MOTHER2 ギーグの逆襲 / マザー2 / MOTHER2 Gyiyg Strikes Back! / EarthBound

MOTHER2 ギーグの逆襲 / マザー2 / MOTHER2 Gyiyg Strikes Back! / EarthBound

『MOTHER2 ギーグの逆襲』とは任天堂より発売されたスーパーファミコン用のロールプレイングゲームである。『MOTHERシリーズ』の第二作品目だが、前作『MOTHER』とのシナリオや世界観の繋がりはない。世界の情勢やキャラクターの心情などの描写が極めて少ないことが特徴の一つで、プレイヤーの感性・想像で物語を広げていけることが魅力といえる。田舎町オネットに隕石が落ちたことをきっかけに、3人の少年と1人の少女の、宇宙人「ギーグ」の地球征服の野望を阻止するための冒険が始まる。

MOTHER2 ギーグの逆襲 / マザー2 / MOTHER2 Gyiyg Strikes Back! / EarthBoundのレビュー・評価・感想

MOTHER2 ギーグの逆襲 / マザー2 / MOTHER2 Gyiyg Strikes Back! / EarthBound
10

懐かしくも新しいRPGゲーム

「おとなもこどももおねーさんも。」コピーライター・糸井重里さんのインパクトあるキャッチコピーに惹かれるこの作品。斬新さと、自由なストーリーが魅力的です。前作のMOTHERから続いている、ギーグの逆襲がテーマ。戦闘開始のシステムも特徴的で、逃げていると敵に先手を取られてしまうので、怖くても向かっていく勇気が必要です。個人的に好きな、どせいさんという不思議なキャラクターが出てきます。どせいさんフォントという個性的な文字で表示される、どせいさん言葉がとても可愛いです。音楽もとても特徴があり、異色の曲と言えるでしょう。音の石という、「ぼくのばしょ」をたどって集める音楽にもキーがあって、このゲームは音にも注目したいところ。最後、ギーグとの戦いで、何をしても倒せない!どうしたらいいのか?と路頭に迷います。そんなとき、ポーラの持つ「いのる」という力。この力を使うと、今まで出会ってきた人たちから力をもらい、ギーグにダメージを与えることができます。最後の最後に涙が出るほど心震えるのは、「いのる」で、ゲームを始める時に入力したプレーヤーの名前が出てくるところです。これには物凄く感動しました!また、ギーグを倒したあと、今まで冒険してきた街やダンジョンにまた行けるようになっていて、クリア後の遊び心くすぐる要素を忘れないのも、糸井さんの心遣いなんだなあ、と嬉しくなります。

MOTHER2 ギーグの逆襲 / マザー2 / MOTHER2 Gyiyg Strikes Back! / EarthBound
7

ギーグの強さがMOTHER1に比べて格段に強い!LV最高でも負ける!

途中の敵も比較的強いのですが、終盤になると一筋縄ではいかないボスが多かったです。とにかく有名作品で強いボスというより運要素が絡む戦いラスボスと戦いたいならラスボスのギーグがオススメです!第1形態は重装備ポーキーを倒すだけで、PSI攻撃がメインで、そこまで状態異常攻撃もないため、楽に終わると思います。しかし、第3形態まで進んでいくと「ギーグからの攻撃の正体がつかめない!」と出ると、何が来るかわかりません!状態異常攻撃ほぼ全部に即死攻撃、雷撃攻撃など何が起きるか全く予想がつかないのが怖いです。
しかも、ギーグを倒せるキャラは一人の女の子だけなので、その女の子が倒れたら、復活させないといけません。しかし、復活できるキャラが2人いますが、そこも即死で潰される、つまりただの物理攻撃しかできないキャラ以外の3人が一発で即死するケースもあり、残りの一人も動けない状態にさせられることがあります。そうすると詰みになって、残りの一人が倒されるのを待つしかありません。このゲームはゲームクリアー頃にはLv90くらいはいっている人も珍しくありませんが、Lv99でも状態異常攻撃で即死で回復役が倒されたらどうしようもありません。そういう意味では運要素が左右してしまいます。
実際に私が何度もプレイしていますが5回に1回は一撃必殺を2~3人食らって(しかも回復役と倒す役の女の子の確率が高い!)、立ち直れない状態になります。SFCのギーグは物理攻撃でのダメージでは倒せませんので、正体不明攻撃のPSI攻撃より状態異常攻撃で倒すまでずっとヒヤヒヤさせられます。1ターンでも早く倒したくなります。FCのドラクエ2のザコや中ボスでメガンテを使ってくるあの辺と内容は異なりますが、さっさと倒さないとと精神的余裕が常にない状態で戦うの意味では同じくらい怖いです。

