4umiya1111little@4umiya1111little

4umiya1111little
4umiya1111little
@4umiya1111little
2 Articles
4 Reviews
0 Contributions
0 Likes
4umiya1111little

4umiya1111littleのレビュー・評価・感想

コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ
10

丁寧に紡がれる人間模様を味わう。心温まるノベルゲーム『コーヒートーク2:ハイビスカス&バタフライ』

2023年4月20日に発売されたノベルゲーム『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』。Nintendo Switch / PlayStation 4 / PlayStation 5 / Xbox One / PCなどのプラットフォームで遊ぶことができる。

舞台は雨降るシアトルの一角。プレイヤーは深夜にだけ営業する喫茶店「コーヒートーク」のマスターとなり、静かに開店準備をし、来客を待つ。
エルフ、サキュバス、オーク、人狼……お店には多種多様な人種の客がやってくる。客たちはカウンター席につくと、お気に入りの一杯やマスターおすすめの一杯を注文し、それぞれの話を残していく。

ファンタジー要素を取り込みつつも、彼らを取り巻く環境や社会問題は、現実世界にも通じるものがある。また、彼らが語る話や日常の悩みも現実と重なり、本当に彼らと会話しているような気分になる。初めは話すのをためらっていた客も、マスターやほかの客と会話をするうちに、徐々に心の内を吐露していく。人とのつながりが悩みの糸をほどいていく様は実に見事だ。

基本的には、来店した客の注文に沿う飲み物を提供し、客の話を聞くことでゲームは進む。ゲームシステムは前作を継承しているが、今作では新たに「忘れ物」システムが取り入れられた。
客の誰かが残した忘れ物を、次来店したときに飲み物と一緒に返す、というものだ。適切に返却できるかどうかで物語に影響が出る。「飲み物提供」と「忘れ物返却」がプレイヤーが物語を動かす唯一の手段だ。

「プレイヤー自ら会話を選択し、物語が分岐する」ということはない。あくまで傾聴に徹し、静謐に物語が綴られていく。これが、存外に心地良い。タスクに溢れる現代社会で、物語に身を委ねゆったりと過ごすことの大切さを思い出させてくれる。

また、作中のSNS「トモダチル」を覗くのも楽しい要素の1つだ。客たちの投稿を見て、彼らにもお店の外での人生があることを知る。しかしSNSに載せられる情報もまた日常の切り抜きに過ぎず、そこに表れない「素の人生」の存在を感じられて、物語に奥行きを与えている。

前作『コーヒートーク』からキャラクターやプレイ要素が大部分引き継がれているが、今作だけでも充分に楽しめるだろう。しかし、来店する人々の背景をもっと知りたい人には、まず前作をプレイすることをおすすめする。前作をプレイしておくと、各キャラクターの物語がより一層味わいを増すはずだ。

SNSの普及と反比例するように、人とのつながりが希薄になった現代。ふらっと立ち寄ったカフェで客同士が緩くつながり合う『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』は、現代人の心を温める珠玉の1本となるだろう。

SUITS/スーツ
10

アメリカスケールで楽しめる弁護士ドラマ

日本でも人気のドラマジャンル「弁護士」。その中でも圧倒的に一番面白かった海外ドラマでした。
主人公「マイク・ロス」は弁護士資格のない若者だが、高い記憶力と判断能力があり、無免許を隠しながらニューヨーク一番の弁護士事務所で働くこととなる。
数々の難問を解決しながらも、弁護士と偽っていることをばれないように行動していく様子は、スッキリとハラハラドキドキの連続で、ずっと見ていても飽きないほどでした。国内でも日本版としてリメイクされており、かなりの人気作です。しかしスケールの大きさを考えると本家がぶっちぎりであると思ってしまいます。
初めて見るなら確実に本家を見てほしい。
弁護士ドラマのためシリアスな点も多いが、アメリカが舞台なだけあって、しっかりと笑いどころもある点が素敵。

出演者も魅力的で、主人公「マイク・ロス」とその上司「ハーヴィー・スペクター」の事件解決能力の高さには憧れる点も多いです。メインキャスト以外もそれぞれ魅力があり、視聴している人と誰のどういうところが好きか議論したら、一生終わらないかもしれません。
仕事で壁にぶち当たった時の息抜きにはもってこいであるだけでなく、仕事で何かをやり抜かなければならない時にヒントになることもありました。事実、私も仕事での情報収集の方法として参考にさせてもらった部分があります。
シーズンも多く展開されており、すぐに見終わってしまう心配もありません。

HUNTER×HUNTER / ハンター×ハンター
10

大人になっても面白い少年漫画

HUNTER×HUNTERは冨樫義博さんによる長年愛される少年漫画です。その1番の魅力は、「大人になっても楽しめる」という所にあります。
少年漫画といえば、鮮やかで激しいバトルや冒険で成長する主人公たちの友情シーンが魅力的なものが多いですが、HUNTER×HUNTERの魅力はそこだけではなく、「大人になっても」面白いというところにあります!
HUNTER × HUNTERは何度読み返しても、まだ深く読み返せるほど内容が細かい作品です。ストーリーの展開やキャラクター一人一人の魅力もさることながら、その時々に出てくる細かい設定を読み解こうと奮闘したり、自分だったらどんな能力を得て成長が出来るだろうか…と考えることが出来るのは、他の作品では得られない体験になります。
また、ストーリーには物事を深く考えさせられるようなシーンも多く登場します。このような点が少年心をもった全ての人達に刺さることでしょう。ぜひ、1周目は少年の心をくすぐるようなワクワクをもとに、2週目は細かい設定を見落とさないように、3週目は自分だったらどうするだろうかと立場置き換えて読んでみてください!きっと、HUNTER×HUNTERを読んで、あなたの少年心がまたキラキラと輝く日々が始まります!

寄宿学校のジュリエット / Boarding School Juliet
10

推しが決められない漫画!

寄宿学校・ダリア学園には、東和国とウェスト公国の2つの国の生徒が通っています。しかし、この2か国は敵国同士であるため、それぞれの国の生徒はいがみ合っており、主人公の犬塚露壬雄は敵国のジュリエット・ペルシアに恋をしていたが、告白すらできない状況でした。この状況を打破するために犬塚は世界を変える決心をします。犬塚の熱い思いに周囲は次第に影響を受け始めます。犬塚の成長とともに周りの対応がどう変化するのか、犬塚は幸せになれるのか、とてもドキドキする漫画です。
この漫画には、ドキドキ・ハラハラするストーリーの他にも見どころがあります。それはキャラクターがとてもかわいいところです。作者の金田陽介先生の作画がうますぎます。あまりにもきれいすぎます。どのキャラも可愛い上に、それぞれの過去も垣間見ることができるので、その都度感情移入してしまって推しを決めることができません。どのキャラも好きになってしまいます。また、作画関連で言うと、バトルシーンも臨場感があって見ごたえがあります。さらに、学園モノとあって、登場人物たちの絆も見ることができます。感動しすぎて何回泣いたかわかりません。特にオススメなのは13巻です。アニメ化もしていますので、ぜひそちらも見てみてください。