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9obump27mugi23のレビュー・評価・感想

ヴァイオレット・エヴァーガーデン / Violet Evergarden
10

ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン

京都アニメーションが作成している話題作です。2018年にアニメの放送がありましたが、アニメとは思えないほど絵がきれいです。花の揺れる描写や、ブローチが輝く描写など細かいところの色遣いが丁寧で、作画が物語を引き立てています。主人公のヴァイオレットという女の子は孤児で、兵士として育ち、戦争の中で大切な人を失います。そのときに彼から言われた「あいしている」という言葉の意味を知るために、今でいう郵便局で働き始めます。
当時、戦後まもなくだったため、文字を読み書きできる人は少なく、そういった人が自分の代わりに手紙を書いてもらう部署で働き、ヴァイオレットはさまざまな人に出会います。1人残してしまう娘のために綴る手紙、戦争で亡くなった人から恋人へ預かった手紙、亡くなった子供を想う手紙、兄を心配する手紙、いろいろなバックグラウンドを持った人の言葉と出会いながら、彼女は「あいしている」がどういう意味なのかを理解し、兵士としてではなく、1人の女性として言葉を使って誰かのために生きていきます。
そんな彼女の成長の物語です。アニメが好評だったため、その後映画も2本公開され、彼女の「あいしている」の意味を知ったその後が描かれています。
京都アニメーションは2019年の夏に放火事件で、この作品を担当していたスタッフも亡くなりました。2020年に公開されたヴァイオレット・エヴァ―ガーデンの最新映画はそんな悲しみを乗り越えた、大切な作品としてファンに愛されています。

50回目のファーストキス / 50 First Kisses
10

あの福田監督が本気のラブストーリーを!

山田孝之さん、長澤まさみさん主演の『50回目のファーストキス』は、元々は洋画であったものを、日本版にした作品です。
洋画も笑いあり涙ありで面白かったのですが、福田監督は更にそれを超えてきたというのが率直な感想です。キャストも福田ファミリーが多く、ムロツヨシさんや佐藤二朗さんなどが出演していて、役者さんたちの掛け合いが面白い。面白くならないわけがないといった感じです。シーンの中には、アドリブかと思うようなところも多々あり、そんな目線で見るのも楽しいです。山田孝之さんが演じるダイスケがカフェで一目惚れしたルイ(長澤まさみさん)は、昔の事故の後遺症で記憶が1日で消えてしまうという症状を持っています。そのことを、家族や友人の努力により、ルイ本人は知らずに生活していたのですが、ダイスケと出会ったことで、その事実をしり彼女や周りの人達の時間が動き出すといったシナリオです。ルイとダイスケのラブラブっぷりがうらやましくなったり、お互いのための別れのシーンでは号泣したり、ギャグシーンでは笑ったり、感情が忙しい作品です。
そして何より、ハワイでの撮影とのことで、映像がキレイです。ハワイの海、星空、夕焼け、街並み、全てが映されていて、キャスト達が以前TVのインタビューで、「撮影期間のしんどさがこの映画では感じなかった。ほぼ遊んでいるような感じだった」と答えていたのも、この映画を見れば納得が行くような気がします。