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cs47moroll9のレビュー・評価・感想

SPY×FAMILY / スパイファミリー
10

泣けるホームコメディ

スパイであるロイドの任務のために集められた偽物の家族が、アーニャの入学試験やヨルの弟との対面などのピンチを乗り越えていくうちに絆を深めていき、本物の家族のようになっていく。それでもロイドはスパイであること、ヨルは暗殺部隊であること、アーニャは人の心が読めることを自分だけの大きな秘密にしているためによくすれ違い、それが笑いを巻き起こし、とてもおもしろい。なりゆきで飼育することになった犬のボンドまで予知能力を持っているのだから、この家族が協力すればロイドのミッションは余裕で達成できるかもしれない。
その反面、それぞれが孤独に背負う重たい過去が具体的に明かされてはいないものの時折ちらつき、総じて切ない。特に、ロイドが自分の子供のころのような思いを誰にもさせたくないから子供の泣かない世界を作るために命を懸けてスパイ活動をしているという独白は泣ける。
この家族三人以外にもアーニャの同級生であるベッキーやダミアンも、明るいだけではなくそれぞれ孤独な悩みを抱えていて苦しい。といいつつもベースはコメディであり、シリアスとコメディのバランスが素晴らしい。
最後に、流行語になるほど大人気なアーニャの、くるくる変わる表情と独特のしゃべり方の可愛さは必見である。

ブラック・ウィドウ(映画) / Black Widow(film)
8

映画『ブラック・ウィドウ』感想・レビュー

2021年7月8日公開の映画『ブラック・ウィドウ』に関する感想・レビューを書いていきます。
こちらの映画はマーベルコミックスというアメコミを実写化した、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)というシリーズの24番目の作品です。

主人公はスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ。
彼女は幼いころロシアのレッドルームという組織に誘拐され、暗殺者として育て上げられた敏腕スパイです。
彼女はこれまでに数多くのMCUシリーズで活躍していますが、あまり多くの素性が語られていませんでした。
圧倒的な強さと抜群の容姿を備え、多くのファンがいるものの謎に包まれているエージェントの素顔に迫る物語となっています。

幼いころ過酷な訓練のさなかナターシャはとある任務で3年間同僚とともに偽装家族を演じることになります。
今までの訓練や任務と比べてはるかに穏やかな生活に任務でありながらも安らぎを覚えます。
しかしその任務は終わりをつげ、また過酷な日常に戻ってしまいます。
十数年の歳月が経ち支配されていたレッドルームを抜け出し、アメリカのS.H.I.E.L.D.に入隊します。
その後S.H.I.E.L.D.のエージェントとアベンジャーズのメンバーとして活躍する彼女はウルトロンとの闘い後、かつて所属していた壊滅させたはずのレッドルームがまだ存在していたことを知ります。
過去の自分と同じように支配・洗脳されているレッドルームのエージェントを目の当たりにしたナターシャはかつての家族とともにレッドルームを壊滅させることを計画します。

偽装家族との愛は本物だったのか。『アベンジャーズ / エンドゲーム』でナターシャが命をなげうってまで仲間を救ったのはなぜだったのか。
謎に包まれた魅惑のスパイの素顔をしれ、それでいてヒーロー映画としても痛快なアクションを楽しめる素晴らしい作品となっています。

氷室京介
10

孤高のカリスマ氷室京介

氷室京介さんと言えば1981年に今は誰もが知る伝説のバンドBOΦWYを結成。氷室京介、布袋寅泰、松井常松、高橋まことの4人編成のバンドです。
しかし、デビュー初期のアルバム「MORAL」までは6人編成のバンドでした。バンド期間はわずか6年と短いですが数々の名曲を産み出し熱狂的なファンに支持されてます。
誰もが知る名曲で言えば解散前に発表した「Marionette」。BOΦOYの曲で1番ヒットしました。1987年12月に解散宣言をし1988年4月に出来たばかりの東京ドームにてLAST GIGSが開催、2日間のチケットとが即完売し文京区の電話回線はパンクするという人気ぶり。今でも語り継がれ、日本にROCKを確立したのはBOΦWY。BOΦWY以前BOΦWY以後と語られる事もあります。
1988年7月にシングル「ANGEL」でソロデビューし1992年にはシングル「KISS ME」が自身初となるミリオンセラー獲得。また1993年に発売されたアルバム「Memories Of Blue」もミリオンセラーとなる。日本では有名で人気になった氷室さんは何も言わなくても色んな事が成立してしまう環境に違和感を感じ1997年単身で渡米します。ソロデビュー初期当たりまではBOΦWY色が感じられますが、渡米する前辺りから渡米した後の作品というのはより、唯一無二のものになっております。2011年には東日本大震災が起き元々、東京ドーム2日間自身の50歳バースデーライブが予定されてましたが、急遽チャリティーライブに変更し全曲BOΦWYでやった方がたくさんの寄付金を届けられるという思いから急遽セットリストを全曲BOΦWYに変更し2日間の収益は全額被災地に寄付。2016年には耳の不調から4大ドームツアーを持ってライブ活動だけを休止されました。
バンドでもソロでも名曲を残してきた氷室さんのファンというのは歌や曲や声はもちろんですが、それ以上に生き様に惚れてると思います。

澤野弘之 / SawanoHiroyuki[nZk]
10

壮大な世界観を生み出す作曲家、澤野弘之

澤野弘之(SawanoHiroyuki[nZk])、アニメ好きならば誰でも一度はこの方の曲を聞いたことがあると思います。サウンドトラックを手がけたアニメの代表作としては「進撃の巨人」や「機動戦士ガンダUC[ユニコーン]」などがあり、特に後者の劇中で使われた「UNICORN」は様々なところで使われているのでアニメに疎い人でも聞く機会があるのではないでしょうか。
ここでは数多い彼の曲の魅力のうち大きく二点を紹介しようと思います。
一つは独自の壮大な音楽です。先程の「ガンダムUC」を含むガンダムシリーズに加え「アルドノア・ゼロ」や「ギルティクラウン」など劇中BGMとしてその世界を盛大に盛り上げ見る側を引き込んでくれるのと同時に、一つの曲として聴いたら忘れられない美しさがあります。またSawanoHiroyuki[nZk]としてはvocal曲が中心で、Aimerの「RE:I AM」など歌手の魅力を最大限に引き出す作曲の数々があり、と手がける曲々の素晴らしさは語り尽くせません。
もう一つ彼の作品の魅力はその曲名にあります。彼のファーストアルバムである「o1」をみると(すでにこの時点で違和感がありますが)、「[nzk]o1」に始まり「A/Z」や「aLIEz」などぱっと見では意味不明な曲名が目につきます。ですが、もちろん適当な文字列ではありません。これらの不思議な曲名の意味を探っていくのも彼の曲に触れる大きな魅力の一つでしょう。
まだまだ語り尽くせないのですが、"百聞は一見にしかず"ではなく"百見は一聞にしかず"。ぜひ彼の曲を聴きその世界に入り込んでみてください。