ペーパー・ムーン

ペーパー・ムーン

『ペーパー・ムーン』(原題:Paper Moon)とは、1973年のアメリカ映画。ジョー・デヴィッド・ブラウンの小説『アディ・プレイ』が原作。なお、原作は日本では佐和誠の翻訳により『ペーパームーン』の題名でハヤカワ文庫から刊行されている。聖書を売りつける詐欺師の男と、母親を交通事故で亡くした9歳の少女が、互いの絆を深めていく物語を描いたロード・ムービー。主役の2人を演じたライアン・オニールとテータム・オニールは、実の親子である。テータム・オニールは、第46回アカデミー賞で助演女優賞を受賞した。

ペーパー・ムーンのレビュー・評価・感想

ペーパー・ムーン
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大恐慌時代の米国中西部を舞台にオニール父娘が演じる物哀しいロードムービー『ペーパームーン』

『ペーパームーン』は1973年に公開された米国のロードコメディ劇映画で、監督はピーター・ボグダノヴィッチ、配給はパラマウント映画社です。
脚本家アルヴィン・サージェントはジョー・デヴィッド・ブラウンの小説『Addie Pray』(1971年発表、邦訳は『ペーパームーン』)を原作にして脚本を書き起こしました。
映画は白黒のモノクロームの画面で、大恐慌時のカンザス州とミズーリ州を舞台にしています。
出演は実生活でも父娘であるライアン・オニールとテイタム・オニールで、劇中の親娘のモーゼとアディを演じています。
テイタム・オニールは本作の演技で批評家から高く評価されて、アカデミー賞助演女優賞を受賞しています。
アカデミー賞史上最年少の受賞でした。
1936年頃の米国カンザス州ゴーハムで詐欺師のモーゼ・プレイは9歳のアディーが自分の母の葬儀に出席している場面に出くわします。
周囲の人々は彼がアディの父親ではないかと疑いますが、モゼはそれを否定します。
けれども、孤児アディーをミズーリ州セントヨーゼフの叔母のところに連れて行くことには合意しました。
批評家たちのレビューを読んでみると、『ペーパームーン』は「過ぎし時代への郷愁感を醸し出し、見事に調整された演技力で魅せる」巧みな映画という評価が多いことに気がつきます。
デビュー時にオスカーを攫ったテイタム・オニールの演技に評者の注目が集まっています。