ソウ / SAW

ソウ(SAW)は監督ジェームズ・ワン、脚本ワンとリー・ワネルによって2004年1月19日に公開された映画である。
ジャンルは犯罪/ホラー/ミステリー/スリラーに部類される。
この作品では連続猟奇殺人鬼「ジグソウ」が仕掛けるゲームが中心に描かれており、 そのゲームは参加者全員が命の危険にさらされ、グロテスクな要素もある。ゲームの参加者にはある関係性や共通点があり、ジグソウはなんらかの明確な目的を持って対象人物を選出しており、そのゲームを阻止しようと動く刑事の視点などからも物語が展開されていく。
シリーズ1作目である今作は120万ドルという低予算に関わらず、全世界で1億ドル以上の興行収入を記録し、最も収益性の高いホラー映画のひとつとなった。
スパイラル:ソウ オールリセットが2021年5月14日に公開されたあとの全世界での興行収入が10億ドルを超えるなど、1作目が公開されたあとも世界的に根強い人気のある作品である。

ソウ / SAWのレビュー・評価・感想

ソウ / SAW
10

伝説的スリラー映画シリーズの原点にして頂点 『SAW』

意識を取り戻すと、そこは見知らぬ部屋。老朽化したバスルームのパイプに足を鎖で繋がれ、身動きが取れない。
そして部屋の中央にはテープレコーダー片手に持った状態で倒れ、大量の血を流した死体が転がっていた。レコーダーに記録されていたのはこの状況の首謀者からのメッセージだった。
「生きるため、血を流せ。これは"ゲーム"だ」

ここまでのあらすじを読んだ感触としては、「よくある脱出ものとかデスゲームものかな?」といったところでしょう。
しかし本作は脱出・デスゲーム・そしてサスペンスの要素が巧みに組み合わされており、なおかつその全てのクオリティが最高レベルでまとまっている奇跡の作品なのです。

「目覚めたら見知らぬ部屋、脱出したければルールに従え」上記のような作品や、似たような要素を持つコンテンツは今の時代沢山あると思います。
しかし、20年前に公開された本作『SAW』を超えるものはほとんど無いと、胸を張って言えるくらいには素晴らしい作品です。
もしも今まで本作のネタバレを踏まずに、このレビューを読んでくださった幸運な方がいれば是非とも何も調べずに視聴していただきたい。
そこには最高の映画体験と、最高のサプライズが待っています!

ソウ / SAW
10

こんなのあり

SAWのパッケージを見て、パッと思いつくのはホラーではないでしょうか。
ですが、ストーリーが作りこまれていて見ていたら続編の作品を探していると思います。
1作目を見ると謎の部屋に2人の男性と1人の死体があり、なぜここにいるのか、から物語・ゲームが始まります。
視聴している人は話しが進むにつれて謎が徐々に解明していきます。回想シーンの時系列がはさまれ、点と点が一つにつながり、だんだんと真相に近づき始めます。
グロテスクなシーンが豊富にありますが、人の不安や恐怖心を巧みに操り2人の男性はゲームをしなくてはいけない状況へとなっていきます。
1作目のラストは見ていてかなりびっくりしました。
主人公の「ジグソウ」は信念があり度重なる猟奇的な殺人ゲームを行いますが、その殺人ゲームをクリアした者たちが「ジグソウ」の信念を受け継ぎ、次の作品へとストーリーが続いていきます。
この作品はシリーズ化されており、前作とのストーリーが色濃くつながっているため、ただのグロテスクなだけではなく、1つの物語を楽しめるため、グロテスクなシーンが苦手な方でも、それ以上に次を見たくなる作品だと思います。
この作品はかなりおすすめいろんな意味で楽しめる作品です。

