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Kyazu08180のレビュー・評価・感想

メンフィス・ベル(1990年の映画)
10

グロ苦手でも大丈夫な感動できる戦争映画。第二次世界大戦時、無事に国に帰りたい10人の若者を描いた美談であり実話

映画『メンフィス・ベル』
本作は1990年に公開されたイギリス映画です。VHS版の日本語吹替には操縦士・デニス大佐の声を山寺宏一さんが担当していました。

タイトルは主人公である10人の若者たちが乗り込むB-17F-10-BO フライングフォートレス(通称、空飛ぶ要塞)という大型戦略爆撃機の一機に名付けられた愛称。
この作品を見る限りではかなり重そうな機体で小回りも効かない印象なので小型の戦闘機に囲まれたらひとたまりもなさそうでした。

第二次世界大戦中、最も危険な任務と言われた航空機での爆撃任務で24回もの出撃を経て唯一無傷で生還、25回目を無事生還出来れば英雄として故郷に帰れるというストーリー。

物語の前半は個性豊かな主人公達の紹介パートになっていて作品のいい調味料となっていました。
後半はほぼ、一時間かけて白熱の空中戦を繰り広げ、次々と撃墜されていく友軍機。

やっとの思いで辿り着いた爆撃予定地は敵の煙幕により見えず、煙幕が晴れるまで旋回し、奇跡的に目標が見えたことで無事に爆弾投下の任務を完遂し帰路につけました。

ですが、メンフィス・ベルが着艦体制に入ると着陸に必要なタイヤが片側しか出ていませんでした。
ここから先は実際に結末を見て欲しいです。

第二次世界大戦下の若者たちの『生きて帰るんだ』という気持ちが熱い、とてもいい映画でした。

ONE PIECE / ワンピース
9

幅広い世代から愛されるマンガ

小さいころに出会った一人の海賊の生き方に影響され海賊王を目指す少年の物語。
幼少期からの口癖【海賊王に俺はなる!】の言葉を青年になった今でも豪語し続ける姿は胸を熱くします。
幼少期の毎日ともに過ごしたエース(兄)とルフィ。頂上戦争での初めての共闘はとてもワクワクしました。
だが、その共闘は最初で最後。目の前で大好きな兄を殺されてしまったルフィ。読者の誰もがONE PIECEは登場者が死なない物語で認識されていた為とてつもないショックと衝撃をうけました。ファンのなかではエースロスという造語も出来上がったくらいに。
そしてその後初めて、幼少期から強気で能天気なあのルフィが自分の無力さに涙を流し、自分を攻め続けていた姿は読者の涙を誘いました。
しかし、その地の底から大切な仲間を思い復活したルフィ。相当の覚悟と、夢を引き続き追いかける勇姿に改めて元気をもらいました。
2年の修業を得て更なる成長を遂げたルフィ。2年前にぼろぼろにされたバーソロミューくまを一撃で仕留めてしまう姿は本当かえってきた!としびれました。
新世界の冒険も波瀾万丈で、ルフィらしい冒険が続いており、まだ完結していないこの物語は今後どうなっていくのか、どのような結末がまっているのか、考えるだけでワクワクが止まりません。

気がつけばうちのごはんのにおいだった
8

切なくなるグルメ漫画

草野誼さんのグルメ漫画です。
草野さんの漫画ってどれもどこか切なくて、人ってそういうものなのだと思わせてくれます。
本作はぬか漬けきゅうりやナスの味噌炒めなど庶民的な料理にまつわる短編集です。
本作も、読むとなんかキュンとします。ああ、切ないなあと思います。
私は今、貧乏だし、ひねくれてて、人を羨んだりしているので、なかの人の気持ちがよくわかります。
好きな話はたくさんありますが、ナスの味噌炒めの話は結構好きです。
姉妹の話で、お姉ちゃんがいま家計が苦しい妹一家のところに様子を見にいくんだけど、前に貸した金のことで心がくさくさしていて、つい意地悪をしてしまうという話です。
その気持ちよくわかるし、妹はそのことに気がついているんだか、いないんだかわからないけど、それでも明るく姉に接していていいなと思います。
なんか、それだけあっさりした人を見ると、こっちも拍子抜けというか、やっぱ妹は好きなんだろうし、ああ、やっぱり姉妹だなと思いました。
他にも、きんぴらごぼうとか、生姜焼きとかどれも美味しそうです。
あと、不景気な話が多い気がします。
まあ、食と経済状況って深く関わっているし、それも仕方ないかなと思いました。

リメンバー・ミー / Coco
9

死者の日のことがわかった

メキシコのお盆のことがよくわかりました。死んだ人が帰ってくるには写真と思い出がいるって、亡くなった家族、友人を大切に思える考え方だけど、覚えている人がいなくなると消えてしまうし、切ない考え方でもあるなと思います。そんな中、死者の国で出会ったヘンリー。彼と友情を深めて、彼の写真を持って帰りたいと思うミゲルはすごくいい子だし、家族も大事にしてるし、素敵だなと思います。あと、ミゲルの歯並びがちょっとすきっ歯なところが子どもっぽくて、なんか入り込めました。映像もオレンジの花がたくさんあって綺麗だし、ガイコツも、怖くないし、表情豊かで、さすがピクサーだなと思いました。あのガイコツの造形もいろいろ考えて作ったんだろうなと思うと、ピクサーの底力を感じます。舞台がメキシコだし、音楽がテーマの映画でもあるので音楽もすごくよかったです。タイトルにもなってるリメンバー・ミーって曲は、ミゲルやヘンリーが歌ってるのと、デラクレスが歌ってるのでは雰囲気がちょっと違う感じがして、ああ、編曲も大事なんだなと思い知りました。音楽はすてきなものだし、音楽がダメって過程で過ごすのは大変だったろうなと思います。そうやって禁止しても結局触れてしまうものなんだなと思いました。家族愛も音楽も堪能できるいい映画でした。