さだまさし

さだまさし

さだまさしとは、1952年4月10日生まれのシンガーソングライター・俳優である。長崎市で生まれ、3歳から始めたバイオリンで頭角を表す。大学に進学するも中退し、吉田正美とバンド「グレープ」を結成して音楽活動を始める。1976年にバンド解散後、ソロに転向。話好きで、コンサートでは長時間MCを挟むことで知られる。

さだまさしのレビュー・評価・感想

さだまさし
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現役バリバリのシンガーソングライター

私は両親が勧めた映画次郎物語を見ても感動することはありませんでしたが、最後のエンディング曲で、こんな歌の上手い歌手がいるんだと感激しました。そこから情報収集して調べると、さだまさしが歌っていることがわかりました。それから年月が経ち、友人たちが当時人気絶頂だった浜崎あゆみさんやMr.Childrenに熱狂していたとき、私はさだまさしさんの歌に熱狂していました。きっかけが何だったのか、これもはっきりと覚えていないのですが、ふと手に取ったさださんのベストアルバムをレンタルしたのが、私の音楽生活を大きく変えることになりました。そこで話は前述に戻るのですが、「次郎物語」のエンディングを歌っていたのがまさしくさださんの「男は大きな河になれ」だったのです。スメタナの「モルダウ」という管弦楽曲にさださんが歌詞をのせた曲でした。子どもの頃、名も知らぬ人の歌に魅了された私が、大人になったいま、同じ人の歌に魅了されている…言うなれば、子どもの頃から「さだファン」だったのです。すごい奇跡だと感動しました。
コンサートは4400回以上、これまでに発表した曲は567曲という、驚異的な記録を持つさださん。それこそ名曲は数えきれないほどあるのですが、ここでは「償い」という曲をおすすめします。さだファンにとってこの曲は名曲中の名曲、「当たり前だろう」と突っ込みを入れられるでしょうが、未試聴の方へ、ぜひ一度聴いてほしい作品として紹介します。

「償い」は、悲しい過ちを犯してしまった“ゆうちゃん”の物語。実話だと言われています。
ひとは過ちを犯してしまう生きものです。でもそれが、贖いきれないほどの重い罪だったとしたら。

償いのかたちはひとによって違うでしょう。刑務所に入ったから償いは終わった、と考える人。真摯に反省して償いを考える人もいれば、償うことから逃げる人もいます。そして“ゆうちゃん”のように「何もかも忘れて働いて働いて 償いきれるはずもないが せめてもと 毎月あの人(被害者の奥さん)に仕送りをしている」(歌詞より)という人も。

2002年2月、被害者男性に暴行を加え死亡させた加害者少年ふたりの裁判で、山室惠裁判長は「君たちは、さだまさしの『償い』という歌を聴いたことがあるだろうか」と問いかけました。自分たちの犯した罪の重大さに気づかず、ぽかんとするふたりに「この歌の歌詞だけでも読めば、君たちの反省の弁がいかに人の心を打たないか分かるだろう」と述べました。
裁判官が具体名を出した発言をするのは異例で、当時マスコミにも大きく取り上げられています。

“ゆうちゃん”の償いはおそらく、彼の命が尽きる日まで続くのでしょう。こんなにやさしい人もいる、だからこそ哀しいんです。「何だかもらい泣きの涙がとまらなくて」(歌詞より)、こちらももらい泣きの涙が止まりませんでした。

さださんの歌う「償い」は聴いているのがとてもつらいです。しかし、本当に大切なことを教えてくれる歌だと思っています。未試聴の方、ぜひ“ゆうちゃん”の償いを見届けてあげてください。

さだまさし
9

心の琴線に触れる歌詞とメロディー

日本語の美しさやなつかしさを含む語彙が豊富な方である。
一人の人間としての自分を愛する気持ちを抱かせ、命の大切さを語らせると右に出る者はいない。
「精霊流し」のヒット曲は、愛する人を亡くした哀切をひしひしと伝えてくれている。
メロディ―は若くして失った夫を悼む妻をまるで慈しむかのように、包み込むかのように甘く切ない。
また夫の母親の着物の色を表現することで、姑を気遣う若いお嫁さんの気遣いを忘れない細やかな優しさをもにじませている。
自分は夫を失い、母親は愛する一人息子を失った。夫を思い、一人息子を思う、妻として母親としての哀切を謳っている。
さだの作詞作曲は、こうした人間模様を巧みに歌いあげている所である。
若いカップルの甘酸っぱい恋を描いたり、「防人の歌」のように自然界にある無常を歌い上げ、山は死ぬのか、川も地も死んでいくのか?と問いながら、人の苦しい歩みに儚い夢や希望が託され終わって行く切なさを謳っている。
さだの歌には、生きる私たちに、本当の人間らしさ、ぬくもりがどういったもので、どのように相手に示されて行くのかを伝えようとしているかのように見える。
人の気持ちに寄り添う優しさや機微が感じられ、細やかな心のヒダにメロディーとともにそれらが沁み込んでくるような感じがする。
時には淋しい、時には面白い、時には情緒たっぷりに、その美しい日本語の表現と音楽に癒されて、至福の喜びに満たされていくのである。

さだまさし
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さだまさしは噺家?歌手?のどっち??

今日は音楽界のレジェンドであるのさだまさしの大きな疑問についてお話していきます。
が、その前に、みなさんさだまさしって当然ご存知ですよね?
念のために説明しておくと、さだまさしは、ソロ単独コンサートが4500回以上、デビュー49年のシンガーソングライターです。
1973年に前身である伝説のフォークデュオであるグレープでデビューし、80年代前半まで、数々のヒットを飛ばしてきた、まさに日本のフォーク界のレジェンドである。
さて、そんな偉大なさだまさしについての、本日のテーマがこちら!ドン!
「さだまさしは歌手なの?噺家なの?」……でございます!
実はさだまさしのご本人は、音楽CD以外にもコンサートトーク集をCDで販売するほどのトークの達人である。よくご本人もテレビなどで、噺家枠ですか?歌手枠ですか?今日は歌うんですか?など、軽快なトークでお茶の間を魅了しています。
Yahoo!知恵袋なんかでも「さだまさしのトーク面白すぎ」なんて書いてあったりするんですよね。
ご本人は、かつて自主制作の映画で金利合わせて35億の借金があったから、コンサートをより多く開催し、お客様に楽しんでもらうため、トークに磨きがかかったとお話されています。今後のさだまさしの活動がより一層楽しみです。