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catfist9のレビュー・評価・感想

テイルズ オブ シンフォニア / Tales of Symphonia
7

二つの世界を統合し世界を救うと決めた少年と少女の物語

2003年にゲームキューブ用ソフトとして発売された後、2004年にPlayStation 2へ移植し、
2013年に続編の『テイルズ オブ シンフォニア-ラタトスクの騎士-』を同時収録したユニゾナントパックがPlayStation 3で発売。
続編も制作され、漫画、小説、OVAアニメ化など、『テイルズオブ』シリーズの中でも屈指の人気作である。
シリーズ特有のジャンル名は「君と響き合うRPG」。シリーズ初の3D作品。
バトルシステムも既存の作品とは大きく異なっており、後の作品の基礎を作り上げたといっても過言ではない。
マルチライン・リニアモーションバトルシステムを採用し、戦闘フィールドの奥行きを持たせてはいるが、プレイヤーとターゲットされた敵がラインで結ばれているというシステムは継続。
このため、バトルフィールドが広いように見えてもフィールドを自由に動き回れるというわけではないので戦闘は不便であった。
新システムとして、ユニゾンアタックが採用される。
予め設定した術技を発動させるものだが、特定の組み合わせによって「複合術技」と呼ばれるものが発動可能。
この組み合わせは多岐にわたり、強力な術技も多かった。
その他、EXスキルによるキャラクターの強化、それによるキャラクタータイプの分岐による術技の分岐など、シンフォニアにしかないシステムも多い。
ただし、戦闘システム自体は好評をあまり聞かない。
シナリオはシルヴァラントという衰退していく世界で生きる主人公が、世界を救うという役目を背負った少女と共に旅する物語。
人種差別が激しい世界なので、差別される場面に出くわすことも非常に多く、心を痛める場面も多い。
物語中盤にはシルヴァラントとは別の世界があることを知ってそこへ旅立ち、やがて世界の仕組みを知って世界を統合するという物語になっている。
差別について考えさせられることが多いのはもちろん、主人公の熱血ぷりがRPGとして見ていて楽しい。
様々なキャラクターの内面を掘り下げており、メインシナリオはボイスもついているので世界観にのめり込めみやすい。
シリアスなシーンもあればコミカルなシーンもあり、シナリオはとても面白い。
総評としてはバトルシステムのメインとなる部分は面白みがないがその他の要素は非常に興味深く、続編が作られるほどの非常に良いシナリオのRPGである。

ナイトクローラー / Nightcrawler
10

社会人には参考になる映画かも⁉

鉄くずを盗んでは売って生計を立てている中年のおじさんが主人公ですが、この主人公、成り上がって富と名声を手に入れるつもり満々のギラギラした目をしています。
とある事故に遭遇した事により、事故や殺人現場の映像が金になると知った主人公はどんどんテレビ局に映像を持ち込んでは売っていくのですが、野心にあふれる主人公は違法な手も使って着々と実績を積み上げていきます。
同業者を事故に遭わせて競争相手を消す時点で相当にやばい行為ですが、瀕死の助手を撮影してそれをお金に変えるのは最早人として終わっている行為だと言っても過言ではないでしょう。
ですが、これは良い言葉に置き換えれば向上心の賜物です。結果、ラストでは主人公は自分の会社を持つ事に成功しています。
主人公のこの行動は、どんな底辺にいても手段を選ばずがむしゃらに頑張ればトップに立つ事も不可能ではないという証明でもあります。さすがに違法行為を真似るわけにはいきませんが、主人公の向上心と諦めない強い心は参考にしてもいいと思います。そういった点では、この映画は学生や未成年が見るよりも、社会人が見た方が楽しめる映画だといえるでしょう。
世の中の、仕事や周りの環境に苦労しているサラリーマンが見たら、勇気や根性が湧いてくるかもしれません。