SFXの発展の成果が著しい恐竜描写がウリのSFアクション大作『ジュラシックパーク』
『ジュラシックパーク』は1993年に公開された米国のSFアクション映画で、監督はスティーヴン・スピルバーグ、製作はキャスリーン・ケネディとジェラルド・R・モーレン。
本作は『ジュラシックパーク』3部作のうちの第1作で、マイケル・クライトンが1990年に発表した同名の小説を原作にしています。
脚本は原作者クライトンとデヴィッド・コープが書いています。
映画の舞台はコスタリカ近郊の中米太平東岸に位置する架空の島ヌブラー。
そこで、巨万の富を有する実業家ジョン・ハモンドと遺伝子工学者の一団が、恐竜を復活させた野生公園を創設しました。
野生公園でストライキが発生したために公園の発電設備がシャットダウンしてしまい、少人数の訪問者とハマンドの孫たちは恐竜の襲撃を逃れ、島から脱出するために悪戦苦闘を開始することになりました。
クライトンの小説が発表される前に、映画化権をめぐって4社が競り合い、ユニバーサルスタジオの支援を受けたスピルバーグが150万ドルで権利を1990年に取得しました。
原作者クライトンは50万ドルで小説を映画向けにリライトするために雇われ、コエップが脚本の最終稿を仕上げています。
最終稿でも小説の暴力的な描写は残されていましたが、登場人物の設定には多くの変更が加えられました。
『ジュラシックパーク』は特殊効果の見世物といってもいいくらいの作品で、まるで生きているかのように再現された恐竜たちが画面狭しと暴れまわります。
スピルバーグの作品としては『ジョーズ』以来の身も凍る恐怖感を喚起する一作として仕上がっています。