プレデター

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プレデターのレビュー・評価・感想

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プレデター
10

不朽の名映画

この作品について少し説明しますと、軍人であるダッチ(アーノルド・シュワルツネッガ-)の率いる特殊部隊が、ゲリラから捕虜を救出するという任務のさなか、高度な科学技術を持つ謎の生命体【プレデタ-】に襲われるというものです。
最初はただのゲリラ対軍人のよく見る構図ですが、開始30分経過するかしないかのところで、ゲリラを殲滅し生き残りであるアンナを案内役にし帰路につく彼らをサーモグラフィーで監視する何者かの視点に切り替わります。
この視点はプレデターのモノで、彼は人間がシカを狩るように、人間を狩りに地球を訪れたハンターでした。
その後脱走を試みたアンナを追ったホーキンスが手始めに狩られてしまいます。
アンナは「見えない何かに殺された」と言いますが、まだ誰も信じません(プレデターは光学迷彩という技術で透明になっているため)。
ホーキンスを捜索する部隊は一人、また一人と狩られていきます。
この時点でダッチは自分たちが獲物として狙われており、倒さずには帰れないと気づきます。
部隊も残り少なくなってきたとき、プレデターの”非武装者は狙わない”という特性に気づいたダッチは生き残ったアンナに武器を捨てさせた後、先に脱出ポイントに向かわせ自身はプレデターとの一騎打ちに臨みます。
戦いのさなかついに追い詰められたダッチですが、なぜかプレデターに認識されませんでした。
このときダッチは全身が泥まみれだったことから、プレデターは体温を感知して追跡していると気づきます。
泥を塗って肉弾戦を挑み、罠の場所に誘い込むことで見事プレデターを撃破します。
プレデターは自爆のカウントダウンを始め、森林が吹き飛ぶほどの爆発を起こします。
ダッチは塹壕のような場所に隠れなんとかアンナとともに脱出を果たす、というストーリーです。
この映画のおもしろいところは、プレデターが人間を狩るだけではなく、人間も罠を仕掛けるなどしてプレデターに対抗するところにあると思います。
一見完全武装しているように見えるプレデターも、泥をかぶるなどして体温を下げるとマスク越しからは認識できなかったり、プラズマキャノンも連射ができないなどの弱点があります。
そこに人間側が気づいていくかどうかに注目して鑑賞するとおもしろいかもしれません。

プレデター
7

タイトルなし

記念すべきシリーズ第1作めです。
1987年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開され、シュワちゃん演じる軍人ダッチが舞台を率いてゲリラの手から捕虜を救出する任務の際、謎の宇宙生命体の襲撃にあってしまい…!
世界的な人気を誇るクリーチャーであるプレデターですが、当初はその姿は公開までシークレット扱いとなっていて、どちらかと言えばシュワちゃん主演を前面に押し出していた宣伝でした(途中まで戦争映画みたいな雰囲気があり、本作が一瞬モンスターが出る映画であるのを忘れるくらい)。
しかし、そうした雰囲気を一気に覆し、当初はカメレオンのような迷彩機能で姿を隠しながら隊員を次々と惨殺し、最終的にはあのシュワちゃんと一騎打ちを行い、敗北寸前まで追い詰めたプレデターの存在は大きなインパクトを与えました。
劇中残虐な描写も非常に多いのですが、一方でプレデター自身も丸腰の相手や弱者は殺さない(戦闘意思のある者しか相手にしない)、また自分が強者と認めた相手に対しては一定の敬意を示すと言った、古き侍を思わせる誇り高い性格が付けられていて、ただの殺戮者ではない事を示し、このギャップがプレデターが多くのファンを魅了する要素なのは間違いありません。
ザ・プレデターが本作の世界観の正式な続編という設定は驚きでした。