ソウ / SAW
8

リアルで怖い

ソウは怖いと評判でした。
一番怖いというか、最初の方で繋がれた男たちが、自分の足を切り落とさないといけないかもしれないとわかるところでこの映画は怖いと理解しました。
その2人の事件も怖いですが、ソウがどういう人物かを示す、他の事件も怖いです。なんか罠っていうか、ゲームみたいなのを仕掛けられて、殺されるってひどいなと思います。
すごく想像力を掻き立てらさせるっていうか、自分の身においてしまって怖くなります。
ソウの目的もよくわかんないし、なんで選ばれたんだろうとか色々考えちゃいます。
多分、映画内で説明していたのでしょうが、色々衝撃で忘れちゃいました。
やっぱり、一番衝撃なのは最後のシーンです。
医者は顔面蒼白で出て行くし、残された方は鍵の行く末を思い出して絶望だし、ソウはあ、あなたがソウなのって人だし、鳥肌立ちまくりでした。終わり方が悲鳴で終わるってのも新しいし、後を引きます。
この映画は予算も少なかったと聞きました。
だからできない演出とかもあったかもしれませんが、だからこそ、よりリアルで怖かったと思います。
こういうのができてしまった以上、続編が作られるのは致し方ないのかもしれませんが、やはり、本作を超えるものはできなかったなと思いました。

ソウ / SAW
9

なかなか最後まで見られなかった

怖いと評判だったので、なかなか見れなかった作品です。見ても、途中でやめてしまったりしていました。特に超えられなかった壁は、のこぎりが出てきて、自分の足を切れということか?というところです。そこで、怖気付いて先が見られませんでした。ですが、思い切って見てみるととてもおもしろかったです。殺されるというか、罠にかけられる人も意味がある人で、なるほどなと思ったし、ちよっとセブンちっくです。ジグソーの正体は誰なのか、なんか動いている人は小物っぼかったので、別の人かなとか思ったけど、まさかあそこにいるとは思いませんでした。ジグソーの正体がわかってからの演出は最高でとても怖いです。あの男の叫び声が鳴り響く中、フェードアウトしていくので、観客もあの男と一緒に堕ちていく感じがします。その後、ソウがシリーズ化されるとは思っておらず、低予算の映画のようですが、場所が限られた場所でも怖い映画は作られるんだなということがよくわかる作品です。最初だけあって、シンプルですし、といっても罠はなかなか凝っていておもしろいと思います。罠にかけられる医者の最後の方の演技とか、鬼気迫っていて、顔は顔面蒼白だし、もう1人の男の最後の叫びは前述の通り怖いし、で二度と見たくないけど、また見てしまうかなと思います。

ソウ / SAW
10

私の世界を一変させたホラーサスペンス映画の代名詞。

あまりにも有名な作品で申し訳ないですが、本当にこの作品には感動したので‥‥‥。
この作品は何作も続いていますが、その中でも『SAW』(1ですね)が素晴らしい。グロテスクが苦手な人には厳しい場面が多々ありますが、サスペンス目線で何とか頑張って観ていただきたい。
私は一度見ただけでは理解が追いつかず、何度も観ました。それくらい、頭をフル回転させて観る作品です。あまりにも残忍なゲームの内容に思わず目を背けたくもなるでしょう。私欲じゃないかと胸糞悪くなる人もいるでしょう。
決してハッピーな映画ではないし、しばらくお肉が食べられなくなるかもしれない。だけど、『生きるとは何か』と無意識に考えながら観る自分がいるはずです。
出てくる登場人物たちのキャラの濃さも作品が進むにつれて増していき、頭の回転も追いつかなくなっていく。
『SAW』は小説も出ているので、グロテスクが苦手だったり、前情報を得てから理解を深めたい方は文章から入るのがいいですね。
話の進むテンポも心地がいい。私は初めて出会ってからもう10年ほど経ちますが何度も見返したかわかりません。たくさんの映画を観ていますが、ホラーサスペンスにおいて『SAW』を超えるものにはまだ出会えていませんし、もはや超えるものは出てこないのでは?と思っています。
一瞬も目を離してはいけませんよ。