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6pyukariina1221のレビュー・評価・感想

明日ちゃんのセーラー服 / AKEBI's sailor uniform / あけびちゃん
8

動くイラスト集

本作品は2022年のアニメ業界を大きく賑わせた『SPY×FAMILY』と『ぼっち・ざ・ろっく!』を制作した、CloverWorksが同年1月に制作した全12話のアニメ作品である。

容姿端麗で運動神経が良く、学業の成績も良い才色兼備の美少女「明日小路(あけびこみち)」は、アイドルがテレビCMで着ていたセーラー服に憧れを持つ。そして母親が中学生の頃セーラー服を着ていたことを知り、自身も母親の母校である女子中学校「蠟梅(ろうばい)学園」を受験し、入学試験に合格した暁には母親にセーラー服を仕立ててもらうことを約束する。その後無事試験に合格した小路は約束通りセーラー服を仕立ててもらい蠟梅学園の入学式に参加するが、学園の制服がブレザーに変更されていたことを知る。一人だけセーラー服姿の主人公がブレザー姿の仲間たちに紛れ、水の中に落ちたインクのように学生生活を華やかなものにする、友情と青春の物語である。

本作品の特徴はやはり描かれる少女たちの艶やかさである。ウェブコミックサイトの『となりのヤングジャンプ』で連載されている原作では、漫画のコマの枠を活用せずに登場人物の色っぽい表情や様々なポーズが描かれることが多く、その様は漫画というよりイラスト集に近いものを感じる。この独特な原作を如何にしてアニメとして表現するかということに制作会社の腕が試される訳だが、丁寧で華やかな作画でしっかりと原作の華やかかつ妖艶な世界観を表現している。登場人物がもつそれぞれの魅力を存分に見ることができるため、原作ファンも納得できる作品となっていると言えるだろう。

また、第6話及び第12話では主人公の一番の友人となる少女「木崎江利花(きざきえりか)」との友情を描いているが、その描写が一見友情を超えて恋を描いているのではないかと思ってしまう程なまめかしいものとなっているため、平和な世界で女性同士が濃い友情を育む話又は百合展開を好む人には強く薦められる。
『SPY×FAMILY』と『ぼっち・ざ・ろっく!』の影に隠れがちではあるが、独特な原作の特徴をしっかりとアニメーションに落とし込んだ本作品は、2022年のCloverWorks作品を代表する一作と言えるだろう。

The Last Witch Hunter / ラスト・ウィッチ・ハンター
7

不思議な世界が堪能できます。

コールダーと言う魔女ハンターの話でヴィン・ディーゼルが主演。

この映画の素晴らしいところは何と言っても特殊メイク。魔女たちが登場するのですが、グロテスクでおどろおどろしい感じが非常に生々しい感じでした。
最近ではゾンビ的な映画も流行っていますが、血糊の感じや肌の黒ずんだ感じ、はたまたとどめを刺されて朽ちていく感じなど びっくりするくらい繊細でした。コールダーの心臓がドクドクして動いてるところも、息をのむ瞬間でした。

最初のコールダーが呪いをかけられて不死身の身体を手に入れるとは、意外にも良いふうに呪いをかけられてるなと最初は感じましたが、ラストで納得しました。彼はただ心臓を持ち運ぶということだけを目当てにそのようにされたということだったんです。
このように最後まで見ないとなかなか謎が解けないようなところがありストーリーも面白い。裏切りものも腹立ちますし、ハラハラしました。
それから魔術を使って、天災や食べ物を造り出す所は奇想天外でアイデアも予想外。神秘的なアイテムが見ている視聴者としても楽しめました。
コールダーの落ち着き払った雰囲気と、低い声がとても男らしくて素敵です。

この映画は2作目があるようですが、そちらもぜひ見たいと感じました。