体験する映画のようなゲーム
ps3とps4用の映画のような重厚なストーリーが展開されるアドベンチャーゲーム。
子供を失った主人公にある殺人事件が絡んでいく。大雑把な書き方だが、登場キャラクターがそれぞれの視点から進み、物語が少しづつ形作られていく。
複雑な操作はなく、コントローラーを傾けたり、指定されたボタンを押したりする。表示されるテキストやコマンドの表示が最小限しかなく、最初は戸惑うだろう。しかし、とった行動で物語が変化していくので、慎重になっていく。直感やキャラクターになったつもりで行動することでよりリアルにゲームの世界観に入っていく。特に、プロローグの家族団欒の一時はゲームとは思えなかった。一つの映画の場面を見ているようだった。それを可能にしていたのが登場キャラクターたちの緻密で、細やかな表情や動きだ。ゲーム特有の硬い表情やかくかくと動く歩き方はない。本当に人物がいる、動いているような映像は、映画と比較してしまう。
ストーリーの重厚さと作品のクオリティーの高さを認めたら、他のゲームとは異なる一面を見つけられるはずだ。没入することを第一に考えたら、無駄を省くよりもゲームシステムそのものを変えることにしたという作品だ。もっとこのようなゲームが出てくることを望む。