された伏線が、後半でしっかり回収されます。さらに、バトルマンガだとありがちなありえないほどのパワーアップもありません。しかしテーマはダークファンタジーというだけあって、優しい人物の容赦ない死、残酷な世界、過去、と胸が痛くなるシーンも多いですが、その分感動も大きく、涙なしでは見られないストーリーとなっています。1つの物語として、完璧に完成しているのです。

<あらすじ紹介>
錬金術の禁忌を犯して亡くなった母を取り戻そうと人体錬成を行う主人公のエドワード(兄)とアルフォンス(弟)。しかし出てきたのは母とは程遠い肉塊だった。さらにその代償にエドワードは片足、アルフォンスは全身を奪われてしまう。
「返せよ!たった一人の弟なんだ」といってエドワードは自分の片腕を代償に弟の魂のみを錬成し、鎧に魂を定着させる。
錬金術は物質を理解、分解、再構築する化学なり。
されど万能の技にはあらず。
無から有を生ずること能わず。
何かを得ようと欲すれば、必ず同等の対価を支払うものなり。
これ即ち錬金術の基本、等価交換なり。
錬金術師に禁忌在り。
祖は人体錬成なり。
これ何人も犯すことなかれ。

時は過ぎ、2人は自分たちの体を元に戻すため、旅に出る。しかし錬金術は等価交換で、人体を錬成するとなると、強力な賢者の石がいるという。果たして2人は元の体に戻ることができるのか。
と、魅力ばかりの物語となっています。完結していて見やすいですし、父親の存在、錬金術の心理、ホムンクルス、様々な謎とストーリー、終始飽きずに見られる、中毒的な作品となっています。ぜひご覧ください。