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2vmiiko-muumonのレビュー・評価・感想

FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE
8

かっこいい戦場なんか存在しない残酷なリアルを描いた傑作!フロントミッションシリーズの漫画「FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE」

まず最初に、この作品はタイトルの通り、スクウェアエニックスの人気ゲーム「フロントミッションシリーズ」のコミックスピンオフ作品です。とはいえ、ゲームのシナリオをなぞったいわゆるコミカライズではないので、この作品から入っても全然楽しめます。

とにかく、この作品は戦争の汚さ、泥臭さがページのすみずみに詰め込まれた密度の濃い作品です。もちろん、フロントミッションの世界に登場するヴァンツァーをはじめとするメカ兵器が戦うわけですが、それらを操るのはあくまで人間で、戦争によって踏みにじられるのももちろん人間なんだということを思い知らされるんです。

太田垣康男という作家がなまじ画力もある人なんで、登場する人物も当然魅力的に描いちゃう。彼ら彼女らが、淡々と無慈悲に戦場で散ってゆく姿を目にするだけで、なまじ「戦争はおろかなことだ」と言葉にするよりも、ある意味説得力を持つってものです。

ちょっと惜しいのは、終盤の畳み方ですが、これも近未来の戦争ものという見方をすると、「これはこれでよし」とも思えるので個人的にはOKです。

最近の生ぬるいの作品に少し飽きちゃった人、特に重めの作品に触れたいと感じている人に一度読んでもらいたい一冊。メカが好きな人や、戦争ものを好きな人にはおススメの作品です!

安藤裕子
8

美しいファルセットと波打つような歌声を持つシンガー、安藤裕子

安藤裕子さんの一番の魅力はその歌声と歌唱方法でしょう。
歌声は切ないようで艶っぽく、また歌唱方法は美しいファルセット。
歌そのものに説得力をあたえる中音域を上手く使い分けているところです。
また波を打つような心地よい歌声も特徴としています。
お酒のテレビCMに「のうぜんかつら(リプライズ)」が起用されてから、大きく注目を浴びることになりました。
映画に多数出演しているとだけあって、歌うということへの表現力は高いといえます。
歌詞の世界は詩的でどこか寂し気、そこに艶っぽい歌声と、
大人の女性シンガーソングライターとしての地位を築いています。
「ねえやん」の愛称で、ファンからは親しまれています。
ライブでの歌唱を聴くとまた違った印象を受けるでしょう。
CD等で聴いていると、その世界観に繊細な印象を受けますが激しく歌いもします。
もちろんライブを盛り上げるという意味でも激しさは重要ですが、
歌手・安藤裕子の役柄がとりついたような印象を受けました。
安藤裕子さんの歌い方は本当に独特なので一度聴いてみてほしいです。
表現力の高さが歌そのものに出ているため、安藤さんの歌を歌うことは難しいかもしれません。
だからこそ、唯一無二のシンガーソングライターといえるでしょう。
カバーアルバムもリリースしているので、その多様な感性に触れてみてはいかがでしょうか。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

私の人生のバイブルです

小学生の頃、兄の影響で初めてスラムダンクを読みました。
その時は自分自身もバスケットをプレイしていたということもあり、純粋に内容がおもしろいと思いながら読んでいました。
ですが、中学生になりもう一度読み直してみると、改めておもしろさを知りました。
今まで不良として過ごしてきた桜木花道が好きな女の子にバスケットボール部の男の子が好きだからという理由で振られたところからストーリーが始まります。
バスケットボール部の事をタマ入れアソビ部と貶す花道とそれに怒った湘北バスケットボール部主将の赤木剛憲が対決することに。
この対決がきっかけで花道はバスケットボールの道に進むことになります。
全くの初心者だった花道が隠れた素質をどんどん開花させていき、みるみるうちに成長していく姿は見ていてわくわくしました。
もちろんたくさん壁は待ち受けていますが、その壁を乗り越えれっきとしたバスケットマンになっていく花道はとてもかっこいいです。
花道に加え、1年にも関わらずトップエース・流川楓、湘北バスケットボール部主将の赤木剛憲、ケガから復帰したバスケ部切り込み隊長・宮城リョータ、一時は不良の道に走り湘北バスケ部に混乱を招いた最高のSG・三井寿がレギュラーメンツなのですが、それぞれにもしっかりストーリーがあり個性的で魅力がたっぷりで最高です。
ほかの学校のバスケチームにも素敵なキャラクターがそろっていて、どのキャラが一番好きかなんて選べないほどです。
そしてただ笑えるおもしろさだけではなく、涙なしでは読むことができないストーリーも盛りだくさんです。
諦めなければ必ず光が見えるという希望がもらえる作品だと思います。