絶望から夢を守る強く優しく美しいプリキュア
プリキュアシリーズは、2018年で15周年を迎え、ますます盛り上がりを見せています。プリキュアシリーズでは、お互いの個性を認め、尊重し合うというび描写がとても多いです。その中でも特に独立した女性像(少女像)を描いた作品が2015年に放送された『Go!プリンセスプリキュア』です。
こちらはプリキュアのテレビシリーズとしては12作目の作品となっております。今回は主人公・はるかにスポットライトを当てて紹介したいと思います。
主人公の春野はるか(中学一年生)は「プリンセスになりたい」という夢を持っており、その夢は具体性が乏しく現実味のないものと捉えられていました。はるか自身も作中で何度か自分の夢について思い悩んだ時がありました。プリンセスになるという夢は他人からは「ただ綺麗なドレスを着て最終的には王子様と結婚する」ものだと思われてしまうかもしれません、ですがはるかが思い描いている(憧れている)プリンセス像は表面上のお姫様ではなく心が強く優しく美しい女性なのです。はるかはプリキュアになって仲間と心を通わせていくことによって人の夢を守り自分の夢を信じることの大切さを学んでいきます。
この作品ではプリキュアになること=プリンセスになることへの手助け・道しるべなので他作品と比べるとプリキュアを主張する要素が少ないのですが、それでもプリキュア=夢を応援する救世主という観点ではむしろ一番プリキュアらしいプリキュアと言ってもいいかもしれません。主人公のはるか自身もプリキュアになったことで夢を愛しそのために向かっていく強さを身に着けていくので視聴者も共に成長したくなるような作品となっております。