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8dposfzo00のレビュー・評価・感想

ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒 / Gamera 3: The Revenge of Iris
9

私はガメラを…

平成ガメラシリーズ3部作のラストであり、未だに続編への渇望が絶えない傑作です。
前作「ガメラ2 レギオン襲来」のラストにてガメラは究極のプラズマ火球をレギオンに放ち、消滅させる事に成功したものの、それにより地球自体のパワーバランスを崩し、結果として世界各地にギャオスの大量覚醒の引き金を引いてしまいます。果たしてガメラは人類の守り神なのか?前作まで直接的な人的被害を敢えて描かなかった部分をまるで何かにとり憑かれたかのように、冷徹なほど描写していくのも本作の特徴です。
週末の渋谷、唐突に始まるガメラとギャオスのバトルは、その場に居合わせた人々に構わずビルを破壊し火球を放ちます。緻密な特撮と実景との合成がリアリティを高め、非常に臨場感のあるシーンになっています。そのニュースを見ていた、かつてガメラとギャオスの戦闘に巻き込まれ両親を失った少女・比良坂綾奈はガメラに強烈な敵意を持ち、ふとしたきっかけで勾玉を手に入れギャオスの変異体をふ化させ育てることで、ますますガメラへの憎悪を膨張させます。ガメラもまた、過去に浅黄という少女の想いを受けて傷つきながらギャオスやレギオンとの戦いにその身を投じており、思いを繋ぐ為に勾玉が媒介するのも同じです。両親と共に失った飼い猫の名前であるイリスとして彼女の思いを受けたように急速に成長する変異体イリスは、やがて綾奈を包み込んで完全体となります。その一連のシーンは幻想的ですが、一方でグロテスクで隠喩的でもあります。決戦の地である京都駅を巻き込んでイリスに辛勝するガメラは、世界中で発生してこちらに迫るギャオスの大群を迎え撃つかのように咆哮。エンディングとなるのですが、残念ながらそれからを描かれる事は無く非常に重い余韻を残しています。

HoneyWorks / ハニーワークス / ハニワ
10

多くの世代からの支持を受けるアーティスト その魅力に迫る。

Chico with honeyworks。少々長めのアーティスト名であるが、彼女たちの魅力について語りたいと思う。
honeyworksというアーティストについては聞き覚えのあるという人も多いかもしれないが、そこに同じくアーティストのChicoが加わった時の素晴らしさは何者にも変え難い。
彼女たちはアニメ主題歌に始まり、2021年には映画の主題歌を担当するなど、幅広い活躍を見せている。
またその楽曲もポップで耳馴染みの良いものから優雅なバラードまで多くの種類が存在する。
アップテンポでハイになれる応援歌、思春期特有の不安定な心情を歌った曲と、そのテーマについても多岐にわたっている。
特に「プライド革命」「決戦スピリット」などの熱さを秘めた楽曲はリリース当初から人気を博し、根強いファンを獲得してきた。
その魅力の最たるものはボーカルChicoの透き通った歌声だろう。清らかな声で紡がれる歌詞は、バラードはもちろん、アップテンポなポップスにも絶妙にマッチしている。さらに各楽曲が持つメッセージ、もっと言うなら力強い歌詞にもそこ知れぬ魅力が込められている。
聴くものの心をとらえて離さない歌詞、耳に心地の良い歌声、そして多くのジャンルの楽曲に対応できるマルチなセンス。そんな多くの魅力を備えたアーティスト、それこそがChico with honeyworksなのである。