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8

システムも面白く、遊びやすく、ストーリーも良い。

『マザー2』の特徴といえば、ドラムロール式ステータスだろう。攻撃を受けると一定のスピードでHPが減っていくものだ。たとえ致命的なダメージを受けても、HPがゼロになりきるまでに回復を挟めば生き残ることができる。後半になって敵が強くなればなるほど、このドラムロール式を生かすために素早いコマンド選択が重要になってくる。
バトルはハイスピードなものだが、一転して町の雰囲気などはゆったりしているところが多い。マザーシリーズはとてもノスタルジックな雰囲気のストーリーが楽しめるゲームだ。スーパーファミコン時代のRPGにしては結構ボリュームがあると感じた。個性的な町やキャラクターが多く、とても満足した。マザーシリーズの中でもどせいさんというキャラクターは有名だと思うが、このどせいさんが、とても重要な役割を果たすのが『マザー2』だ。だから、どせいさんぐらいしか知らないという初心者の方にもお勧めできる。また、初代マザーは難易度がかなり高いというのもあって、やはり初心者の方は『マザー2』からやると良いと思う。
ストーリーも、タイトルの通り家族愛などが強調されており、完成度が高い。基本的に現代風メルヘンのような雰囲気なのだが、ところどころとても重いところがある。全体的にかなり完成度が高いと思う。

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10

夢中でゲームをしていたあの頃を思い出した

MOTHER2という作品は発売当時「おとなもこどもも、おねーさんも」というキャッチコピーで打ち出していた作品です。
作品の舞台は199X年の地球。アメリカをモチーフとしたと思われる舞台を、主人公(ネス)とその仲間たちが旅をしながら悪の親玉ギーグをやっつけるという作品です。
私自身は大人になった今でも、ふとした時に再プレイしたくなるのですが、この作品はスーパーファミコン(SFC)のソフトとして発売されましたので、現代のハイクオリティーで臨場感が溢れる作品とは一味違い、昔懐かしのゲームです。
このゲームは細部にまでユーモア満載の作品だなぁという印象です。作品中に登場する人物は重要人物でないキャラにまで、独特のセリフが用意されていて、発売当時の事を思い出せるようなネタがたくさん盛り込まれています。
私の印象的なセリフでは『トーキョーの「かつまん」のヒレカツていしょくを3かいくっちゃうね』というものがあります。ゲームをプレイしていた当時は小学生でしたので「トーキョーのかつまん」ってなんだ?という疑問でいっぱいでした。実際、東京に「勝漫」というとんかつ屋があり、大人になったときにその存在を知り、「MOTHER2に出てきたあれか!」と興奮したのを覚えています。
そんなゲーム本編とは一切関係ないようなセリフが満載で、昔を思い出し懐かしむこと間違いなしの作品です。
もし初めてこの作品をプレイされる方がいらっしゃったら、そんな小ネタを楽しみながらプレイしてもらいたいと思います。

私はプレイするたびに童心にかえり、昔の楽しかった気持ちを思い起こしています。これからも何度でもプレイして、夢中でゲームをしていたあの頃を思い出していきたい作品です。