スタミュ

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スタミュのレビュー・評価・感想

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スタミュ
9

夢をめざす少年たち

主人公星谷悠太が役者になる夢を叶えるために学園に入り、さまざまな仲間や先輩との出会いを通して成長するストーリーです。

登場人物がたくさんでてきますが、最初は大勢いるのでよくわからない、大丈夫かな覚えられるかなと思いましたが、話に入り込んでいくと、それぞれのキャラクターの性格や悩みや葛藤など高校生らしいところもあったり、個性が見えてきます。
それぞれにフォーカスする回があったりして、その人の悩みや夢などがわかると情が入り込んでとても感動する回がでてきます。そうやっていわゆる推しが決まっていくのかなと思います。

人気のシリーズでさまざまな媒体があります。アニメからノベライズや、CDや舞台いわゆる2.5次元にまて派生しています。その中で、一年生だった主人公が憧れの高校生に出会えて、学園に入学し、そこから仲間と先輩の指導を経て夢に近づいていきます。

二年生になった主人公が新しく三年生の先輩と出会うシーンが印象的です。そこから、学園祭の準備をしていきますが、その中で三年生の学園の中心人物と出会います。しかし、二年生全員の夢の共演を三年生が許可しない展開になりました。そこから主人公たちはどうするのかが見ものです。キラキラした青春を感じることができます。

スタミュ
8

これぞ、男子高校生のタカラヅカ!

ミュージカルを学べる男子校「綾薙学園」に、ミュージカルについては素人だけど憧れは人一倍な主人公「星谷悠太」が入学するところから始まります。星谷と4人のチームメイトがケンカしながらも学園祭に出演するためお互いに助け合っていく王道でピュアなストーリーも熱いですが、本作の見どころは「ミュージカルパート」です。アニメのストーリーが展開している途中で、突然、アーティストのミュージックビデオのような、キャラクターが歌って踊るパートが存在します。毎回かならず。最初こそ「なにごと?」と思うものの、話数を重ねるうちに「まだかな……今回は誰が歌うんだろう」と癖になります。いわゆる挿入歌とちがうのは、このミュージカルパートで歌っている内容がストーリーを作っていて、まさにミュージカルと同じ手法だということです。ミュージカルを題材にしたアニメを、ミュージカル的手法で見せるという斬新さが本作にはあります。
キャラクターも多彩で魅力的ですが、特に面白いなと感じたのはキャラクターのネーミングです。主人公は「星谷悠太」、チームメイトに「那雪透」「月皇海斗」「天花寺翔」「空閑愁」ときています。苗字に花、月、雪、星、空(宙)が入っていて……そう、宝塚歌劇団の組名です!他にも、どう見ても帝国劇場な外観の劇場が映ったり、ミュージカル好きならニヤリとする仕掛けです。
アイドルものとはひと味違う魅力があるアニメだと思います!

スタミュ
10

タイトルなし

「夢を諦める方法なんて、知らない――」スタミュとは、憧れの高校生を追って綾薙学園に入学した星谷悠太が、ミュージカルスターを目指し仲間たちと切磋琢磨しながら成長していく、青春ドタバタミュージカルコメディーである!
ミュージカルアニメと銘打っているだけあり、毎話必ず歌唱パートが入ります。なんといってもこの歌唱パートの入りが毎回唐突で、初見では必ずと言っていいほど戸惑うことでしょう。しかし、話が進むにつれてそれにも慣れていき、むしろ癖になってなくては物足りなくなってきます。
また、このアニメの見どころは歌唱パートだけでなくそのストーリーです。一見すると女性受けを狙ったギャグアニメのようにも見えてしまうでしょう。しかし、ただの女性受けアニメではありません。高校生たちが夢に向かって努力する姿はまさに青春、それぞれが悩みや思いを背負って繰り広げられるストーリーはギャグとシリアスのバランスが絶妙で、気が付くと引き込まれています。
夢に向かって努力するなんて気持ち、もう忘れてしまったという人も彼らを見ればその輝きからきっと希望や勇気をもらえるはずです!笑いあり、涙ありの青春ストーリー「スタミュ」必見です。

スタミュ
8

明日もがんばろって思えるアニメ

スタミュはたまたま録画した深夜アニメ。将来、自分は何をやりたいのか、どんな人になりたいのか、分からないつまらない毎日を過ごす私にとって大切なアニメになるとはこの時、知る由もなかった。
スタミュを初めて見た時、天使みたいに綺麗な人が雨の中踊ってる。OPはリズミカルな曲、元気が出る歌詞と共に映像画像が合っているのを今でも覚えている。可愛い男の子がドジして平凡そうな男の子が手を差し伸べるシーン。この時はどんな物語なのかが全く予想が出来ない状態、次の瞬間、ミュージカルぽい曲が流れ始め、ミュージカルぽい歌を綺麗な人達4人が歌い踊り最後に決めポーズがかっこよかった、歌詞の意味が良く分からないけどかっこよかった。それは永遠リピートの始まり、ずーと聞いていても飽きない何だこの中毒性はと後々思い。その後、ストーリーの展開が早かった。だが、一人一人のキャラとの接点、出会いはここから始まったんだと改めて思いました。綺麗な声が出だし、その声の主が平凡そうな男の子、星谷君。彼は歌いながら踊り、くるくると変わる表情からのキラキラな笑顔はとても心に優しく、目の癒しに。不思議と聴いていて元気に、落ち込んでいたけど明日も頑張れると思う。EDは曲の初めが良く、心が自分がスタミュの世界観、思想の虜になるには十分だった。キャラの声が綺麗にはもっていて聴いて心地よかった。スタミュは自分にとって大切なアニメ。何かに迷った時、くじけそうになった時など自分を見失いそうになる前には是非スタミュを観ることをおすすめ。明日も何とかなる、頑張れる気がしてくる、歌劇なのかアイドルなのか、いまだに分からないが、それもスタミュの良さ。

スタミュ
10

努力する姿は色眼鏡をかけていた印象さえ変えていく

憧れの先輩を目指して高校に入学した星谷は落ちこぼれという設定ですが、例えミュージカル役者としての能力は低くても、人をすぐに引きつけるスター性があったことで周囲に認められていきます。
その姿を見守るミュージカルを通して出会った仲間がとても暖かくて、スタミュを見るとすごく優しい気分になれます。もちろん誰もがスター性を持っているわけではなく、星谷自身も歌やダンス、演技とレッスンをかかしません。ルームメイトの那雪につきあってもらい、朝練や居残りなども泣き言一ついわずに率先して行います。
4話までは落ちこぼれ対優等生という構図かと思っていたのですが、このアニメはそういった対立をあらわしたかったのではないとわかりました。
天花寺も月皇も、そしてteam柊のメンバーもそれぞれ努力をしてきたからこそ、星谷を簡単には認められなかったのです。
まわりから見れば星谷も努力をしているという姿、星谷からしてみればみんなは俺より努力をしてそれに追いつかなきゃという尊敬の気持ちがかみ合って、大きな人間関係のトラブルもなく進みます。
しかし終盤では華桜会と呼ばれる上級生との対立が星谷たちを待ちかまえています。
お互いを理解しようとするかしないかで見方は変わってくる、そんな人生観さえ変わってしまうような深いアニメでした。