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NOVEr5のレビュー・評価・感想

hide
9

ロックのヒーロー

X JAPANのギタリストであるhide。X JAPANの楽曲にも深く携わり、音楽シーンに爪痕を残したのは言うまでもないが、今回は、hideのソロ活動、及びhide with Spread Beaverとしての活動に焦点を当てる。X JAPANの楽曲とはまた少し違ったhideを垣間見ることができる。
明るくポップなメロディに乗せられたその歌詞に、涙することもしばしば。不安や葛藤を抱える者たちに寄り添いながら、苦しみをいたわりながら、それでも夢に向かって、明日に向かって進んでいけるように。優しくてまっすぐな彼の思いが、音楽としてここに遺されているのだ。
ピンク髪が印象的なhideのそのセンスは、音楽にとどまらない。彼が立ち上げたオリジナルブランド、LEMONed。LEMONed SHOP(オンライン含む)には、オリジナリティあふれるグッズが並ぶ。クマのマスコットキャラクター、psycobearは、ファンから愛され、多くの人から慕われるhide自身のようである。
33年のあまりにも短い生涯で、数々の影響を与えた彼が遺した多大なるインパクトは、いつまでも受け継がれ、新たなファンを産み、いつかまた、大きな感動を与えるのだろう。

ユーリ!!! on ICE / ユーリ オン アイス / Yuri!!! on ICE
10

とにかく見て

このアニメはプロスケート選手の物語で、サッカーや野球とは違ったスポコン系アニメです。
放送当初は「腐女子が好きそうな作品」と言われていましたが、そんなことはありません。正真正銘王道スポコン系アニメです。とにかく見て。

登場人物も実在しているスケート選手を参考しており、スケートが好きな人でも楽しめます。
ストーリーはもちろん、登場人物一人ひとりがしっかり個性あるキャラクターたちばかりで、心理描写もかなりリアルなため実際の選手を応援している気持ちにもなれます。
あと関係性もいいです。ぜひ新鮮な気持ちで楽しんでほしいのでネタバレはしませんが、選手、コーチ、その周りの人たちの関係性が尊いです。
またこの作品のスタッフもかなり熱をいれて制作に取り組まれています。
私がこの作品でお勧めしたい点の一つでもあるのですが、競技シーンを含め3DCGではなく、すべて手書きというこだわりもあります。ジャンプの踏切りや着地も違いがわかるよう描かれています。競技で使われている楽曲もよく、思わず息をのんでしまうほど美しい演技に仕上がっています。

実際にプロのスケート選手も絶賛しており、ストーリー、登場人物、作画、音楽すべてにおいてスタッフの熱量を感じられる素敵な作品です。とにかく見て。

グランド・イリュージョン 見破られたトリック / Now You See Me 2
10

未だかつてみたことないマジックショー

今作はシリーズ2作品目になるものです。
前作も面白かったですが、行っているマジックの内容やアクションは本作品のほうが派手です。
前作を見たことない方には、前作をみてから視聴することをお勧めしますが、見ていない方でも楽しめる内容にはなっています。
今作の目玉といえば、トランプを使ったアクションと、敵役で登場するダニエル・ラドクリフ氏です。
トランプを使ったアクションは、おそらくワイヤーやCGを多少使ってはいるだろうと思いますが、それにしても圧巻のシーンです。
敵に見つからずに少し離れた仲間にトランプを渡さなければいけないというハラハラ感と、次はどういう手で欺くのかというわくわく感が止まりません。
また、今作の敵として登場するのが、あのハリー・ポッターシリーズの主人公であるハリー役を演じたダニエル・ラドクリフ氏です。
ハリー役の彼とは違い、ダークで妄信的で狂っている雰囲気は彼の印象を変えさせてくれました。
今作の主人公たちをじわじわと追い詰めていく様は、誰も太刀打ちできない絶対権力者として視聴者に焦りをもたらすこと間違いないでしょう。
さらに、今作ではマジックのレベルも前作よりパワーアップしています。
天候を操り、人を消し、見るものすべてを魅了するパフォーマンスはまさに「グランドイリュージョン」です!
最後の1秒まで驚かされる作品です。

