SFアクション映画感想
2015年に公開されたアメリカのSFアクション映画の金字塔・ターミネーターシリーズの5作目で、前作「4」以来6年ぶりの新作となり、4ではデジタル出演のみだったアーノルド・シュワルツェネッガーの再主演ということで話題を集めました。
未来でスカイネットと戦う抵抗軍のカイル・リースは、抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーの母サラを守るため過去に飛ぶが、そこでは何故かターミネーターの襲来を知っていたサラと、彼女を守るように寄り添うT-800型の姿があり…といった流れで、過去作とは異なる時間軸という世界観でストーリーが展開されていきました。
改変された世界観では、T-800はサラの育ての親という事になっているストーリーが衝撃的で、1作目公開から既に31年が経過し、ターミネーターはロボットなのに何故外見が老化してるんだというツッコミどころに関しても、表面をおおう金属は生きた細胞を使ってるという一応「2」でも説明されていた要素だったので、なんとかシュワちゃん主演をやり遂げようとした作り手の執念を感じました(笑)。
とはいえ、改変された世界はファンにとっては過去のターミネーターシリーズで積み重ねてきた事をすべて否定された印象になったのも否めず、とりわけシリーズ通して最後の希望という立ち位置だったジョン・コナーがスカイネットによって金属生命体に改造されラスボスとなる展開は流石にどうかと思いましたね。
本作も3部作の構想がありつつ、結果お蔵入りとなってしまい、今回もターミネーターの続編の難しさを痛感させられる結果となりました。賛否両論ありますが今回はシュワちゃんが他作と異なり犠牲になるラストではなかったので、たまにはこういう終わり方もありではないかとも思えました。