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az399のレビュー・評価・感想

ミッドウェイ
8

太平洋戦争において世界の命運を左右した決戦を映画化

『インディペンデンス・デイ』、『2012』などのローランド・エメリッヒがメガホンとり、太平洋戦争において日米の運命を分けることになった世紀の決戦を映画化。
『ゲーム・オブ・スローンズ』、『デットプール』などの出演で知られるエド・スクラインを中心に『アクアマン』などのパトリック・ウィルソンや数度、アカデミー賞ノミネートされる実力派のウッディ・ハレルソンが出演、日本からも豊川悦司、浅野忠信、國村隼が出演している。
本作の特筆すべき点はアメリカ映画でありながら、日米両方の視点で物語が描かれている事だ。
エメリッヒ監督曰く、「戦争には勝者はなく敗者しかいない、なぜならどちらの命も失われるからだ」と語っており、どちらの陣営にも”正義”があり、戦うべき理由があったとしている。
そのため、エメリッヒ監督は一方からの視点ではなく、”ミッドウェイ海戦”を通じて双方を描くことで日米の戦う意義と共にそこで失われる命の尊さを描きたかったと語っている。
そのメッセージは作中、至る所で感じられるが、特に印象深いのが、エンドロールの際に表示された「海はすべて覚えている」と言う言葉ではないかと感じる。
この言葉には、いずれも祖国の為と信じ、散っていった尊い命、そこに正邪はなく、それだけに虚しさがこみ上げる。
そんな、メッセージを内包しているように感じられてならない。

DARK SOULS / ダークソウル
8

クセになるほどの不親切!

「DARK SOULS」シリーズといえば、高難度・高自由度、そして不親切なことで有名なアクションRPGです。親切なガイドや丁寧なチュートリアル、流れに乗りやすいクエスト受注中心な主流のゲームとは全く異なり、主人公は冒険の目的すら断片的にしか聞かされず、ただ広く厳しい世界に丸腰同然で放り出されていきます。何から始めるのか、どこに向かうのか、それを考え、決めるのは全てプレイヤー次第です。当然、レベルに見合わない危険な地域に迷い込んでしまうこともありますし、先に進む道がわからず頓挫してしまうこともあるでしょう。しかし、DARK SOULSシリーズには、必ず、いつか状況を打開し、突破出来るようになる絶妙な難易度調整がなされています。そして、その末に得られる達成感たるや、他のゲームでは到底味わえないほどに大きなものとなっています。ゲームの進行のみならず、グラフィック・世界観・シナリオ、全てが高水準。そして決して多くを語らず、緻密に練られた10のシナリオのうち、1だけをチラと見せるような、好奇心と探究心を掻き立てる作りも魅力です。一度このシリーズにハマってしまえば、プレイすることも、挫折することも、背景や物語をあれこれ妄想することも、全て含めて抜け出せない、渋い快感となって貴方を包み込むことでしょう。