ジュラシック・パーク / Jurassic Park
8

SFXの発展の成果が著しい恐竜描写がウリのSFアクション大作『ジュラシックパーク』

『ジュラシックパーク』は1993年に公開された米国のSFアクション映画で、監督はスティーヴン・スピルバーグ、製作はキャスリーン・ケネディとジェラルド・R・モーレン。
本作は『ジュラシックパーク』3部作のうちの第1作で、マイケル・クライトンが1990年に発表した同名の小説を原作にしています。
脚本は原作者クライトンとデヴィッド・コープが書いています。
映画の舞台はコスタリカ近郊の中米太平東岸に位置する架空の島ヌブラー。
そこで、巨万の富を有する実業家ジョン・ハモンドと遺伝子工学者の一団が、恐竜を復活させた野生公園を創設しました。
野生公園でストライキが発生したために公園の発電設備がシャットダウンしてしまい、少人数の訪問者とハマンドの孫たちは恐竜の襲撃を逃れ、島から脱出するために悪戦苦闘を開始することになりました。
クライトンの小説が発表される前に、映画化権をめぐって4社が競り合い、ユニバーサルスタジオの支援を受けたスピルバーグが150万ドルで権利を1990年に取得しました。
原作者クライトンは50万ドルで小説を映画向けにリライトするために雇われ、コエップが脚本の最終稿を仕上げています。
最終稿でも小説の暴力的な描写は残されていましたが、登場人物の設定には多くの変更が加えられました。
『ジュラシックパーク』は特殊効果の見世物といってもいいくらいの作品で、まるで生きているかのように再現された恐竜たちが画面狭しと暴れまわります。
スピルバーグの作品としては『ジョーズ』以来の身も凍る恐怖感を喚起する一作として仕上がっています。

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
9

隠された金塊を探す、サバイバルドラマ!

「ゴールデンカムイ」は集英社刊行の週刊誌「ヤングジャンプ」にて、原作者で漫画家の野田サトシにより2014年8月21日(38号)から連載中の、隠されたアイヌの金塊を探すサバイバル漫画です。
時代は明治、日露戦争後の北海道が舞台です。
主人公は日露戦争帰りの元軍人で一等卒だった杉元佐一です。杉元はある事情から、大金を目当てに北海道で砂金取りに勤しむなか、酔っ払いの男から偶然にアイヌの隠された金塊の話を聴くことから物語は始まります。
作中では、一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちが数多く登場します。日露戦争の最中のキャラクターたちの描写も多く、服装も軍服を着たキャラクターや軍人も登場します。
その他にも、読者から人気のあるキャラクターである尾形百ノ助など、個性的なキャラクターたちがこの漫画の魅力でもあります。
中でも、作者が作中トップレベルの変人であるという宇佐美時重は、自身の口の左右にあるホクロに崇拝する上官、鶴見中尉にされた落書きである走る棒人間をそのまま刺青にするなど、たびたび常軌を逸した内容もあります。
主人公の杉元は、助けられた事から出会う蒼い目をしたアイヌのアシリパという名の少女と、キャッチコピーが愛されて脱獄王の白石由竹らとともに、アイヌの金塊を探すための手がかりである金塊の場所を示した入れ墨を入れた囚人たちを探すため、北海道中を動き回ります。
本作には金塊などにまつわる隠されたエピソードが多くあり、杉元たちが金塊を探す中で金塊の在処を知るアシリパの父親についてなど、物語が進むにつれ謎や憶測が解かれていきます。
作中で、モブキャラクターを含め主要キャラクターが死ぬ場面もあり、注意が必要です。
2021年3月現在の連載中の内容では、入れ墨の暗号を解く鍵を思い出したアシリパが同じく金塊を狙う鶴見中尉に暗号の鍵を溢してしまいます。
物語がどんどん進む中、果たして金塊を手に入れてる事は出来るのか、連載はヒートアップしています。
また、ゴールデンカムイは漫画として様々な賞を受賞しています。第22回手塚治虫文化賞の大賞を受賞、2019年に開催された大英博物館マンガ展の象徴にアシリパさんが選ばれるなど、日本国内ばかりではなく海外の漫画界にも影響を与えています。2021年では、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門ソーシャル・インパクト賞を受賞するなど、各方面で注目されています。