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0hzoo_yamadaのレビュー・評価・感想

僕の心のヤバイやつ / The Dangers in My Heart / 僕ヤバ
8

胸キュン不可避!思わずニヤける青春アニメ『僕の心のヤバイやつ』がたまらない

心に潤いが足りない方、可愛いらしい登場人物たちに癒されながら胸キュンしたい、学園ものが好きという方は『僕の心のヤバイやつ』がぴったりです。
『僕の心のヤバイやつ』は、主人公の陰キャ少年「市川京太郎」とモデルの美少女「山田杏奈」が放課後の図書室で出会うところから始まります。お菓子禁止の図書室でお菓子を頬張る山田は、自由奔放でお菓子が大好き。山田がお菓子のゴミをあげるなどのちょっかいをかけ、厨二病で内気な市川が振り回されながら、徐々に仲を深めていきます。

ポイントは思春期らしい恥ずかしさを抱えながら、勇気を出して少しずつ距離を縮めていくところです。天然で可愛い二人の掛け合いにも癒されます。山田の天然で大胆ないたずらと、たまにかっこよく反撃する市川。赤面し合う二人にニヤニヤが止まりません。

アニメ2期では登場キャラクターがさらに増え、メインの2人以外の恋愛も進行するので、飽きずに見ることができます。内気であまり人と関わらない性格の市川が、山田をはじめとしたクラスメイトと仲良くなっていく様子も微笑ましいです。
学生らしいイベントを楽しみながらコソコソとイチャつく2人に、思わず身悶えるような胸キュンを味わえます。羨ましいを通り越して、アニメで見られてよかったと思えるほど、見応えのある青春です。

山田のモデル業が活発になる中で、お互いを特別に扱う様子が加速していくところも目が離せません。そして、2人のツッコミたくなるほど大胆な愛情表現に思わずニヤニヤすること間違いなしです。

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
10

見れば見るほど虜になる不思議な世界観を持った魔法少女のお話

魔法少女と聞くとキラキラしたような印象を持ちやすいですが魔法少女まどか☆マギカはその真逆でどちらかというと闇アニメに近いものでした。作中に出てくる魔女の結界は劇団イヌカレーさんが手掛けていてなんとも言えない独特な世界観を放っています。世界観だけではなくストーリーも独特で、まどマギの主要キャラはみんな中学生なのですが中学生とは思えないほどしっかりしていてみんなそれぞれ重たいストーリーを持っています。
主人公はまどかという女子中学生なのですが、主人公のまどかよりも作中に出てくるほむらの方がストーリーでは重要人物なところがあります。ほむらは時間遡行のできる魔法少女であり、過去にたった一人の友達まどかが何度も死ぬところを見てきたほむらは、まどかを救う為に何度も時間遡行をしてまどかを救おうと努力します。ですが結局まどかは死にはしませんが、死ぬよりも残酷で中学生という若さで概念となってこの世から存在すら消えてしまう道を選択します。
その他にも第3話という速さでマミという魔法少女が死んだり、さやかという魔法少女が魔女になると同時にさやかのことを大事に思っていた杏子という魔法少女が魔女になったさやかと共に心中していくシーンなど可愛らしいキャラクターの見た目と魔法少女というキラキラなイメージとは真逆で残酷なお話が詰まった作品になっています。
作中で流れる梶浦由紀さんが手がける曲も凄く良いです。オープニングのClarisさんのコネクトは第10話だけオープニングではなく途中で流れるのですが、これにも意味があり、実はコネクトの歌詞はほむらのことを書いていて分かるとより一層アニメの方も曲もいいなと思わせられます。
まどマギはシリアスなアニメでもあり、考察するところが沢山あって大人向けアニメだと思います。考察系や、キラキラ明るいアニメよりもシリアスなアニメのが好きだという方に是非オススメなアニメです。

グリーンブック / Green Book
10

凸凹コンビのロードムービー

実話系で舞台は60年代のアメリカです。主役は2人います。イタリア系移民のチンピラが黒人天才ピアニストの興業のためにドライバー兼その他雑用係として雇われ、黒人や移民差別の強いアメリカ南部の道中でおきる様々なトラブルや主役2人の人間関係を主な軸にして物語は進みます。難しい描写は特に無く登場人物も最低限かつ最適人数で物語自体も至極シンプルなためとても観やすい作品です。主役の1人は高い教養と天才的なピアノの才能があり富と名声を手にしているが黒人であるため様々な差別を受けており、家族も疎遠な兄が1人いるだけの孤独な人物です。もう片方は愛する妻や可愛い子どもやその他の家族や友人に恵まれるも自身の無教養で短気な性格なためチンピラまがいのことをして日銭を稼いでいて人生に価値を見出せないでいます。イタリア系移民ということもあって黒人ほどではありませんが差別を受けることもあります。そんな2人がピアノコンサートの興行のために主従関係を結び旅路につくのですから狭い車内で衝突が起きないわけがありません。食事の仕方からなんでもない会話をきっかけに喧嘩しっぱなしです。そんなギスギスした空気の中でも2人は興業をこなしていきます。何から何まで違う2人ですが様々なトラブルを経ることでやがてお互いの足りないものお互いが持っていることに気づき欠点を補っていきます。上流と下流とで生活階級の違う2人が信頼関係を築きやがては互いに無くてはならない存在になっていくところに心が熱くなります。我々の実生活において大切なことをこの映画で表現されています。確かにこの映画は大どんでん返しもアクションシーンもありません単調なロードムービーです。しかし、自分の周りに絶対的な信頼できる人はいますか?互いの弱味を見せてもなお歌舞しあえる仲間はいますか?喧嘩ばかりしてないでその相手を理解しようとしていますか?そんなことを自問自答できる作品です。騙されたと思ってぜひご覧ください。