サメ映画というよりパニックムービー
姉妹で旅行中に姉の失恋を知った妹が、格安のシャークケージダイビングに参加しようと誘い、トラブルに遭うパニックムービーです。水深5メートルまでしかケージは下がらないはずでしたが、ケージを吊り下げているクレーンが壊れ、海底47メートルまで沈んでしまいます。無線で会話していた船長とも圏外になってしまい、連絡できない状況に。
そしてサメの存在と何より、酸素ボンベのエアが減っていく恐怖がすごいです。パニックに陥り呼吸が上がることで急速に減るエア。現状を打開しようと協力して頑張る姉妹。水中のシーンが続き、船上の様子がほぼうつされず、その為、船上の状況がわからない姉妹と同じヤキモキ感が味わえて、個人的には良かったです。
とにかくエアの減りが恐ろしすぎてみてるこちらも息苦しくなります。根本的なサメの恐怖もあるのですが、サメより酸素。酸素がない怖さが本当にすごい。最後の終わり方も、サメというよりは窒素酔いによる幻覚の恐怖がよく出ていて怖かったです。また、姉一人になってしまったときの孤独感も素晴らしい。深海の恐怖がとても伝わってきました。続編で『海底47m 古代マヤの死の迷宮』がありますがこちらも面白かったです。