高貴なモチーフが作品クオリティに直結した印象のシリーズ第12作
2015年2月から2016年1月にかけて放送された、『プリキュア』シリーズ第12作目で、それぞれの夢を追う主人公達が人々の夢を奪うディスダークと戦うプリンセスプリキュアとなるあらすじです。
本作からシリーズはモチーフに沿ったストーリー展開が定着していき、本作は「プリンセス」が題材になったため、全体的に煌びやかなイメージの作風になりました。前作『ハピネスチャージ』にも「キュアプリンセス」がいたため、当時は被りも危惧されましたが、結果的には好対照になった印象になりました。
本作においてプリンセスというのが役職ではなく、生き方や志という形に直結しています。また舞台を全寮制の学校に指定したことで準レギュ的な生徒たちとの交流シーンも多く、『プリキュア』5シリーズ同様に「夢」というテーマを扱いつつ、更に踏み込んだ印象になりました。
また戦闘シーンの作画クオリティも迫力があり、重要回の際の戦闘シーンは見逃せない勢いがありました。玩具売り上げ的にはプリンセスというモチーフがやや時代に沿っていなかったのか、今ひとつ振るわなかったです。しかしドラマやキャラの交流、『プリキュア』に欠かせない戦闘シーンなどのクオリティはシリーズの中でもかなり高い部類で、熱心なファンも多い作品です。