裏の世界を描いたストーリー
「新宿スワン」
新宿歌舞伎町を舞台にしたスカウトマンのストーリー。
この作品は白鳥龍彦という青年がひょんなことからスカウトの仕事をすることになり、仕事を通して様々な人間ドラマ、友情、愛情、憎悪などといった多種多様な感情がうまれるストーリーである。
作中に登場するスカウトの仕事。スカウトと言っても女優、タレント、モデルなどといった華やかな仕事のスカウトではなく、キャバクラや風俗、AV女優などといった、いわゆる夜の仕事と言われるスカウトである。
主人公、白鳥龍彦は上司や仲間など、仕事を通じて成長し、ぶつかり合いながら歌舞伎町で過ごしていくことになる。
作中に登場する真虎は主人公、龍彦の上司であり、どこかつかめない人間ではあるがとても魅力的で大人の雰囲気を持っている。
作中に登場するキャラクターでは1番人気があるのではないかと感じている。
物語の中身はシマと言われるナワバリをもつ同じ歌舞伎町内のスカウト同士の争いや他県のスカウトとの争い、はたまたケツモチと言われるスカウト会社のバックに存在するヤクザとの争いなどが描かれており、ドロドロとした内容が描かれている。
過激な描写があるので好き嫌いは分かれるかもしれないがハマる人にはハマるであるろうドンピシャな作品ではないかと感じた。