過去作とは違う新機軸を多数盛り込んだシリーズ第6作
2009年2月から2010年1月にかけて放送されたプリキュアシリーズ第6作目で、全並行世界征服を企むラビリンスとプリキュアの戦いが描かれる物語です。
前作「5GOGO」で5周年記念的な要素を経ただけに、本作はスタッフ面でも心機一転の様相になっています。これまでよりも等身が高めなキャラデザは勿論、EDがCGによるダンス、ストーリー半ばで仲間となる追加戦士が登場するといった後の作品では定番化している要素を採用していて、シリーズの新たなスタートをきった印象の作品になっています。
特に最初の追加戦士にあたるキュアパッションは、主人公たちと同年代の女子とはいえ、元敵幹部がプリキュアになるという所謂「光堕ち」の先駆けになり、強烈なインパクトを残しました。
ストーリー面では、敵であるラビリンスの実態が人工知能に支配された国家という未来への警鐘が鳴らされているのが印象的で、描写はホラー的な要素が多くやや怖くなった印象がありました。一方でプリキュアを見守る大人たちや仲間のキャラの存在感、息抜き的なオードリーゲスト回など楽しい要素も多く、プリキュアの新時代を到来させた作品になった印象です。