懐かしくも新しいRPGゲーム
「おとなもこどももおねーさんも。」コピーライター・糸井重里さんのインパクトあるキャッチコピーに惹かれるこの作品。斬新さと、自由なストーリーが魅力的です。前作のMOTHERから続いている、ギーグの逆襲がテーマ。戦闘開始のシステムも特徴的で、逃げていると敵に先手を取られてしまうので、怖くても向かっていく勇気が必要です。個人的に好きな、どせいさんという不思議なキャラクターが出てきます。どせいさんフォントという個性的な文字で表示される、どせいさん言葉がとても可愛いです。音楽もとても特徴があり、異色の曲と言えるでしょう。音の石という、「ぼくのばしょ」をたどって集める音楽にもキーがあって、このゲームは音にも注目したいところ。最後、ギーグとの戦いで、何をしても倒せない!どうしたらいいのか?と路頭に迷います。そんなとき、ポーラの持つ「いのる」という力。この力を使うと、今まで出会ってきた人たちから力をもらい、ギーグにダメージを与えることができます。最後の最後に涙が出るほど心震えるのは、「いのる」で、ゲームを始める時に入力したプレーヤーの名前が出てくるところです。これには物凄く感動しました!また、ギーグを倒したあと、今まで冒険してきた街やダンジョンにまた行けるようになっていて、クリア後の遊び心くすぐる要素を忘れないのも、糸井さんの心遣いなんだなあ、と嬉しくなります。