努力する姿は色眼鏡をかけていた印象さえ変えていく
憧れの先輩を目指して高校に入学した星谷は落ちこぼれという設定ですが、例えミュージカル役者としての能力は低くても、人をすぐに引きつけるスター性があったことで周囲に認められていきます。
その姿を見守るミュージカルを通して出会った仲間がとても暖かくて、スタミュを見るとすごく優しい気分になれます。もちろん誰もがスター性を持っているわけではなく、星谷自身も歌やダンス、演技とレッスンをかかしません。ルームメイトの那雪につきあってもらい、朝練や居残りなども泣き言一ついわずに率先して行います。
4話までは落ちこぼれ対優等生という構図かと思っていたのですが、このアニメはそういった対立をあらわしたかったのではないとわかりました。
天花寺も月皇も、そしてteam柊のメンバーもそれぞれ努力をしてきたからこそ、星谷を簡単には認められなかったのです。
まわりから見れば星谷も努力をしているという姿、星谷からしてみればみんなは俺より努力をしてそれに追いつかなきゃという尊敬の気持ちがかみ合って、大きな人間関係のトラブルもなく進みます。
しかし終盤では華桜会と呼ばれる上級生との対立が星谷たちを待ちかまえています。
お互いを理解しようとするかしないかで見方は変わってくる、そんな人生観さえ変わってしまうような深いアニメでした。