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Jirotake1115h4のレビュー・評価・感想

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / ザ・ランペイジ・フロム・エグザイル・トライブ
8

シングル「THROW YA FIST」

THE RAMPAGE from EXILE TRIBEは、LDHのアーティスト3人のボーカルと13人のパフォーマーからなる総勢16人のダンス&ボーカルグループ。彼らは非常に熱のある激しいパフォーマンスやゴリゴリの楽曲が似合うのですが、バラードでも繊細でしなやかなダンスと切ない歌声でファンを魅了し、自然と涙が出てくるような魂のこもったライブをします。また一部のメンバーは俳優として映画やドラマに出て活躍しており、パフォーマーでありながらラップをする「MA55IVE THE RAMPAGE」というグループ内ユニットも存在します。
16人という大所帯なだけあって一人ひとりの個性も強く、「LDHにこういう子も居るんだ!」「EXILEや三代目のライブでバックダンサーとして参戦してたんだ!」「こんなに小さな子からこんなに大きな子まで体格も様々なのにこんなに息の合った気持ちの良いパフォーマンスができるのか!」という発見もあります。貴方に刺さる「推し」が見つかる可能性もかなりあるグループなのではないでしょうか。
また「16」というライブツアーでは、ボーカルは歌うだけという立場ではなくボーカルメインのダンスタイムがあるので、必見です。

フォレスト・ガンプ/一期一会 / Forrest Gump
10

自分の人生観が変わる映画です

この映画のタイトルは、主人公の名前になっており、フォレスト・ガンプという一人の青年の生き様が描かれています。
彼は、人よりも知能指数が劣った少年でした。しかも、足に装置をつけていないとろくに歩けもしない一見するととても不幸な少年に見えますが、そんなハンディキャップをものともせず、たくましく成長していく彼に目が離せなくなる映画です。

映画の進み方は、彼がベンチでバスを待っている間、隣に座ってきた初対面の人に自分の今までの人生について話ををします。彼が話をする人は、どんどん入れ替わっていきますが、みんな彼の話が突飛すぎて面白そうに聞いてくますが、半信半疑といった様子で、そこからも彼がどれだけ壮絶な人生を送ってきたのか想像ができると思います。彼は幼いころから、自分にハンディキャップがあるからと恐れずに、いろんなことに挑戦する姿を見ているととても勇気がもらえます。
また、彼は友達をとても大切にしています。そのため彼の周りにはたくさんの友達が彼に手助けをしてくれます。彼がいろんなことに挑戦することができたのは、彼が大切にしてきた友達がいたからだと思われ、いかに人とのつながりが大事かということを教えてくれます。

この映画は、自分の生き方に不満を持っている人、新しいことに挑戦したいけど自信がなくて迷っている人が見るととてつもなく刺さる映画だと思います。そうでなくとも、彼の人生を描いたこの映画はどこをとっても面白く、考えさせるシーンばかりなのでどんな人が見ても楽しめると思います。
ですので、この映画を見るか迷っている人はぜひ見てください。どれか一つだけでも心に残るシーンがあるはずです。

海獣の子供
6

大切なことは言葉にならない。映画『海獣の子供』の“語られない”面白さ”

米津玄師が担当した主題歌『海の幽霊』で話題になった、2019年夏公開の映画『海獣の子供』。五十嵐大介の漫画を原作に、渡辺歩が監督を手掛けたアニメ映画です。
物語は、主人公の琉花が、ジュゴンに育てられたという少年、海に出会うところから始まります。
人と話すことが苦手な琉花は、夏休みの初日から部活のチームメイトと揉めたのが原因で、部活に行けなくなってしまいます。しかし少年との出会いをきっかけに、琉花は不思議な出来事を次々と目の当たりにし、海と宇宙の秘密、星の誕生の物語を知っていくことになるのです。
この作品の一つ目の良さは、何と言ってもビジュアルです。
アニメーション制作を担当したのは、『鉄コン筋クリート』や『ハーモニー』を手掛けたSTUDIO4℃。海や雨など水の描写が特に美麗で、自然のダイナミズムを感じさせる圧倒的なアニメーションでした。それだけでなく、凪いだ海や静かな星空など、時折差し挟まれる絵画のようなワンシーンも非常に魅力的です。
そして二つ目の良さは、“多くを語らない”ということ。
「無口でコミュニケーションが苦手な登場人物が、人との出会いや交流を通して社会性を育んでいく」という物語は多いですが、この作品は違います。人は言葉で気持ちを伝え合ったり物事を説明しようとする生物ですが、宇宙ははるかに広く、未だ言葉では説明しきれない神秘に満ち溢れています。言葉ではなく、魂のもっと深いところで、他者だけでなく宇宙や世界とつながる。ここに本作のテーマがあるといえます。
そしてその壮大なテーマを表現可能にしているのは、先述した圧倒的なビジュアルのレベルの高さ。言葉では詳細に説明されず、感覚的な表現で描写された世界観が、ファンタジー好きや考察好きの人にもオススメな映画作品です。

嶋野百恵
8

ひとつ芯の通ったR&Bシンガー

90年代後半のR&Bミュージックが興隆を見せはじめた時期にデビューした嶋野百恵。
この頃は世界的にも、HIP HOPやR&Bなどのブラックミュージックが流行の音楽の主流になりはじめた時期です。
日本でも宇多田ヒカルやMISIAがヒットをリリースして、ブラックミュージック市場が盛り上がりを見せていました。
それに乗じて多くの女性R&Bアーティストが登場。
巷にも、B系と言われるアメリカのR&B、HIP HOPアーティストからインスパイアを受けたファッションが溢れかえります。

そんな中にあり、ひとつ芯の通った存在感を感じたのが嶋野百恵です。
彼女のルックスはいかにもソウルディーバというものではありません。
肌も黒くないし、ドレッドヘアーやアフロヘアーでもない。
海の向こうからやってきた流行の音楽に魂を売り渡してはいなかったのです。
あくまでも自身の音楽のジャンルとして、R&Bをやっているのであり、ソウルディーバになりきることを目標としているのではない。
そんな印象を受けました。

そして、嶋野百恵は自立した女性の等身大の恋を歌います。
R&Bというものは、恋の相手への熱情を歌う音楽です。
刺激的であり、盲目的であり、依存的。
そんな甘く苦しく、セクシーな愛の歌がR&Bの持つ魅力となっているので、嶋野百恵の楽曲が少し物足りなく感じるのも事実です。
しかし、彼女の音楽にはドラッグのような中毒性がないかわりに、洗練された情緒があります。
相手の男性にメロメロになってしまうようなタイプではなく、対等に渡り合う形の愛が詩的に表現されているように思います。

面白いのはライムスターのmummy-Dと共演した"Lesson"。
ライムスターとはプライベートでも交流があって仲が良いようですが、この曲で見せた息の合ったコンビネーションは痛快です。
自分の足でしっかりと立っている嶋野百恵だからこそ、男性ラッパーとの掛け合いを自然に感じさせることができるのではないでしょうか。
また、友人関係が功を奏してか、mummy-Dがリリックの中で、嶋野百恵の代表曲"Hot Glamour"、"45℃"、"Jr. Butterfly"などの曲名を織り込んでラップしているところにはニヤッとしてしまいます。