全て、合格点のSFアクション映画、ハンガーゲーム。
舞台である近未来のアメリカは、パネムと呼ばれる独裁国家になり変わっていた。そこではキャピトルという町が政治の中心であり、市民権を得たものは貴族的特権を欲しいままにしている。
反乱を抑えるため、キャピトル以外の12地区から男女24名が選ばれ、生き残りをかけて殺し合う「ハンガーゲーム」が毎年開催されていた。
弓の達人、カットニス(ジェニファー・ローレンス)は、妹の身代わりにハンガーゲームへの出場に名乗りを挙げる。カットニスは同郷のピーターと恋人同士を演じ、視聴者の支持を集める事に成功する。支持者から武器、アイテム等の提供を受け、ゲームを有利に進めて行くがその結果はいかに?
この映画の戦闘シーンは、肉弾戦だ。銃などの武器は使用しない、というかアイテムの中にない。
でも、その結果ハラハラ感が増している。敵のナイフによる攻撃をかわして逆転するなど、弾いっぱつ食らっただけで死んでしまうような安易な展開はない。
また、プレイヤー同士の直接対決だけでなく、ゲームの運営側が仕掛けるトラップも良いアクセントになっている。
基本的には消極的なプレイをさせないための仕掛けだが、毒性の強いハチの巣を敵に落とすなど上手く利用すれば、一発逆転の名シーンを盛り上げてくれる。
そして最後は、生き残るために演じた偽りの愛。その行方が気になるところ。
この、テーマはシリーズ4作を通して描かれることになる。
アクション、サスペンス、映像、どれを取っても一流の「ハンガーゲーム」。
オススメ!