THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツ

THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツ

THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)とは、日本のパンク・ロックバンドである。数多くの名曲を世に送り出し、様々なミュージシャンに影響を与えた伝説のバンドとして知られる。メンバーは、ボーカルの甲本ヒロト(こうもとひろと)、ギターの真島昌利(ましままさとし)、ベースの河口純之助(かわぐちじゅんのすけ)、ドラムスの梶原徹也(かじわらてつや)。作詞作曲は、主に甲本と真島が担当している。
1985年に、真島と甲本を中心としてバンドが結成された。その後、河口と梶原が加入。1987年に「人にやさしく」を発表し、同年にメジャーデビュー。デビューシングルは『リンダリンダ』で、口コミで全国にその名が広まっていった。1988年にリリースした3枚目のアルバム『TRAIN-TRAIN』が50万枚を超える大ヒットを記録。同作品に収録されていた「TRAIN-TRAIN」がドラマの主題歌に起用され、トップアーティストの仲間入りを果たした。1995年に発売したアルバムが最後の作品となり、バンドは解散した。

THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツのレビュー・評価・感想

THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツ
10

情熱と反骨精神が生むパンクの真髄

ザ・ブルーハーツは、日本のパンクロックシーンにおいて、圧倒的な存在感を誇るバンドです。その音楽は1980年代後半から1990年代にかけての日本の音楽シーンに大きな影響を与え、彼らの情熱的でストレートな歌詞とメロディは多くの若者の心を捉えました。

ザ・ブルーハーツの音楽は、シンプルで力強いギターサウンドと、ボーカリスト・甲本ヒロトの個性的な歌声が特徴です。
彼らの楽曲は社会的なメッセージが強く、例えば「リンダリンダ」や「トレイントレイン」などの代表曲には、青春の葛藤や反抗心、自由への渇望が込められています。また、「青空」や「終わらない歌」などの楽曲では、不条理な現実に対する怒りや、未来への希望が描かれており、時代を超えて共感を呼ぶ普遍的なテーマが歌われています。彼らの歌詞は一見単純でありながらも、その中に込められたメッセージは深く、聴く者に強い印象を与えます。ザ・ブルーハーツの楽曲はカラオケでも歌うほどの人気で、そのエネルギッシュな曲調は聴く人の心を熱くさせます。

ザ・ブルーハーツの魅力のひとつは、そのライブパフォーマンスにもあります。彼らのライブは観客との一体感を大切にし、常に全力で音楽を届ける姿勢が見て取れます。演奏が上手いというよりは、むしろ荒削りで、時に乱暴とも感じられるそのスタイルこそが彼らの持ち味であり、多くのファンを惹きつけるのです。

音楽的にはシンプルなコード進行と激しいリズムが特徴で、パンクロックの原点とも言えるスタイルを貫いていますが、その中にもポップな要素や叙情的なメロディが随所に散りばめられており、聴き手を飽きさせません。特にアルバム「THE BLUE HEARTS」や「TRAIN-TRAIN」には、彼らの代表的な楽曲が多く収録されており、初めて聴く人にもおすすめです。

全体として、ザ・ブルーハーツは「パンクの精神」を日本の音楽シーンに浸透させたバンドであり、そのメッセージは時代を超えて今もなお多くの人々に響き続けています。彼らの音楽は、ただ耳に残るだけでなく、心の奥深くに刻まれるような力強さがあります。だからこそ、彼らの音楽は色褪せることなく、新たな世代にも聴き継がれていくべき名盤です。

THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツ
10

心に残る歌詞はまさにカリスマ!

