トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga

トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga

『トクサツガガガ』とは、丹羽庭により描かれた日本の漫画である。特撮オタクな会社員・仲村叶が特撮嫌いな母親に自分の趣味をどう隠すか、カミングアウトするのか、を軸に他の仲間とのオタクライフを描いている。仲村たちが関わっていく作中作も魅力的なのが見どころのひとつ。今まで着目されがちな漫画・アニメ系ではなく、特撮という新しいジャンルに注目している。

Sonochyのレビュー・評価・感想

トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga
9

特撮オタクOLの日常楽しい。

隠れ特撮オタクOLの日常漫画。
ガチャガチャを隠れて回したりとか、キャラものキーホルダー、どこまでなら付けてオーケー?とかオタクの日常が覗けて楽しいし、私は特撮はあんまり知らないけど、アニメとかは好きな方だし、あるあるだなて思ったりする。集まってくるオタク友達や会社の人たちも面白い人たちで、いいな、こんな知り合い欲しいて思う。
お気に入りなのは、お菓子屋の任侠さん。コワモテだけど、女の子向けアニメ、現実でいうプリキュアが好きで、それを隠してる人で、なんかキモくてすいませんてすぐ落ち込むところとか、やっと見つけたオタク仲間のショーにいって、尻込みしながら、グリーティング(握手会みたいな)に並ぶところとかかわいいと思う。あと、主人公はシングルマザーの母親に育てられたんだけど、この母親がオタクを許さないタイプで、その親との戦いも描かれたりする。その書き方が、自分の趣味を押し付ける母親をただただ悪者にするんじゃなくて、ともすれば自分もそういう親になっちゃうかもて主人公が気がついたり、いい距離感保てればって奔走してるのがいいなと思った。母親とのことはちょっとシリアスだけど、大体においてはオタクの悲哀とか興奮をコミカルに描いているので、読みやすい。