フレッシュプリキュア! / フレプリ / Fresh Pretty Cure!

フレッシュプリキュア! / フレプリ / Fresh Pretty Cure!

『フレッシュプリキュア!』とは、東堂いづみ原作・東映アニメーション制作の『プリキュアシリーズ』第6作目の作品であり、4代目のプリキュアである。
スウィーツ王国に伝わる伝説の戦士プリキュアとなった「桃園ラブ」が仲間達とともに、全てのパラレルワールド征服を企む「管理国家ラビリンス」に立ち向かう物語である。
シリーズ初の敵キャラから味方になるプリキュアや、エンディングのダンスCG、より高い年齢層に向けた謎の多いストーリーなどが魅力の作品である。

wakuwaku0315j0のレビュー・評価・感想

フレッシュプリキュア! / フレプリ / Fresh Pretty Cure!
8

子供向け番組視聴のススメ

ごく普通の女子中学生が、伝説の戦士プリキュアとなって悪と戦う物語。女児向けと銘打っているが、大人でも十分見ごたえがあるのがプリキュアシリーズの特徴と言える。

【プリキュアの特徴は「脱・固定観念」】
今まで“魔法少女モノ”といえば、『美少女戦士セーラームーン』に代表されるように魔法で攻撃するのが一般的だった。しかし、プリキュアシリーズは、「女の子だって暴れたい!」をテーマに物理的な攻撃で敵と戦う。可憐な少女が殴る蹴るの肉弾戦を繰り広げる様はまさに圧巻だ。
さらに、『フレッシュ』ならではの特徴として、敵がプリキュアになる新展開が挙げられる。
管理国家ラビリンスの幹部としてプリキュアと戦うイースは、生まれながらにして家族を持たず孤独だった。そんな少女が、プリキュアたちに近付くにつれ今まで知らなかった愛を感じ、徐々に心を開いていく。そして最終的にはプリキュアとして生まれ変わるのだった。その後も過去の罪にさいなまれながらも、かつての仲間を「倒す」のではなく「救う」形で戦い続けた。さらに、主人公サイドも友達として接していた少女が実は敵だったことに頭を悩ませるが、「罪を憎んで人を憎まず」とのアドバイスを受け、その子を「助ける」ことを決意する。これは、「誰しも過ちを犯すが、人間なら必ず更生できる」という子供たちのみならず視聴者全員へのメッセージであると解釈できる。「子供向け」と侮っていると見えてこないが、真剣に見る価値のあるアニメであるといえる。