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4nymk00

4nymk00のレビュー・評価・感想

黒執事 / Black Butler
9

あくまで、執事ですから…

「あくまで、執事ですから…」。この言葉を聞いてあなたは、何を思いますか。

『黒執事』は名門貴族ファントムハイヴ家の当主・シエルと、家事から戦闘まで完璧にこなすセバスチャンがイギリスの女王陛下から命令を受け、様々な未解決事件や奇妙な現象の真相を暴く物語が描かれています。
イギリス文化もイラストに取り入れられ、繊細で大胆な描写が魅力的です。

物語の根底には人の卑しい感情に焦点が充てられ、エピソードの終わりにはとても考えさせられる内容になっています。
その卑しい感情を知ったところでシエルとセバスチャンはどうするのか。女王の番犬と呼ばれるシエルは厳しい判断を下すことが多いと思います。しかし、それはイギリス社会の為であり、ひいてはシエルの為になっています。
12歳の少年にはとてつもない重責だと思います。

また、個性豊かな登場人物たちも魅力的です。
ファントムハイヴ家にはセバスチャンを除いて4人の使用人がいます。その4人ともみんな訳あり…。
広いお屋敷で5人は少ないし、色々と失敗も多いですが全てセバスチャンが補っています。

使用人のほかにも各エピソードでは訳ありな登場人物たちが登場します。
最後には戦闘になることが多いですが、セバスチャンは悪魔で感情がないため、最強です。
「YES マイロード」。悪魔と主人の契約を果たすため、命令をされればセバスチャンは何でもやります。
契約が果てるとき、シエルはどうなるのか。
このうえない執事漫画をあなたへ…。

Avril Lavigne / アヴリル・ラヴィーン
8

アヴリルの魅力

アヴリルはカナダ出身の歌手です。2002年に発売したアルバムがきっかけで、日本でもかなり人気を集めました。
その当時はアヴリルのTシャツにネクタイというスタイルと目の周りを黒く囲むメイクも流行りました。
アヴリルの作る曲はかっこいい曲もたくさんあるし、その時々の心境によって全く違うアルバムが制作されています。
なので、初期から順番にアルバムを通して聴いてもらえると面白いと思います。
ご本人のその時の置かれている状況がアルバムを通してバシバシ伝わってくる感じがします。
パンクロックのようなものから、ダークさが詰まっている1枚や、明るくハッピーでテンション高めのものやグラムロックの様なものまで幅広いです。
ここまで1人のアーティストで振れ幅が大きい人も少ないのではないかと思います。
ライブには何度か行ったことがありますが、ご本人はとても背が低いにもかかわらず、普段の画面を通しても、ライブ中にも背の低さを感じさせないパワフルさがあります。
ギターをかき鳴らす姿はかっこよく、ドラムを叩くなどのお茶目なところもあり魅力的な面がたくさんあります。
数年間は病に伏せていましたが、2022年にはワールドツアーを精力的に取り組んでいて、ジャパンツアーも予定されています。

ちょっと思い出しただけ
7

過去になった人を思い出す、ただそれだけ。一瞬だが、永遠のような瞬間。

タクシードライバーとして働く葉(伊藤沙莉)は、トイレに行きたいと言う乗客のために止まった先でかつての恋人・照生を見かける。その瞬間、二人で紡いだ思い出が蘇っていく。タイトルからも想像できるように、この作品は葉が過去の恋人との時間を思い出しただけの物語。時間軸としては現在から過去に遡る形で、二人が別れてしまった後、別れる直前、愛し合っている幸せの日、そして付き合う前と出会った日へと進んでいく。
この作品は、今は一緒にいないけれど過去に一番大事だと感じた人がいた、そんな人に観て欲しい作品。この映画を観終わった後、きっとその人のことを思い出してしまう。そしてそれがもう元には戻ることのできない時間であることに気づく。それが良い思い出なのか悪い思い出なのかはわからないが、本人にとってはかけがえのない思い出だろう。
また、クリープハイプの楽曲を原作とした脚本であるため、クリープハイプファンにもたまらない作品となっている。
過去に交際経験がないという方には共感できない作品だと思われるかもしれないが、決してそんなことはない。この作品で描かれるのは二人の恋愛模様だけではない。タクシードライバーを続ける葉、夢を追いかける輝生、二人の人生の断片を垣間見ることができる。仕事に対する情熱、なんでもない日常など、自分が体験した些細な瞬間と重ねてしまうようなシーンに溢れている作品だ。

誘う女 / To Die For
7

ニコールの色気がすごい。

実話を基にした話で、この事件を基にした他の漫画も読んだことがあります。映画を見ていてどこかで聞いた話だなと思ったのはそれででした。この映画の主人公の女は本当に嫌な奴で悪女だけど憎めないとかそういうんじゃなくて、本当に見ていてイライラする女でした。どうしてそんなに自信があるのかわからないし、彼女の計画もひどいもので、そんなのでどううまくいくつもりだったんだって感じでした。
でも、ニコール・キッドマンはすごくきれいだから、まあ説得力はありました。あんなにきれいでセクシーな人に言い寄られたら高校生ならひとたまりもないだろうなって感じです。映像的にはそこまでセクシーなショットもないのですが、なんか目が凄いなと思います。ニコール・キッドマンはそんなにかわいいとも思わないけど、魅力的な人ですね。
映画にもなったし、いろいろと考察とかもされているだろうし、結構有名な事件だったのでしょう。オチは、なるほどってものでしたが、そこまでびっくりってものではありませんでした。あれで逃げきったとかだったらすごいけど、リアルだとそんなことないですよね。高校生は、ホアキン・フェニックスが演じています。ホアキンは昔からこういう変わった役をやっていたんだなって感じです。若かりし頃の彼を見れてそれだけでも大満足でした。

陽だまりのグラウンド
8

野球好きにもダメ男好きにも

キアヌのダメ男っぷりがいいです。彼だと応援しちゃうというか、母性本能をくすぐられます。最初ギャンブル三昧のところも、借金取りがきた?と怯える描写も可愛いです。ストーリーもすごく良かったです。キアヌ演じるコナーが、証券会社の友達に「子どもたちの野球のコーチを引き受けてくれたら金をやる」みたいなことを言われて、野球のコーチを始めるという物語です。最初嫌々だった野球のコーチですが、スラム街の子どもたちにとって野球だけが安らぎなのかもということに気づき、変わっていきます。子どもたちもコーチのおかげで変わっていき、コーチも変わっていった。こういうの弱いんですよね、やばいです。特に、今まであまり良い態度ではなかった人が、他の人何か言われた時、子どもたちのために怒ったりするという場面が私は好きなのですが、本作にもありました。自分のために怒ってくれると、途端に頼れるようになります。ラスト近くにとても悲しい出来事が起き、「ああ、やっぱりスラム街ってこんなにも危険なところなんだ」とわかり、切なくなります。みんな明るく野球をしているので忘れていました。それでも乗り越えようとする子どもたちとコーチの姿に感動です。ダメ男好きにも、野球好きにもおすすめできる良作でした。