鬼畜難易度!でも懐かしくなる不朽の名作
ファイア、アイス、スパークなど色とりどりのコピー能力でおなじみのカービィ!ですが実はカービィには、最初はそもそもコピー能力の概念がなかったって、ご存じでしたか?
カービィが初めて登場したゲームボーイ版『星のカービィ』で使えるアクションは、吸い込み、吐き出し、ホバリング(空気を体いっぱいに吸い込んで宙に浮く)の3つのみ。これら3つのアクションを駆使して、カービィはデデデ大王に奪われた食べ物や、プププランドの秘宝「きらきらぼし」を取り返す旅に出ます。
このゲームの一番の見どころは、やり込みがいのあるアクションです。この頃から既に健在のカービィ作品ならではのポップな雰囲気とは裏腹に、3つのアクションを駆使して進めていく本作の難易度は、歴代でも屈指の高さと評判。
1周目のノーマルステージなら、何度もプレイして慣れてくれば30分も経たずにクリア可能です。
しかしノーマルステージクリア後にその存在を知ることになる、2周目のエクストラステージの難易度は、修羅そのもの。
2周目に登場する敵は、せっかく長時間やり込んで1周目の敵の動きに慣れたプレイヤーの常識を破ってくるような、嫌らしい動きをしてくるのです。
しかも、これまでの敵の倍のHPを削ってくる敵もたくさん登場します。1周目と同じ要領でプレイしようとすると、こちらの動きを見越してぶつかってくるような敵の苛烈な攻撃に、すぐ残機を0まで持って行かれてしまうでしょう。
私も大人になって久しぶりにゲームボーイの実機でエクストラステージに挑戦してみた際は、どうしても途中でゲームオーバーになってしまい何度も投げ出してしまいました。
ですがやはり、エクストラステージを頑張ってクリアした時の達成感はひとしおです。更に、エクストラステージをクリアした人を待つ特典もあるかも…?
難易度は鬼畜ですが、ふとした時に楽しいけどどこか夢心地な本作の音楽やステージの雰囲気が懐かしくなり、またプレイしたくなること請け合い。不朽の名作です。
ただ、コピー能力に慣れた人たちにとっては、アクション面で少し不自由に感じる場面もあるかも知れません。そのため、客観的な評価としては9をつけます。