常識を覆す歌い方とわかりやすい歌詞は、驚きと共に新鮮で心に残る体験となるはずです。アウトローな生き方から見える世の中を批判する歌詞は、まさにロックそのものです。
どんな曲にも作者の強いメッセージがあり、悲しみや優しさ、楽しさがにじみ出ているものばかり。戦争を批判する歌、差別を批判する歌、恋の歌、生き方を訴える歌、落ちこぼれを励ます歌などジャンルは多岐にわたります。10代のカリスマと呼ばれていましたが、10代に限らず、老若男女に聞いてほしいミュージシャンです。何かしら心に響く歌詞に出会えるはずです。
芸能人の中にも敬愛する人は多く、松本人志さんや宮沢りえさんなど一流のタレントや女優も彼らの楽曲を愛して止みません。聞けば聞くほど良さがわかってくる曲が多く、本物とはこういう人達だとわかります。
血のにじむような努力をしているわけでもなく、淡々と楽曲を生み出し続けているのがまさにプロで、仕事を心から愛していることが音楽を通して伝わってきます。音楽をするために生まれてきたと思えるミュージシャンであり、天才と言われることも多く、ロックの第一線で活躍し続けていける理由がよくわかります。
共感できる部分と新しい考え方のバランスが絶妙で、是非聴いてもらいたいミュージシャンです。

THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツ
9

歌詞に込められた力

1980年代後半空前のバンドブームを牽引してきたバンド”ブルーハーツ”その中で作詞作曲をしていた甲本ヒロトさん、真島昌利さんについて紹介していきます。
まだ日本ではバンドにはあまり良いイメージがなく、パンクロックも馴染みがない時どのようにして人を引き付けてい行ったのか。
まず甲本ヒロトさんについて紹介します。今回は魅力を伝えていくため生い立ちは割愛させていただきます。
甲本ヒロトさんはリンダリンダや人にやさしくなど多くのヒット曲の作詞作曲を手掛けています。また反原発ソングも多く作っています。
甲本ヒロトさんの曲はノリのいいパンクロックで歌詞は人の生き方がストレートに書かれています。MONGOL800や銀杏ボーイズなど恋愛パンクのさきがけの様なものになっています。ヒロトさんが全力でぶつけるリアルで考えさせれる歌詞に魅了されます。歌以外でトークではヒロトさんはしっかりと周りの人たちの不満を見ていて歌詞につながるような考えさせらる言葉をテレビやラジオで言ってくれていることも多いです。
次は真島昌利さんについて紹介していきます。真島昌利さんはtrain-trainや情熱の薔薇、1000のバイオリンなどの楽曲を手掛けています。
真島昌利さんの歌詞の特徴は、若者の思っていることを代弁してくれるような歌詞でそこに励ましのような歌詞が出てきます。また真島さんはヒロトさんと違いストレートな歌詞ではなく比喩表現など言い換えのような歌詞ができます。真島さんのその歌詞のチョイスのセンスが絶妙でぱっと聞いた感じは考えさせられるのですがその歌詞の意味が分かった瞬間衝撃が走るようなものばかりです。何か小説に近いようなものがあります。
このようにブルーハーツの音楽は二人の歌詞の力によってファンたちを引っ張ってきたのではないかと考えています。
古いバンドですがまず一回は聞いてみることをお勧めします。その歌詞の魅力に引き込まれてみてはいかがでしょうか。

THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツ
9

社会派ロックバンドと言われた人達

『THE BLUE HEARTS』といえば第2次バンドブームを代表するバンドの一つとして今現在も色々な場所で曲が使われていたり、現代のミュージシャンからもリスペクトされてカバー曲を歌われたりするバンドである。
歌の内容については、歌詞の社会的メッセージ性がかなり強い内容となっている。
有名な曲でいうと「リンダリンダ」「青空」「1000のバイオリン」「夢」などがある。バンド内での作曲担当は2人、Vo.甲本 ヒロト(以降 ヒロト)Gt. Vo真島 昌利(以降 マーシー)の2人だ。ヒロトは多趣味で曲作りにも遊び心やポップセンスが光る曲をポンと出す傾向にあり、マーシーは曲を作ることが好きすぎて勉強熱心のため歌詞に深みが出るいわゆる名曲が多い。
曲調自体のベースとなるのはパンクロックが目立つが、彼ら自身がもともとやっていたバンドのルーツが主に60年代の音楽(洋楽)をベースにやっていたので、いわゆる3コードのブルースなどの渋めの音楽もブルーハーツの音楽に影響を与えていることがわかる。
ブルーハーツにも影響を与えたバンド、ビートルズやローリングストーンズは自分たちの敬愛する音楽を自分たちなりに解釈し、自分たちの音に乗せ世界中の多くの人にわかりやすく伝えるということをしてきた。ブルーハーツはそういったバンドの音楽という点だけでなくその心を映し出したバンドと言えるでしょう。