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7eRaleighのレビュー・評価・感想

東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ
7

涙なしには読めない漫画

最初は弱かったタケミチがタイムリープをして、佐野万次郎と出会い、喧嘩は弱いままだけど心が強くなっていくお話です。
読んでいていちばん辛かったのは、エマちゃんが殺されてしまったところでしょうか。兄も祖父も亡くしている佐野万次郎(以下マイキー)は、妹であり、唯一の家族を失ったのです。兄、妹、親友。様々な人を短期間で失う気持ちは、普通の人間には理解できないと思います。気持ちが完全にわかるとは言えませんが、こんなに残酷な展開はないと思いました。そこで、イザナの登場。妹を殺すようにと仕向けたのはイザナだと知り怒りつつも、こんなところに血のつながった兄弟がいたのです。でも、彼はマイキーが嫌いでした、憧れの真一郎兄ちゃんの元で暮らしていたマイキーが許せない。このあたりの展開はすごく盛り上がっていたと思います。なんといっても、ゲームで言うところのラスボスですからね。
そこからも熱い展開が続いており、そんなマイキーを見てタケミチも成長していくのですが、終盤でガラっと物語の雰囲気が変わってしまいます。はっきり言って打ち切り漫画のような展開でした。これが読者の期待していたものと大きく外れていき、最終的な評価は下がっていました。
私はこの作品が大好きでしたが、描いている和久井先生はもう書きたくなかったのかな、とかいろいろ考えて悲しい気持ちになりました。
漫画は、最終的な目標が果たせれば良い。というわけではないと思うのです。
ただ、本当に途中までの展開は熱くて、キャラクターの魅力にも優れていて、いい漫画だったと思います。

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
9

歌や音楽、そして空気感が強烈な絵で表現された逸品

「27歳で死んだロックのレジェンド達が現代のミュージシャンに憑依してくれる! 」
とある男がその伝説を信じ、指定の十字路で願いをかけた。だが男は下手を打った。彼は既に伝説の条件である27歳を越えていたのだ。
願いは悲しいかな、その妹である主人公(高校英語女教師)へと流れてしまった……。
平々凡々な日々を送っていた主人公は、近付く27歳の誕生日までに「伝説」を作らないといけない。さもなければその命が失われる。
彼女に憑いたのはジミ・ヘンドリックス。平凡な彼女は一度捨てたギターを手に、「史上最高のロックギタリスト」と共に「伝説」となるために動き出す。
その後は教え子高校生達とのバンド結成、コンテスト参加、ライバルバンドの登場と話は進んで行くのだが、この作品の素晴らしい部分は「演奏時の描き方」なのだ。
この作品にはロックバンドだけでなく、個人同士のセッション、ブラスバンドも登場する。吹奏楽部との絡みも前半は多いため、管楽器特有の音の描き方も面白い。しかし、その中でもロックバンドの演奏場面、バトルの様子が飛び抜けているのだ。
音の無い画面上で、様々なバンドの個性をある程度の配分された尺で描きわけつつ、その音楽の持つパワーを全面に押し出す必要がある。この作品はそのバランスが素晴らしい。
「観客に彼らの音がどうぶつかっていくのか」が見開き絵で表現された時のパワーの凄まじさは、やはり一度体験してみてもらいたい。
そして主人公達アマチュアのそれだけでも非常に血が騒ぐのだが、レジェンド憑依組を集めたバンドの本気の場ではまた別の思いがかきたてられる。
レジェンド達に詳しくない筆者であってもそうなのだから、もし読者が少しでも彼らの音楽を愛する者であったなら――。
少々羨ましくなるものである。

せがた三四郎 真剣遊戯
6

バラエティゲーム

1998年にセガサターン専用ソフトとして発売されたバラエティゲームでセガサターン後期のCMのマスコット(?)キャラクターである藤岡弘、氏演じる「せがた三四郎」の本格ゲーム化した作品です。
主に内容はCMで描かれているせがた三四郎の修業をモチーフにした10種類のミニゲームで構成されているミニゲーム集のようなもので、各ゲームをクリアすることで元になった各CMを見ることができる流れになっています。
とはいえせがた三四郎の「修業」を題材にしたためか、いずれのミニゲームも難易度が総じて高く、テーマ曲にある「真面目に遊ばぬ奴らには体で覚えさせるぞ」を体現しているように気軽に遊べるものではなく、正に「真剣遊戯」というサブタイトルといえます。
一応「修業」以外は前述のCM集やラジオCMが聞ける「せがたの言霊」といったおまけ要素はありますが、本当に修業以外の要素はほとんど切り捨ててるためクリアーが非常に困難でせがた三四郎というか藤岡弘、氏のファン向けの作品のような印象になっていますが、その分忍耐力が鍛えられます(はず??)し、近年の低難易度でクリアしやすくなったゲームに物足りなさを感じているユーザーには逆に新鮮に映るかもしれません。

美少女戦士セーラームーン / Sailor Moon
9

男性もきっと楽しめる、笑って泣ける魔法少女アニメ!

今年で30周年となった、魔法少女アニメの王道作品です。泣き虫で勉強も運動も苦手ながらも、心優しく明るい月野うさぎちゃんが前世で自分を守ってくれていた戦士4人と再会し、悪の組織ダークキングダムに立ち向かうお話です。前世で繋がっていただけでなく、それぞれの女の子達の悩みや苦しみにうさぎちゃんが寄り添い、時には一緒に解決していく流れは見ているだけで癒されます。放送当時は女性の地位向上が注目されていたこともあり、需要が高かったのもあったのかもしれません。また前世で月の国の王女だったうさぎちゃんと地球の王子だった衛がそれぞれの事情に翻弄されながらも、距離を近づけて恋していくのも注目です。衛がクイン・ベリルに洗脳された際にセーラームーンが彼からもらったオルゴールを差し出しながら語るシーンは私も思わず涙してしまいました。またネットでも有名な最終回は本当に衝撃的で、しばらく前まで普通の女子中学生としての生活を謳歌していたセーラー戦士達が次々に敵と交戦して倒れていく姿はあまりにも痛々しくて見ているこちらも苦しくなるほどでした。死してなおセーラームーンの背中を押して、進ませようとする厳しくも優しい視線にも感動しました。魔法少女アニメと思うと女性が見るものと考える方も多いかもしれませんが、是非とも男性にも視聴して頂きたい作品です。