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Sandman101y9のレビュー・評価・感想

米津玄師 / Kenshi Yonezu / ハチ
10

米津玄師のうみだす歌詞とメロディにみる彼の人物像

2013年にデビューし、2018年にドラマ『アンナチュラル』の主題歌「Lemon」が爆発的ヒットをし、その魅力がより広く知られるようになった。他にも彼の代表作として「アイネクライネ」や「ピースサイン」があり、ここには書ききれないほどの名曲の数である。

彼の果てのない人気の理由として、彼の歌声や曲のメロディが良いのはもちろんのこと、1つ1つの曲に刻まれた歌詞がたびたび注目されている。
彼の歌詞には彼の想像力や表現力が存分に書かれている。人々を魅了し続ける人物像も、この歌詞から伝わるメッセージから十分に想像できる程だ。

「アイネクライネ」は落ち着いた雰囲気の曲ではあるが、歌詞からは悲痛な叫びのようなものが伝わってくる。「消えない悲しみも綻びもあなたといれば それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか」、何度も繰り返される「あたしの名前をよんでくれた」という歌詞がある。
自分の名前を呼び、自分を1人の人間としてくれるその人、どうしても失いたくない人の存在。彼はそれを求めているのか、それとも既にそのような存在がいるのか。私たちはこの歌詞から彼のメッセージへのイメージを広げていける。
さらには「彼はだれかそういう存在を求めていきてきたのかな」とか、人物像までもそのイメージを広げられる。これは彼のすべての曲にいえることだ。

実際、彼は幼いころのケガの後遺症や高機能自閉症、いじめなど決して明るくだけではない日々の中で過ごしてきた。米津玄師の生み出す歌詞は、彼が見えないものと戦っていた日々などの、「米津玄師」という1人の人間のことを世に表現する力がある。

新宿スワン / Shinjuku Swan
8

裏の世界を描いたストーリー

「新宿スワン」
新宿歌舞伎町を舞台にしたスカウトマンのストーリー。
この作品は白鳥龍彦という青年がひょんなことからスカウトの仕事をすることになり、仕事を通して様々な人間ドラマ、友情、愛情、憎悪などといった多種多様な感情がうまれるストーリーである。

作中に登場するスカウトの仕事。スカウトと言っても女優、タレント、モデルなどといった華やかな仕事のスカウトではなく、キャバクラや風俗、AV女優などといった、いわゆる夜の仕事と言われるスカウトである。

主人公、白鳥龍彦は上司や仲間など、仕事を通じて成長し、ぶつかり合いながら歌舞伎町で過ごしていくことになる。
作中に登場する真虎は主人公、龍彦の上司であり、どこかつかめない人間ではあるがとても魅力的で大人の雰囲気を持っている。
作中に登場するキャラクターでは1番人気があるのではないかと感じている。

物語の中身はシマと言われるナワバリをもつ同じ歌舞伎町内のスカウト同士の争いや他県のスカウトとの争い、はたまたケツモチと言われるスカウト会社のバックに存在するヤクザとの争いなどが描かれており、ドロドロとした内容が描かれている。

過激な描写があるので好き嫌いは分かれるかもしれないがハマる人にはハマるであるろうドンピシャな作品ではないかと感じた。