BRAHMAN / ブラフマン

BRAHMAN / ブラフマン

BRAHMAN(ブラフマン)とは、1995年に結成されたミクスチャーロックバンドである。メンバーはTOSHI-LOW、RONZI、KOHKI、MAKOTOの4名で構成されている。代表曲には「露命」「鼎の間」などがあり、激しいパフォーマンスやサウンド、そして時には政治や環境問題にも言及した楽曲を発表するなどメッセージ性の強い楽曲が特徴的だ。その一方で、2011年以降は被災地支援を積極的に行っているバンドの一つとしても有名である。中年男性の集まりにも関わらず、かっこよさの象徴のようなバンドだ。

BRAHMAN / ブラフマンのレビュー・評価・感想

BRAHMAN / ブラフマン
10

漢(オトコ)を20年間体現し続けてるバンド

結成から20年を過ぎて、まだ現役ロックバンドを続けてるBRAHMANを紹介します。
出会いは高校2年、友達に1枚のシングル「deep」を勧められ聴きました。それまでJ-POPにしか興味のなかった自分には衝撃的な出会いでした。ヘビメタ、パンクは激しいだけの音楽だと思い込んでおり、食わず嫌いをしてました。アコースティックギターを休日は触ったりしてたので、POPのほうが性に合っていると思いこんでいたのかもしれません。そんな中でのパンク、バンドサウンド、男らしさ、全てにおいて衝撃以外のナニモノでもなかったです。そこから、ライブハウスにライブを生で観に行きたい、野外フェスも行ってみたい、他の仲の良いバンドも聴いてみたい、観てみたい、という欲望がどんどん膨らんだ高3?大学生を過ごしてました。気づけば音楽三昧な生活を送る人、周りからも音楽が大好きな人という認識が着きました。オススメできる喜び、一緒にライブに行き、興奮を共有できる喜び、さらに好きになる、の相乗効果しかなかったです。
好きになって20年以上になりますが、地元にライブに来る機会があれば平日でもほぼ参戦してます。ここまで夢中になれる人達は魅力がありすぎます!是非是非オススメです。

BRAHMAN / ブラフマン
10

大切なものは日々変わる。変わることを受け入れるバンド

以前にはMCを挟まずにライブを行っていたバンド、BRAHMAN。
しかし、それが一変する出来事がある。それが、東日本大震災。
彼らは、音楽では伝えられないこともあることに気づき、MCを開始する。
震災以降「原発が〜」「復興が〜」と話すバンドもいた。しかし、BRAHMANは決定的に違った。彼らの話すことは全て現実。彼らが被災地へ出向き、実際に体験したことばかりである。
音楽性に関してはそこまで変わりはない。しかし、確実に進化している。自分たちのかっこいいと思う音楽をステージで思いっきり演奏できれば良いというスタイルだった彼ら。しかし、直接言葉で語りかけ、ライブに来た人々の感情を動かそうと変わった。今必要なものが何であるかを理解し、変わることへの恐怖を捨て去り変化したバンドである。
しかし、大きな部分は変わっていない。入場で使用するSEも変わらず、ギターにオクターバーをかけるスタイルも変わっていない。激しさも同じだ。しかし、以前よりも力強さは大きくなり、ボーカルであるTOSHI-LOWの体つきも若い時以上にエネルギッシュになっている。
パワーアップは難しい。方向性を間違ってしまうと、理解されない音楽になりがちである。グランジ界のパイオニアであるNIRVANAが、プロデューサーの好きに編集されたNEVER MINDが大ヒットとなり、そこで悩んでカートは自殺してしまう。実際に、IN UTEROを聞くと大衆には理解され難い作品である(深みがありとても良い作品であるが)。
昔ながらのファンがBRAHMANから離れないのは、理解される音楽をやりつつレベルアップしているところであろう。
メジャーなバンドではあるが、是非とも彼らの音楽を、彼らの世界観を深く感じてほしい。