ポプテピピック / Pop Team Epic

ポプテピピック / Pop Team Epic

『ポプテピピック』とは、大川ぶくぶによるギャグ4コマ漫画、およびそこから派生したアニメ作品。WEBコミックサイト『まんがライフWIN』(竹書房)にて、2014年8月より原作シーズン1の連載が開始され、2018年1月よりキングレコード制作でアニメ化された。時事、風刺、ナンセンス、パロディーなど、多様なネタを豊富に盛り込んだ、シュールかつブラックでカオスなギャグが特徴的な作品となっている。

ポプテピピック / Pop Team Epicのレビュー・評価・感想

ポプテピピック / Pop Team Epic
8

「一体何が起きたのか」と毎週思う30分間。

大川ぶくぶによる、シュールかつブラックなギャグが大人気の漫画・ポプテピピックがアニメ化と聞き気になっていました。原作もほぼストーリーらしいストーリーがなく、事前にアニメの内容もあまり明かされず、どんなものになるのかと非常に楽しみにしていました。
蓋を開けてみるとそれはそれは恐ろしいもので、初回放送はしょっぱなから全然違うアニメのオープニングが始まりました。原作通りのシュールなギャグや、激しすぎる風刺も多発し、あまりの情報量に1度見ただけでは脳みそが追いつかない!とすら思ったものです。「この調子で30分も放送されてしまうのか!?」と思ったのも束の間、まさか15分間の同じアニメを、声優を変更して1度に2回放送するという、新しすぎる手法には、たいそう驚きました。とはいえ、1回目と2回目の放送は、地味に少し違っている部分もあり、そういったものを探すことを面白いと感じる人には、オススメかもしれません。
回を増すごとに、有名アニメ等のパロディが激しくなっていき、最終回は一体どうなってしまうのだろうかと変な意味でドキドキしたアニメはこれが初めてです。
最終回のラストもラストに、大人気声優の蒼井翔太が実写で登場した時にはあまりの出来事に息が止まってしまいました。
とにかくなにも考えたくなく、とにかく笑いたい!という人にオススメのアニメです。

ポプテピピック / Pop Team Epic
3

高評価をつけてはいけない気がする「クソ漫画(公式キャッチコピー)」

ポプ子とピピ美の外道ぶりにも関わらず、共感してしまうネタやさっぱりできないネタまで楽しく読めました。ただ、面白さのわからない人には全くわからないだろうし、嫌悪感を覚える人さえいるだろうと、容易に想像できます。そこが好きです。

作中では明記されていませんが1980〜90年代のゲームネタがちょくちょく出てきたりするので、知っている身としてはクスッと笑いが出てしまいます。ベガ(ストリートファイター)の名前は出して大丈夫なのでしょうか。
全コマがオチなのではないかと感じるほど、四コマの中にこれだけの混沌を詰め込められた漫画は他に読んだことがありません。

ポプ子とピピ美が恋仲のように描かれることもありますが、この二人の関係はよくわかりません。わかりませんが、多分世界で最強の二人なのではないかと思います。
ポプ子一人でも都市伝説「メリーさん」すら逃げ出すほどの暴力の化身っぷりは、絵柄が違えば物凄い恐怖描写になりそうです。単行本は表紙で二人が中指を立てていて、書店に並んでいた姿は圧巻でした。手だけ絵柄が違うのもシュールです。
公式でもクソ漫画を自称していることもありその内容も納得のクソっぷりですので、ファンでありながら「クソ漫画」と呼ぶことに抵抗がなく、他人にそう呼ばれても嫌ではないという珍作です。

