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5gaoiame0425のレビュー・評価・感想

チェンソーマン / Chainsaw Man
10

誇張なしに一番好きな漫画です

本筋としては過激な運命をめぐる主人公・デンジのダークファンタジーものですが、
「魔性の女に破滅させられる男の物語」というファムファタールものとしての側面、
さらには「母性から自立してヒーローになる少年の物語」としての側面も持ちます。
ここで言う「母性」は、デンジが憧れを抱く公安組織の上司・マキマのことです。
マキマの正体は超常存在たる「支配の悪魔」であり、ある目的のもとに行くあてを失ったデンジを保護し仕事を与えます。
デンジは初めて自分に優しく接してくれたマキマに対して好意を抱きますが、
「支配」を行動理念とするマキマのデンジに対する態度は、「保護する」「愛でる」といったものに近く、
マキマにとってのデンジはあくまで愛玩の対象であるかのように描かれています。
最終的にマキマの目的を知り仲間の死を乗り越えたデンジは、本当の意味で自分の人生をスタートすべく、
マキマの支配を打ち破ることを決意します。
こうした経緯の中でのデンジの成長が著しく、根本にあるどこか無気力な性格は変わらないままに
他人を気遣い自分も大切にするようになる、ひとりの少年の成長描写も本作品の魅力の一つです。
また、登場するキャラクターの誰もが印象に残る容姿や性格で描かれているのも特徴です。
物語の本筋に関わるキャラクターはもちろんのこと、数話しか登場しないようなキャラクターも印象的なフレーズを残します。
全体の戦闘描写についても非常に迫力のあるものとなっています。
ヒューマンドラマとしてもバトルものとしても一級品の作品です。

アンドロメダ・ストレイン / The Andromeda Strain
7

古典的なSF映画を21世紀に舞台を移してミニシリーズとしてリメイクされた『アンドロメダ病原体』

『アンドロメダ病原体』は2008年に公開されたSFミニシリーズで、地球外から飛来した致死的な病を調査する科学者チームについて書かれた、マイケル・クライトンの1969年の小説をベースにしています。
このミニシリーズは小説を原作にするというよりは、その「再想像」を目指した作品です。
設定が21世紀初頭に変更されたほか、ミニシリーズでは多くの筋書きと登場人物が原作から変更されています。
ミニシリーズは総計169分で、2つのエピソードから構成されています。
2004年9月、ケーブルテレビSci-Fiチャネルは、リドリーおよびトニーの両スコットによる製作総指揮、くわえて製作者フランク・ダラボンドの陣容で『アンドロメダ病原体』のミニシリーズを製作することを発表しました。
SciFi WireはミニシリーズがA&Eネットワークで配信されることを発表。
ミニシリーズは2008年に本来の上映形態、すなわち4時間もので、2部構成の形式で上映され、英国では2008年5月11日で上映。
米国では第1部が5月26日に先行公開され、後半の第2部は2008年5月27日に公開されました。
A&Eはゲームを開発し、「What Happened in Piedmont?」と題する架空のブログを立ち上げました。
このブログでは、ミニシリーズが舞台設定された街の特徴などが語られています。
ブログ主はカリフォルニア州バークレイのジャーナリズム専攻の学生ということにされており、ブログではその学生がピエトモントに住む姉から「不気味なボイスメイル」を受け取ったこと、そのメイルが彼に「恐怖の念」を掻き立てたことが綴られていました。
このようにしてミニシリーズと連動させたオンラインゲームを展開したり、ブログ等のソーシャルメディアを駆使することで、本作はメディアマーケティングに成功しています。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

最高の漫画

主人公の竈門炭治郎は家族を鬼に殺されてしまいます。
唯一息のあった妹禰豆子は鬼に噛まれ鬼になってしまい禰豆子を鬼から人間に戻す為に炭治郎は鬼と戦い人間に戻す方法を探していく物語です。
鬼と戦う為炭治郎は長い修行をこなし鬼殺隊に入ります。
鬼殺隊のメンバーも個性的なキャラクターが多くて見所があります。その中でも私が特に好きなのは柱のメンバーである音柱の宇髄天元です。このキャラはまず見た目がド派手で初めて見た時からだいぶ印象的でした。上弦の陸堕姫と妓夫太郎との戦いは迫力満点でめちゃくちゃかっこよかったです。戦いの中で強さだけでなく優しさもすごく感じこのキャラを好きになりました。髪を下ろした時の宇髄天元がめちゃくちゃかっこいいです。
鬼舞辻無惨戦も個人的にオススメです。
炭治郎や善逸や伊之助に加え柱のメンバーの1人1人の良さが出ていて凄く感動しました。鬼側にもちゃんと1人ずつ人間でいた頃の話もあって見ていて飽きない作品でした。
鬼滅の刃は1つの戦いが短いので気軽に見れます。しかし逆に戦いが短すぎてもう連載が終わってしまったことがとても残念です。とても素晴らしい作品だったのでもっと続きを見てみたいと思いました。是非まだ鬼滅の刃を見た事無い方は見ていただきたいと思います。

アンゴルモア 元寇合戦記 / Angolmois: Record of Mongol Invasion
8

アンゴルモアと戦った鎌倉武士の物語

あらすじ:
時は鎌倉時代。極東の小国・日本を狙う大陸の巨大帝国『元』。彼らの強大な軍隊はヨーロッパを震撼させ『アンゴルモア』と呼ばれるようになっていた。その元が日本侵略のために初めに白羽の矢を立てたのが高句麗(朝鮮半島)と九州の間に存在する『対馬』であった。着々と準備を進める元、対し迎え撃つのは対馬の宗一族と鎌倉から送られてきた流人達。ここに壮絶という言葉では言い尽くせない戦いが始まるのである。

日本史の授業で習った『元寇』を取り扱った珍しい漫画です。
主人公は鎌倉から送られてきた流人・朽井迅三郎。彼は義経流(剣の流派)の使い手です。その強さはいわゆるチート級、そして彼以外にも優れた戦士がたくさん出てきます。しかし、敵も兵揃いで負けていません。余りの戦力の差に戦場から離脱する者も出てくるほど。休む間もなく続く戦い、あちこちで繰り広げられる駆け引き、一難去ったかと思えばまた一難、次の展開が気になって一気に読み進めてしまいます!
また、一口に『元』と言っても蓋を開ければ、モンゴル人・女真族・漢民族・高句麗人といった具合にたくさんの民族が入り乱れています。ある意味日本サイド以上にドロドロとした複雑な人間関係が垣間見えるので、非常に読み応えがあります。歴史の勉強にもなる面白い漫画ですが、同時に戦争ものであるため容赦ない流血・殺戮・グロテスクシーンが満載、主要キャラクターもあっけなく命を落としていきます。戦闘シーンのみならず、政治的駆け引き・策略も含めた綺麗事の一切ない『戦争』を描いているため人を選ぶ漫画でもあるかと思います。