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2ptkawai79のレビュー・評価・感想

モーテル(映画)
5

中庸なスナッフ系サスペンス

夜道をドライブ中に道に迷った夫婦が、曰くのあり過ぎるモーテルに泊まり、地獄のような体験をする羽目になるサスペンス映画です。
ネタをバラすと、そのモーテルは宿泊客を惨殺するスナッフ動画撮影用のモーテルでした、というものです。
曰くのある場所や宿泊施設に行き、そこで快楽殺人の犠牲になるスナッフ系の映画は、イーライ・ロス監督の「ホステル」始め、かなりの数があり、その中で本作は出来は悪くなく一定のクオリティは保ちつつも、特別際立った特徴があるわけでもない、中庸な映画だと感じました。
施設の人間が怪しいというのはこの手のジャンルの定石ですし、目を覆うような残虐シーンがあるわけでもなく、予想外のどんでん返しがあるわけでもありません。
鑑賞中はおおよそ、「だいたいこんな進み具合なら、先はこんな展開になりそう」という予想の範疇をほぼ超えることなく、一応一通りの型は保ったという感じで映画が終わります。
夫婦が追い詰められる際の緩急の付け方や、そつのない筋運びなど、決して見劣りするものではないと思いますが、本作でしか見れない何かの要素も特に見受けられませんでした。
大手を振ってお薦めはできませんが、暇潰しとしてなら鑑賞に耐えれる映画だと思います。
また、「レザボア・ドッグス」などのカメラマンを勤めたアンジェイ・セクラの暗く重厚な色合いの撮影が素晴らしく、個人的には本作で最も良く感じられた点でした。

青天の霹靂
8

喜劇と悲劇

とてもいい話でした。マジシャンとか芸人とか舞台の上ではおどけてるけど、やっぱりなかなか切ないところもあるなあと思いました。劇団ひとりさんは喜劇であり悲劇であるものを作りたいと言ってたそうですが、そういう作品だと思います。最初、仕事がうまくいかないマジシャンが人生に絶望するところはほんと切なくて泣けるし、タイムスリップしてから舞台は面白いです。舞台では劇団ひとりと大泉洋がコンビを組むのですが、そこの掛け合いとか最高です。大泉洋さんは佇まいがコミカルであり、それでいて皮肉屋っぼいので、このちょっとうじうじした役がぴったりだなと思いました。劇団ひとりさんは、もともと自分で書いた作品ですし、自分が得意とする雰囲気の男を演じていて、すごくうまかったです。柴咲コウさんも芸人のしっかりした妻感がよく出ていました。お話もすごくしっかりしていて、あんまり予備知識無しに見た私はびっくりしたし、泣いてしまいました。主人公の過去の話なので、今後、劇団ひとりさん、コウさんがどうなるかは知ってるはずなのに、いや知っているからこそ切なくて映画に引き込まれました。劇団ひとりさんが小説を書いていることは知ってましたが、読んだことはないのですが、他の作品も読みたくなりました。

トイ・ストーリー / Toy Story
9

第一作目

トイ・ストーリーシリーズの第1作目、全CGアニメだと話題になり見に行きました。映像の綺麗さはもちろんですが、ストーリー的にもおもしろい作品でした。新しいおもちゃがくることへの、前からいたおもちゃの不安はありそうな話だなと思ったし、おもちゃを解体したり、壊して遊ぶ子どもも確かに周りにもいたから、共感してみることができました。それに、キャラクターたちも個性的で魅力的です。ウッディはみんなのリーダー的存在で落ち着いてそうだけど実は一番新しいおもちゃを気にしてるし、バズはおもちゃなのに自分がおもちゃだということに気がついてないし、スリンキーはウッディに忠誠心があるなどなど、全てのおもちゃが違う感じで、その性格の違うおもちゃたちの会話とか関わりが面白かったです。それに、誰しもが小さい時、おもちゃを使ってごっこ遊びをしてたから、小さいものがチョコチョコ動くのが可愛らしいし、見てると子どもの時に戻れます。あと、トイ・ストーリーの功績は、おもちゃを大事にしようという気持ちにさせてくれることです。壊れたおもちゃや捨てられたおもちゃの悲しそうな姿を見ると、「ああ、悪かった」と思います。私は小さい頃、おもちゃを汚く使う子だったので、今更ながら、申し訳なかったと思いました。