ポプテピピック / Pop Team Epic
8

とりあえず何本か頭のねじを外したい方に見ていただきたい。

よく“頭を空っぽにしてみてほしい“と注釈のあるアニメ等があると思うが、このアニメを見る場合は、頭をからっぽにしていてもいなくても関係ない。身構えても、構えなくても大体の視聴者がこの世界感に食われてしまう。現代社会でストレスを抱えながら働く方々に利く、エナジードリンクよりパンチあるアニメである。
元々漫画が原作のこの作品。主人公となるのは二人の女子中学生。ポップな絵柄で、一見親しみやすそうなキャラ感を与えられるが、一癖二癖で収まらないほど個性が粒立っている。よくわからない言語を使ったりするが、何故かキャッチーに感じられる二人のやり取りが魅力的で、基本なにをしているのか分からない。
そんな日常がつまったストーリー展開も奇天烈で大多数の視聴者は困惑する。少女漫画が始まったかと思えば、珍妙なやりとりが続いたりと、1話1話がショートムービーの寄せ集めのため、何話からみても結局わからないという点、何話からでも手を出しやすい。
アニメでは、作品を色づけるキャストが毎度ごと異なり、国民的アニメを務めた方や、声優好きなら一度は耳にしたことのある方々が軒を連ねていて裏方は万全の状態である。
何度見ても意味を解釈できないが、なぜか見たくなるという日本人の中毒性をくすぐる要素が詰め込まれているため、どんなについていけなかろうとこのアニメを支持する人は多い。きっと気になってしまった貴方もその一員になってしまう未来があるだろう。

ポプテピピック / Pop Team Epic
8

神アニメかそれともクソアニメなのか ポプテピピックという作品の真面目すぎるクソ具合

メディアにも多く露出している作品で、なんか見たことあるなって人は少なくないであろう。ポプテピピックとは、中学校2年生、14歳の女の子のポプ子とピピ美が繰り広げる「どうあがいてもクソ」と言われるアニメである。
原作は大川ぶくぶ氏の四コママンガである。さてこのアニメ。30分枠で放送されていてAパートBパートに別れているが…世界一速い再放送と銘打っていてAパートもBパートもアニメーションは同じ。もう一度いう。アニメーションは同じ!では何が違うかっていうと声優陣が変わる。AパートとBパートでポプ子とピピ美の声が変わる。その声優陣の組み合わせはサブカルチャー好きにはたまらないものである。例えばとある回のポプ子とピピ美は三ツ矢雄二氏と日高のり子女史である。この二人はあだち充氏原作のタッチのたっちゃんと南ちゃんなのである。またとある回は古川登志夫氏と千葉繁氏であったりする。この二人は人気アニメワンピースでは緋炎のエースと道化のバギーである。
声優の世界では大御所と呼ばれている方々を次々とクソ四コマアニメに起用してしまう情熱がすごい。また、同時間4ヶ所でのアニメスペシャルでは全部声優が違うという事をやり遂げて、アニメファンは阿鼻叫喚した。アルタビジョン放送の時は野沢雅子女史と田中真弓女史、池田秀一氏と古谷徹氏がが起用されていたというデマが流れたほどである。クソアニメなのか、神アニメなのかそれは見た瞬間に感じられるであろう。細かい描写の違いはある。それを探すのも面白い。野沢雅子女史(ドラゴンボールの悟空・悟飯・悟天他)田中真弓女史(ワンピースのルフィ、ドラゴンボールのクリリン他)池田秀一氏(機動戦士ガンダムのシャア他)古谷徹氏(機動戦士ガンダムのアムロ、名探偵コナンの安室透、ドラゴンボールのヤムチャ他)声優陣の経歴を見ればデマが現実にならないかと思うほどのキャスティングである。

ポプテピピック / Pop Team Epic
5

ハマる人はハマる。だがクソアニメであることに変わりはない。

クソアニメと話題の『ポプテピピック』。ネタとパロディで構成され、ハマる人はハマる作品。
ただ、この元ネタ知ってる人いるのか?と思うことも多いので、ニコニコ動画のコメント付きで再視聴するのがオススメだったりします。
ストーリーについては、元々4コマ漫画が原作であるため連続性がない話がどうしても続いてしまいます。加えて、ゴシップ性の強い話題をピックアップして作られたギャグ作品のため物語性は皆無ですが、4コマ漫画としては成立するような内容となっています。

ギャグ作品としてみると声優交代によるネタの強調でパロディネタが面白いですが、理解の難しい、受け手によって評価が分かれるギャグも多く含まれています。
それゆえギャグ作品としては面白い部分もあるが欠点もある、そんなアニメです。
また、視聴を続ける上で声優交代が作品に組み込まれたのはとても大きいと感じました。
しかし回によってはセリフが少なかったり、交代した意味がなかった回もあったりと、そういった理由でもクソアニメと評されているのかなと思います。

クソであることに間違いはないのですが、ドハマりする人がいるのも納得がいく作品です。