GODZILLA 怪獣惑星 / Godzilla: Planet of the Monsters

GODZILLA 怪獣惑星 / Godzilla: Planet of the Monsters

『GODZILLA 怪獣惑星』とは1954年から続く怪獣映画「ゴジラ」を原作としたアニメ映画作品。脚本は虚淵玄、監督は静野孔文、瀬下寛之。
人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。その中でも圧倒的な力を持ったゴジラによって半世紀に渡り敗走を重ねた人類は、種全体の存続のため宇宙への脱出を余儀なくされる。22年後、再び地球を人類の手に取り戻すため、主人公ハルオを筆頭にゴジラと戦う様を描く。

GODZILLA 怪獣惑星 / Godzilla: Planet of the Monstersのレビュー・評価・感想

GODZILLA 怪獣惑星 / Godzilla: Planet of the Monsters
5

タイトルなし

2016年のシン・ゴジラの大ヒットにより継続が決まった印象のある国産ゴジラ初のアニメ化作品で2017年に公開されました。
ゴジラの出現により、地球を脱出せざるを得なかった人類、過酷な宇宙船の生活から逃れるため危険を承知地球へと帰還するが、そこは既に2万年の時が経過していた…。
当時、それまで実写特撮作品だったゴジラをアニメにする事もあり、物議が醸し出されましたが、全体的に言えばゴジラと言うには幾分無理がある印象ではありますが、SFアニメとしてはそこそこと言った印象でした。
また、主人公のハルオは良くも悪くも脚本・虚淵玄氏らしさが出ていてあまり感情移入しにくい印象ではありました(ゴジラに両親を殺された過去があるとは言え犠牲を強いる作戦を強行する等)。
登場するSF的なメカニックの数々から更に本作がSFアニメな印象になっていることを物語っていますが、反面ゴジラの動きがほとんどないのが気になり、植物から進化した生命体という設定にしたのも違和感がありました(ラストのゴジラ・アースが2万年の時を生きていたと言うほぼ不死の生命力の説得力を出すためか?)、正しシン・ゴジラに比べるとゴジラの能力自体はそこまで違和感はなく、ラストのゴジラ・アース出現時には迫力を感じました。
あくまで3部作構成のため、本作は良くも悪くも第1話という印象でした。