オススメ漫画「刻刻」
時間が止まった世界で、普通の家族と宗教団体が戦うバトルマンガです。主人公の佑河樹里(ゆかわ じゅり)はじいさん、父親、兄、妹、甥の5人で生活していたが、兄と甥が誘拐されてしまいます。犯人からの電話に、樹里が一人で助けに行こうとしますが、その時、今まで普通のじいさんが、突然時間を止めて二人で助けに行こうとします。じいさんは昔から「止界術の石」と呼ばれる石を使って、時を止める術を代々受け継いてきた家系だったのです。時が止まった中で簡単に助けられると思っていた二人ですが、すべての人間が止まっている世界で、相手の宗教団体の人間たちは動いていたのでした。実は、誘拐を計画した「真純実愛会」という宗教団体は、じいさんが持っていた「止界術の石」とよく似た石を使って、時が止まった世界に入り込んでいたのです。そして誘拐の本当の目的は、じいさんに「止界術の石」を使わせ、油断させたところで本物の「止界術の石」を奪うことでした。宗教団体の教祖である佐河からの反撃を受け、樹里たちは時が止まった世界の中で石をめぐる戦いを始めていきます。じいさんにはテレポートの能力があるのですが、いまいちです。数メートル先にしか飛べないし、コントロールもいまいちできないので使いにくいです。宗教団体側は能力者はいませんが、人数が多いので人海戦術で樹里たちに迫ってきたり、樹里たちが家を空けている間に忍び込んできます。直接戦うシーンは比較的少なく、逃げたり、裏をかいたりして捕まらないようにするだけです。そして突然現れる「管理人」と呼ばれる不思議な生物。「管理人」が物語の重要なキーワードになっていきます。地味な戦いなのですが、ハラハラドキドキしながら読める作品です。