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cyaco5のレビュー・評価・感想

シティーハンター / CITY HUNTER
9

解像度が高すぎる冴羽 獠は必見(実写版レビュー)

まず始めに、こういった漫画原作の作品に対して「原作を知らなくても楽しめるのか」を気にされる方が一定数いらっしゃいますが、本作は問題なく楽しめる作品になっています。

相棒の敵討ちのために奔走するという非常にシンプルなストーリーでしたが、本作最大の魅力は主人公の冴羽 獠を完璧に演じきった鈴木 亮平の演技力でしょう。

普段の冴羽 獠は美しい女性にめっぽう弱く軽薄な男といった印象なのですが、仕事になるとその印象はガラリと変わり、圧倒的な実力で敵をねじ伏せます。
思わず惚れてしまうこのギャップが彼の最大の魅力だと思いますが、これを鈴木 亮平があまりにも完璧に演じています。

本編公開前のティザー映像でも確認できるパンツ一丁で踊る場面では、コメディに振り切った大胆な演技を披露する一方で、戦闘シーンでは洗練されたアクションで敵をスマートになぎ倒します。

筆者が特に印象的だったのは拳銃を扱う際の1つ1つの所作です。
弾をリロードする際の一連の手際があまりにも美しく、この場面だけを繰り返し見てしまうほど魅力的でした。

冴羽 獠というキャラクターの解像度を極限まで高めて演技に臨んでいることがうかがえる鈴木 亮平の徹底ぶりには圧巻です。ラストはお決まりの”あの曲”で綺麗にしめてくれたのもよかったですね。

ONE OUTS / ワンナウツ
9

勝負とは何かを教えてくれる作品

野球漫画・アニメは数あれど、そのほとんどは正攻法で正面突破しているもの。だがこの作品は、その逆を行くもの。主人公トクチは、その勘の良さと頭の回転の速さでバッターを牙抜きしていく。相手の心理の裏の裏まで読み、時として卑劣な手段も用いる。勝利の為にはあらゆる手段を使い、必要なら金も時間も惜しまない。物語の前半は、そのほとんどがトクチの手法に皆唖然とするばかりなのだが、後半になると、相手も負けじとかなり姑息な手段をとってくる。言わば如何様野球!こればかりはもうお手上げか…と思いきや、トクチはその如何様に対して如何様返し!ハムラビ法典かと突っ込みたくなるような展開。それこそ勝つためには手段を択ばないトクチの執念ともいうべきものが鳥肌もの。
反則行為をし、監督を金で買収、チームメイトを恫喝…そこまでして勝ってどうする?と疑問に思うかもしれない。でも、そこにはトクチの美学ともいうべきものがあるように感じる。勝つということ、勝負ということはどういうことか。勝負の世界は常に厳しい。弱き者は蹴落とされ、強き者のみが生き残る。生き残る為には何が必要か、どうすれば生き残れるのか、それを教えてくれる作品。

SPY×FAMILY / スパイファミリー
10

シリアスとコメディーが混同していて面白い!

メインキャラの3人が人には言えない過去や能力をもっていて、その内容から考えるとシリアス展開になってもおかしくないのに、日常系コメディみたいでとってもおもしろい。
利害関係で家族になった3人が一緒に生活していくうちにお互いの考え方に触発されて1人が当たり前だったのに、相手の為に行動するようになっていくのが良いと思った。
なんでも出来るパーフェクト人間で任務を失敗しない黄昏がアーニャに振り回されて落ち込んだり、怒ったり、一生懸命になるところがおもしろいし、今後の展開が楽しみ。
殺し屋のヨルの弟が秘密警察なのが今後3人にどう影響していくのかも気になる。
アーニャのエスパーの能力は良い意味でも悪い意味でも発揮され、黄昏やヨルだけじゃなく、いろんな人を巻き込んでいくところが良かった。
ツッコミどころ満載の登場人物たちや行動に笑えるポイントがあるのがいい。
アーニャが学校でどういう風に過ごすかで、今後の黄昏の任務が成功するのかがかかっているし、ダミアンとの仲がどういう風に展開されていくのかが楽しみ。
アニメで見たけど、1話1話がとってもおもしろかった。
今後の話の展開が予想できない作品だから、どうなっていくのかが楽しみ。