0cgood_12@0cgood_12

0cgood_12
0cgood_12
@0cgood_12
2 Articles
2 Reviews
0 Contributions
0 Likes
0cgood_12

0cgood_12のレビュー・評価・感想

SSSS.GRIDMAN / グリッドマン
10

SSSS.GRIDMANは、特撮を上手くアニメーションに落とし込んだ作品である。

SSSS.GRIDMANとは、1993年から1994年にかけて放送されていた、特撮作品「電光超人グリッドマン」の続編として制作されたアニメーション作品である。
続編ではあるが、電光超人グリッドマンから登場するメインキャラクターは、主人公の1人でもあるグリッドマンのみだ。
主にドラマパートで主人公を努めるキャラクター、響裕太は完全新規キャラクターである為、特撮版を視聴していない人達も楽しむことのできる作品だといえる。

この作品は、原作が特撮ということもあり、戦闘シーンに関しては特撮のような派手な巨人対怪獣の戦いが描かれる。
アニメという媒体を活かした設定であり、考察要素も散りばめられている。
まさに特撮とアニメのいいとこどりをしている作品といえるだろう。

ここからはネタバレになるが、実は「SSSS.GRIDMAN」の世界は、私達と同じ現実世界の少女、「新条アカネ」が作り出した世界だということだということが判明する。
新条アカネはSSSS.GRIDMAN内にもキャラクターとして登場しており、最初は怪獣を用いてノリノリで街を破壊していたのだが、最終的に黒幕である「アレクシス・ケリヴ」に利用される形となり、自らが怪獣となる。
最終回では、それを主人公であるグリッドマンに救われる。
ラストのシーンで実写の彼女が目を覚ましたところは、原作が特撮だからこそ違和感なく挿入できたシーンだといえよう。

余談だが、終盤になってから、響裕太は記憶喪失と見せかけて、実はグリッドマンの分身的存在であったことが明かされる。
その為、SSSS.GRIDMANには響裕太というキャラクターは肉体のみしか登場しない。
彼本来の活躍が気になったのであれば、劇場版アニメーション作品「グリッドマンユニバース」を視聴してみてはいかがだろうか?

怒り / Rage
7

信じることは難しい

事件の犯人が逃亡したまま1年経過した日本のとある街。同じ時期に現れた正体不明の男性3人にフォーカスをあて、その周囲で巻き起こる事件や人間関係のストーリーです。男性3人は、その街に来た以前の経歴など詳細な個人情報は知られていないが、それぞれがその町で住人や職場の人と仲良くなったり、または恋人ができたりなど人間関係を築いていきます。信頼し合った関係になったと思っても、身の回りで不審なことや些細な事件があると、恋人でさえもその男性を疑ってしまいます。さらに、警察が公開した1年前の事件の犯人と、顔や身体的特徴がわずかに似ていた事に気づくと警察に通報したり、距離をおいたりします。そして、日が経ち、犯人ではなかったことを知り周囲の人々は激しく後悔します。このとき、人を信じるとは何か。恋人であっても僅かな不信感で疑ってしまい、何をもって人間は人を信じるのだろうと考えさせられました。1年前の殺人犯の顔が正体不明の3人全員に似ています。そのため最後の最後まで犯人が分からず、引き込まれます。そして、犯人の動機や犯人の結末に衝撃を受けます。また、話の中で少女のレイプ事件が起きます。この事件も重要なポイントになり、この事件で苦しむ少女やその友人の少年の想いを考えると非常にやりきれない気持ちになります。