ターミネーター:新起動/ジェニシス / Terminator Genisys

ターミネーター:新起動/ジェニシス / Terminator Genisys

ハリウッド俳優アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSF超大作『ターミネーター』シリーズの第5弾。主演のアーノルドが同作に約12年ぶりに復帰したことでも話題に。『ターミネーター』は未来で起こる人類vs機械軍との生き残りをかけた壮絶な戦いを描いた作品。アーノルドは、未来を変えるべく過去に送り込まれたアンドロイドを演じている。監督は「マイティ・ソー ダークワールド」のアラン・テイラーが務めている。

ターミネーター:新起動/ジェニシス / Terminator Genisysのレビュー・評価・感想

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ターミネーター:新起動/ジェニシス / Terminator Genisys
5

SFアクション映画感想

2015年に公開されたアメリカのSFアクション映画の金字塔・ターミネーターシリーズの5作目で、前作「4」以来6年ぶりの新作となり、4ではデジタル出演のみだったアーノルド・シュワルツェネッガーの再主演ということで話題を集めました。
未来でスカイネットと戦う抵抗軍のカイル・リースは、抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーの母サラを守るため過去に飛ぶが、そこでは何故かターミネーターの襲来を知っていたサラと、彼女を守るように寄り添うT-800型の姿があり…といった流れで、過去作とは異なる時間軸という世界観でストーリーが展開されていきました。
改変された世界観では、T-800はサラの育ての親という事になっているストーリーが衝撃的で、1作目公開から既に31年が経過し、ターミネーターはロボットなのに何故外見が老化してるんだというツッコミどころに関しても、表面をおおう金属は生きた細胞を使ってるという一応「2」でも説明されていた要素だったので、なんとかシュワちゃん主演をやり遂げようとした作り手の執念を感じました(笑)。
とはいえ、改変された世界はファンにとっては過去のターミネーターシリーズで積み重ねてきた事をすべて否定された印象になったのも否めず、とりわけシリーズ通して最後の希望という立ち位置だったジョン・コナーがスカイネットによって金属生命体に改造されラスボスとなる展開は流石にどうかと思いましたね。
本作も3部作の構想がありつつ、結果お蔵入りとなってしまい、今回もターミネーターの続編の難しさを痛感させられる結果となりました。賛否両論ありますが今回はシュワちゃんが他作と異なり犠牲になるラストではなかったので、たまにはこういう終わり方もありではないかとも思えました。

ターミネーター:新起動/ジェニシス / Terminator Genisys
10

ターミネーター映画の最高峰!

アーノルド・シュワルツェネッガーが久し振りに出演した映画。やっぱりターミネーターにはシュワちゃんが必要不可欠です。
そして主人公には、あのカイル・リース。初期作を見た人にとっては懐かしいかもしれません(最もシュワちゃん以外は新しい役者ですが)。
今までのターミネーターファンにとって嬉しいのはシュワちゃんの出演だけではありません。初期作に出ていたシュワちゃん型のターミネーターが敵として出てきます。ちなみに演じている役者さんは別人ですが、顔から上はCGで若い頃のシュワちゃんの顔を作っています。
つまり、味方と敵にシュワちゃんがいる状況になっており、この2人が対決するのですからファンとしては非常にワクワクします。
あと、今までのシリーズで使われていた台詞のいくつかが、この映画にも出てきます。これはターミネーターファンにとっては非常に嬉しい演出です。
それと驚くのは、今作のラスボスがあのジョン・コナーな事です。シリーズのファンならばジョンは救世主であって絶対に死んではいけない存在なのですが、まさかあのジョンが敵になるとは…。
まあ抗えない事情があるので仕方ない事ですが、この展開には驚きましたね。
私はこの展開も含めて面白い映画だと思うのですが、もしかしたらシリーズのファンの中には受け入れられない人もいるかもしれません。
あと注意して欲しいのは、今までのシリーズをひとつも見ていない人はこの映画を視聴してもチンプンカンプンになるので、いきなりこの映画を視聴するのは止めておいた方がいいです。

ターミネーター:新起動/ジェニシス / Terminator Genisys
7

あの名作が生まれ変わって帰ってきた!アイルビィバック!

冒頭の機械軍との戦いからテンションMAX!巨大兵器に身の危険も顧みず特攻し、最新兵器を駆使してのドンパチがとにかくたまらん!ジョンの特攻っぷりに男気を感じたが今回は悲しい運命に...。
恒例の乗り物を奪ってのチェイスシーンもかなりの迫力。ヘリ同士の打ち合いやバスが横転するシーンは爽快感MAX!
そして、ターミネーター同士の重圧感溢れるバトルはやはり熱い。T-3000の鬼畜っぷりは今後の敵が大丈夫か心配になってくるレベルだった。
若いシュワちゃんやT-1000まで登場でまさにオールスター映画といっても過言ではない。イ・ビョンホン演じるT-1000も悪くない出来であったがやはり噛ませだったw。
何よりもエミリア・クラークがちゃんとサラ・コナーしていて驚いた!ハミルトン嬢には届かずとも見事な怪演っぷり。もう十分にスカイネットの世界で戦っていけるレベルだった。
さらに、あれだけ恐ろしかったシュワちゃんがとうとうギャグ要因になってしまった(笑)。しゃべる度にツッコまれ、おっさん扱いされたりと散々だったが頑張って笑顔を作ろうとする所が可愛いすぎ。
所々1、2に関連する要素が盛り込まれており、ファンの心を刺激する演出が見られた。もちろんあの名曲や名セリフも健在。過去作の良い部分を集約したような映画だった!